デイトレード
デイトレード(day trading)は、、金融商品を1日の取引時間中に売買を完結させる日計り 取引のことです。主に株式・債券取引や外国為替証拠金取引(FX)、商品先物取引、差金決済取引 (CFD)、株価指数先物取引など市場流動性の高い取引において行われる事が多いです。
デイトレードの中でも、数秒-数分の間に数ティック上下しただけで売買および反対決済を成立させる手法をスキャルピング、更に短くミリ秒の単位の場合は高頻度取引(HTF)と呼びます。また、2日-数週間程度の短期的な持ち越しを行う手法はスイングトレード、それ以上の期間保有する場合は1年以下なら短期投資、1年超ならば中長期投資と呼びます。
デイトレードは、1日に1回もしくは複数回の取引を行い、細かく利益を積み重ねる売買手法であり、場合によっては1日で数百万円-数億円の損益が発生するなど、他のトレード手法と比べ即時性・ゲーム性・ギャンブル性および依存性が強いとされ、利益をあげ続けるためには高い熟練度を要します。
デイトレードの基本は順張り
1日以内で勝負を決めるデイトレードを行う上で重要なのは、その日の相場の方向性と値幅です。この2点を的確に見極めることができるかどうかが勝敗のポイントになり、取引の方向は自然的に「順張り」が基本となります。
順張り・逆張り
相場の方向性に沿って取引することを順張り、相場の方向性に逆らって取引することを逆張りといいます。たとえば、ドル/円相場で、ドル高の傾向にある場合に、「この先もドル高が続くだろう」という予測のもとにドルを買うのが順張りで、逆に「そろそろドル高も反転するだろう」という予測のもとにドルを売るのが逆張りです。
順張り
逆張り
なぜ順張りが有利?
デイトレードで順張りが有利と言うのは、短期的な取引で利益を上げるための効率が良いからです。デイトレードはその日にポジションを閉じることが前提となっており、限られた時間のなかで利益を狙うわけで相場の方向性に沿って早めに収益を確定させることが重要です。比較的に小さい値幅でも反対売買を行う必要があり、その意味では「目先の相場の流れについていく」ことが早く利益を上げる近道となります。
では逆張りで参入した場合はどうなるのかと言うと、自分が仕掛けた買い(売り)がその日の底値(高値)になるのは稀であります。時間の制約がデイトレードではやはり流れに沿った順張りを優先させるべきと考えます。
欲張らず、損切りも早めに
その日、その取引時間帯の値幅想定によって利食いや損切りレベルの設定が変りますが、想定される値幅の限界まで相場を追い掛けるのではなく、程よく収益が積み合った段階で欲張らずにポジションをスクエアーにした方が良いでしょう。
また、デイトレードを行う上で、含み損をかかえるポジションを無理やり長くキャリーせず、1日の限られた値幅のなかで小刻みな売買によって小さな収益を積み重ねることにデイトレードの意義があります。その日のデイトレードは失敗に終わったとしても極力損失額を最小限に抑え、気を取り直して次の勝負に向かうことが大事です。