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ドル円、159円台まで上昇も週末に失速
今週のドル円は底堅く推移しました。前週末18日には「日銀はレートチェックを実施した」との報道が伝わり、政府・日銀による為替介入への警戒が強まりました。「レートチェックは為替介入の準備段階とされている。日本の大型連休(シルバーウイーク)中の薄商いを狙った実弾介入への警戒感が急激に高まった」との声が聞かれていましたが、実際には介入と思われるような売りは出ず。週明け月曜日からじりじりと切り上げる展開となりました。
日銀は先週17-18日の金融政策決定会合で市場予想通り0.25%の利上げを決めましたが、審議委員2人が利上げに反対。加えて、植田和男日銀総裁の会合後の記者会見が「想定よりもハト派的だった」と受け止められ、利上げペース加速観測が後退。今週もこの流れを引き継いで「円安」の様相が強まりました。また、米長期金利の指標とされる米10年債利回りは一時5.2254%前後と2007年6月以来の高水準を記録。米金利上昇に伴う「ドル高」も進みました。

*Trading Viewより
ただ、週末の25日には日米首脳会談で「トランプ米大統領から円安への懸念が示された」と伝わったほか、日米財務相オンライン会談では「円の過小評価は問題である」ことが再確認されたと報じられました。米国側からの円安是正圧力が強まる中、全般円買いが広がりました。政府・日銀による為替介入への警戒感から円買い・ドル売りが入った面もあり、25日のNY市場では156.94円まで値を下げています。なお、ベッセント米財務長官は同日に「片山財務相と日本の強固な経済ファンダメンタルズを反映した強い円が望ましいとの認識について協議した」と明らかにしています。
投機筋の円ロングポジション縮小も
米商品先物取引委員会(CFTC)が25日(日本時間26日早朝)に発表した9月22日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で非商業部門(投機筋)の円の対ドル持ち高は7万1982枚の円買い越し(ドル円のショート)となり、前週から4万8377枚減少しました。ただ、これは22日火曜日までのデータであり、週末の米国側からの円安是正圧力による円高進行で再び円買いポジションは拡大している可能性もあります。

*CFTCのデータを基にDZHフィナンシャルリサーチ作成
FRBによる10月の追加利上げ観測が高まる
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、10月27-28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを予想する確率は1週間前の57.6%から64.2%に上昇した一方、据え置きを予想する確率は42.4%から35.8%に低下しています。

*CME FedWatch Toolより
「利上げに前向きなFRBと、慎重な日銀という対照的な姿勢が足元の円安・ドル高につながっている」状況です。本来ならばドル円は上サイドを期待するところですが・・・。
ドル円ショートは粘り腰
伝統的な投資格言「FRBに逆らうな(Don't fight the Fed)」になぞらえて「米財務省に逆らうな(Don't fight the Treasury)」という言葉が市場で注目を集めていましたが、我が家の格言「長い物には巻かれろ」精神で引き続き「円高・ドル安」方向にベットしています。8月10日に「158.414円」、11日に「159.070円」、18日に「159.692円」でショートしていましたが、今月4日に「156.202円」で追撃売り。平均コストは「158.344円」となっています。現時点では4万円程度の含み益。

*IG証券より
なお、マーケットでは「ゴールドマン・サックス・グループが1年後のドル円相場の予想を150円へ修正した」と話題に。日銀の利上げ加速や資金の国内回帰期待を背景に、7月時点の弱気予想=円安方向から強気=円高方向に転換しています。リポートでは「利上げペースの加速により、拡張的な財政政策がもたらすインフレへの影響が抑えられ、円安方向への圧力が和らいでいる」「ポートフォリオ資金の流れが変化するとの見方は現時点では大部分が観測にとどまるものの、その可能性が高まったことで、ドル円のリスクは下方向に偏っている」と指摘しています。また、こうした動きにより「特に景気後退懸念の高まりに備える手段として、円ロング=ドル円のショートの魅力が増している」としています。
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