「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はユーロスイスフランです。
私がFX業界に入ったときはこの通貨ペアを扱っている業者はほとんどなく、当時は合成ポジションで、ユーロ円とスイスフラン円を買ったり売ったりして疑似的に持つ方法しかありませんでした。ところが、現在ではユーロスイスフランの通貨ペアを扱う業者も増えており、直接売買できるようになったのを見て、隔世の感があります。
昔話はさておき、今回も例にもれず悪戦苦闘の記録となります。
皆様の参考になれば幸いです。
ユーロは弱そう
ユーロスイスを売りでエントリーした件は、前々回の記事に乗せております。
まだの方は先にこちらをご覧ください。
さて、前回ユーロスイスを少量成行売りした後、20日に0.9280フランの少量売り指値も成立しており、平均コストは0.9266フランになりました。
個人的には目先ユーロは弱気で見ています。というのも、フランスの財政不安や政局不安はこれからが本番である点を踏まえると、ユーロは売られやすいと考えられます。
直近では、23日に格付け会社ムーディーズがフランスの格付けを見直す予定となっています。現在フランスの格付けは「Aa3」でネガティブとなっており、もし格付けが見直される場合は引き上げよりも引き下げの可能性が高いことを示しています。見直しの結果発表が23日のNYクローズ後となった場合、週明けのユーロは窓を開けて始まる展開も想定されます。
また、2日同社が「2027年予算案の成立見通しは極めて不透明」と警告しています。現在のフランス与党が少数与党ですが、来年春に予定されている大統領選挙が予定されていることもあり、財政と共に政局も懸念されている状況です。こうした事情もあり、ユーロ売りの流れは簡単には止まらないのでは、というのがユーロを売ろうと考えた理由です。
ただ、前週は相場の流れを見誤って損切り大会(豪ドル円以外にも、0.8312フランで買ったドルスイスフランを0.8270フランで損切り)となっていたこともあり、できれば三角保合を下抜けタイミングの15日に売りたかったのですが、タイミングが合わず19日に売っています。

※Trading Viewより
出口の再確認
トレードする以上、だれもが「利益確定で終わりたい」「目標値に到達してしたり顔で『しめしめ』と思いながらクローズしたい」と思うところでしょう。
ユーロスイスは週足・一目均衡表の雲下限が位置する0.91フラン台半ばを一つの利確候補にみています。もし割り込むと、5月に0.91フランを割り込んだ水準が次の候補として挙げられます。それでも下げ止まらない場合は3月に付けた年初来安値の0.89フラン台後半が目処として浮上します。
とはいえ、思い通りにいかないのも相場の常です。市場の懸念に反して格付け会社が格下げをしないこともないとは言えないため、場合によっては金曜のクローズ前にポジションを減らすことも選択肢に入れておきたいところです。とはいえ、チャーと上では日足・一目均衡表で三役逆転が点灯するなど、下向きの流れが出ていると解される状況ですので、ほどほどのところで利益を残すようにしつつ、下向きの流れが出ていればついてゆければと考えています。
現在保有ポジション(執筆時点)
ユーロドル 1.1200ドル売り
ユーロスイスフラン 平均0.9266フラン売り
トルコリラ円 3.37円買い
ランド円 9.58円買い



