初めて投資を行おうとすると、CMなどで名前を聞いたことがあったり、歴史が長く信頼性が高い銘柄を選択したくなりますよね。今回は誰もが一度はTVや広告などでも聞いたことがある世界的な企業の銘柄を2つ紹介していこうと思います。どちらも安定した業績と高い配当を行なっている会社ですので、参考にしてみてください。
クラレ(3405)
株式会社クラレは日本を代表する化学メーカーで、樹脂事業や繊維事業を行なっており、世界的なメーカーになっています。取り扱う製品は多岐に渡り、高性能のプラスチック、人工皮革、繊維、医療用品など幅広く展開しています。TVコマーシャルでは朝ドラ女優の「シャーロット・ケイト・フォックス」さんや、仮面ライダーゼロワンで主演していた「高橋文哉」さんが出演されていたので、目にされた方も多いのではないでしょうか?
クラレの株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は毎年6月と12月の年2回ですが、内容が異なっています。6月はクラレのグループカレンダーとなっており、こちらは希望者のみに贈呈されます。単元株数は100株ですが、1株など単元未満株式の保有でもカレンダーは受け取ることが可能です。そして12月は1000株以上の保有者に3000円相当のオリジナルカタログギフトが贈呈されます。更に1000株を3年以上継続保有していると、3000円相当から10000円相当に特典が増額されることになります。
また、6月のカレンダーは11月頃に、12月のカタログギフトは3月末に送付される予定となります。また、株主優待制度の有無や内容は今後変更される可能性がありますので、都度ご確認ください。
クラレの利回り
配当金がもらえる基準日は6月と12月の年2回です。前期の6月の中間配当は21円、期末は23円、年間で44円となっていました。それに対して今期の6月は24円で期末も同じく24円、そして年間で48円が予想されています。2020年頃は減配を行なっていましたが、連続増配を行なっている事も嬉しいポイントになっています。
2023年6月時点の株価は、1株約1400円になっています。100株購入した場合、投資金額は14万円で年間の配当金は4800円になり、配当金だけの利回りでは約3.4%になります。12月の株主優待は1000株以上の保有が条件になりますので、特典を受けるには140万円が必要になってしまいます。この場合、配当と優待を合わせた総利回りは約3.6%。そして3年以上継続保有している場合では、約4.1%と大変高い水準になっています。
ヤマハ発動機(7272)
ヤマハ発動機株式会社は、バイクの二輪車をはじめ、船舶用や自動車のエンジンの製造を行なっている世界的に有名な企業です。海外での2輪車のシェアも高く、最近ではロボット事業やヘリコプターの製造などを行なっています。またヤマハと言えば、楽器メーカーを思いつく方もおられるかもしれませんが、元々はこの会社から分離して現在は兄弟会社になっています。ロゴの色は、楽器のヤマハは「紫色」、ヤマハ発動機は「赤色」になっています。
2023年6月時点の株価は、1株約3800円になっています。前期の7月頃は2500円台になっていましたが、現在に至るまで株価を上げてきています。
ヤマハ発動機の株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は毎年6月と12月の年2回ですが、こちらの銘柄も内容が異なっています。6月はヤマハ発動機の自社カレンダーとなっており、こちらは希望者のみに贈呈されます。ただし単元株数は100株ですが、1000株以上の保有が条件になっており、「レーシングバージョン」と「マリンバージョン」のいずれかが選択できます。
そして12月は、100株以上の保有者に保有株数と継続期間に応じたポイントが贈呈されます。こちらのポイントは、全国の名産品やバイクのレンタル利用券などに交換が可能になっています。ジュビロ磐田のJリーグ観戦ペアチケットと交換ができるといった特徴のある特典があります。
しかし、500組限定で応募者多数の場合は抽選になることと、年に1回の日程が決められています。贈呈されるポイントは以下のイラストを参照いただければと思いますが、100株保有の1000ポイントでも、ゆめぴりかといったブランド米やみかんサイダーなど、家族で楽しめる内容になっています。
案内は3月頃になりますが、使用期限は例年6月末と期間が短いため、早めに使用するように注意してください。
ヤマハ発動機の利回り
配当金がもらえる基準日は優待と同様に、6月(中間)と12月(期末)の年2回です。前期は中間配当57.5円、期末は67円と年間で125円になっていました。今期の6月では65円、年間では130円を予想されています。
例えば1株3800円で100株購入した場合、投資金額は38万円で年間の配当金は13000円になり、配当金だけの利回りは約3.4%になります。株主優待では100株を1年未満保有で考えると、1000円相当のポイントと換算できますので、配当と優待を合わせた総利回りは約3.7%になり、こちらも高い水準になっています。
まとめ
今回は皆さんもご存知の有名な企業を2銘柄紹介させていただきました。日本だけに限らず、両銘柄とも海外を中心に業績を伸ばしている世界シェアが高い企業になりますので、安定した売上や配当が見込めます。条件はついてきますが、株主優待の面でも楽しめる特典がありますので、検討してみてはいかがでしょうか?