8月に決算を迎える「明光ネットワークジャパン」と「ヒト・コミュニケーションズ」の2銘柄についてご紹介します。どちらも高配当な上に、使い勝手の良い金券などの株主優待がもらえる、非常におすすめの銘柄です。
明光ネットワークジャパン(4668)
明光ネットワークジャパンは、「やればできる」でおなじみの学習塾「明光義塾」を運営する企業です。その他にも、英会話塾「ESL」やプログラミング専門教室「MYLAB」の他、サッカースクールや子供向け体験教室などの事業も展開しています。
明光ネットワークジャパンの株価と配当推移
2024年7月現在の株価は約760円です。1株1500円を超えたこともありましたが、2020年にコロナウイルスの影響もあり、株価は500円台まで下落しました。長く低迷していましたが、2022年頃からゆるやかな右肩上がりの傾向が続いています。
2022年の配当金は1株当たり22円、2023年は24円でした。2024年の配当金は、2月末の中間配当で1株当たり22円、8月末の期末配当で12円の合わせて34円と、昨年より大幅に増配される予定です。
明光ネットワークジャパンの配当性向
なお、今年度の配当金額は、配当性向が100%を超える予想です。配当性向の数値は、配当金額が当期純利益の何パーセントに当たるかを示しています。配当性向が100%を超えるということは、純利益の全てが配当金の支払いに使われるという意味です。
つまり、昨年より大幅に増配してはいますが、業績が上がったわけではなく、むしろ利益率は昨年よりやや下がっています。利益率が下がったことが原因で、株価が下がったり、株価を売却したりする動きを抑えるために、配当金を増配するのだと考えられます。
明光ネットワークジャパンの株主優待
株主優待は、毎年8月末の決算時に、100株以上保有する株主に対して株式の保有数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、クオカードです。
また、3年以上継続して株式を保有すると、長期保有特典として、贈呈されるクオカード金額が増額されます。株式の保有数と保有年数により贈呈されるクオカードの金額は、下記のイラストを参考にしてください。
明光ネットワークジャパンの利回り
1株760円で100株購入した場合、投資金額は7.6万円になります。配当金額は3400円なので配当利回りは約4.5%です。初年度は、株主優待として年間500円分のクオカードが贈呈されるので、配当と優待を合わせた利回りは約5.1%となります。
なお、上記と同じ条件で株式を100株、500株、1000株をそれぞれ3年未満保有時と3年以上保有した場合の利回りは、下記の一覧表をご確認ください。最も利回りが高くなるのは、3年以上100株保有した場合です。
ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス(4433)
ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス(以下、ヒト・コミュニケーションズ)は、全国に支店を持つ人材派遣会社「ヒト・コミュニケーションズ」の親会社です。事務仕事だけでなく、販売員や旅行関連事業、コールセンターなど様々な仕事の紹介を行っています。
ヒト・コミュニケーションズの株価と配当推移
2019年に上場したばかりの銘柄で、2024年7月現在の株価は約970円です。2020年にコロナウイルスの影響で900円台まで下落しましたが、2022年には2700円台まで急回復しました。しかし、その後は継続してゆるやかな右肩下がりが続いています。
2024年の配当金は、2月末の中間配当で1株当たり17.5円、8月末の期末配当で17.5円の合わせて35円が支払われる予定です。この配当金額は、上場した2019年度以降、6期連続で増配しています。
なお、配当金額は上場してから連続増配が続いていますが、毎年配当性向は30%以下と標準的な数値です。
ヒト・コミュニケーションズの株主優待
毎年8月末の決算時に、100株以上保有する株主に対して1000円分のUCギフトカードが一律に贈呈されます。
UCギフトカードとは、クレジットカード会社であるUCカードが発行する金券です。全国の百貨店やスーパー、家電量販店、飲食店など様々な店舗で利用できます。
ヒト・コミュニケーションズの利回り
1株970円で100株購入した場合、投資金額は9.7万円になります。配当金額は3500円なので配当利回りは約3.6%です。株主優待として年間1000円分のクオカードが贈呈されるので、配当と優待を合わせた利回りは約4.6%となります。
まとめ
明光ネットワークジャパンとヒト・コミュニケーションズは、どちらも2024年度の配当金が昨年より増配しています。8月末の決算時には期末配当の他、使い勝手の良い株主優待も贈呈されますので、投資を検討しているのであれば、今がおすすめのタイミングです。