今回は配当利回りが4%超えの「ダイキョーニシカワ」と「Cominix(コミニックス)」を紹介していこうと思います。両銘柄とも自動車産業を支える業種で、業績好調や連続増配で長期保有におすすめの内容となっています。ぜひ参考にしていただければと思います。
ダイキョーニシカワ(4246)
ダイキョーニシカワ株式会社は、自動車や住宅向けの樹脂製品を製造・販売する総合プラスチックメーカーで、材料開発から生産までを一貫して手掛け、主にマツダやダイハツ工業などのカーメーカーに1次サプライヤーとして機能し、樹脂と電装の融合技術を持ち合わせている企業です。
1953年に起源を持ち、2007年には西川化成株式会社とジー・ピー・ダイキョー株式会社が合併して設立され、社員の幸福と繁栄を願い、人・社会・地球を大切にする企業の実現、感動創造企業を目指し、技術開発と革新的なものづくりにチャレンジすること、企業倫理の徹底を図り、地域から信頼される企業を築くことを掲げています。
材料や製品の開発力、多彩な生産工法、製造工程の技術力、軽量化技術、樹脂製オイルストレーナーの世界トップシェアなどを誇っています。また、2020年1月には本社機能を東広島市に統合し、国内外に製販拠点を持ち、グローバルに展開している会社です。
ダイキョーニシカワの2024年1月現在の株価は、約740円となっています。前期の同時期は550円台で推移していましたが、年間を通して上昇傾向になっています。
今期の売上高目標は1650億円と前期の実績より約192億円を上回る計画がなされています。直近の第2四半期累計(4-9月)の発表では、経常利益は前期の赤字から一転し46.1億円の黒字予想で、従来計画の31億円の黒字を上回る見込みになっています。これに伴い、通期の経常利益は従来予想の77億円から98億円(前期は28.6億円)に拡大する見通しとなっています。
ダイキョーニシカワの株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は3月の年1回になっています。100株以上を保有し、保有期間が3年未満の場合は、500円相当のQUOカードが贈呈されます。3年以上保有の場合は、1000円相当のQUOカードに増額される内容となっています。
ダイキョーニシカワの株主優待はいつ届く?
ダイキョーニシカワの株主優待は権利確定月3月ですので、約3カ月後の6月末頃に届く予定となっています。
ダイキョーニシカワの利回り
配当は3月と9月の年2回実施され、前期の年間配当は30円となっていました。そして今期の年間配当は30円が見込まれる予定となります。
例えば1株740円で100株購入した場合、投資金額は約7.4万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は3000円になるので、配当金利回りは約4.1%となります。また100株を3年未満保有の株主優待を含めた総利回りは、約4.7%になります。3年以上保有の場合は、約5.4%になります。
Cominix(3173)
株式会社Cominix(コミニックス)は、切削工具や耐摩工具の専門商社として、自動車エンジン部品などの金属加工業者向けに超硬切削工具や特殊鋼切削工具の販売を中心に行っています。同研削工具、保持工具、精密測定機器、工作機械などの販売も手掛けており、1945年の創業以来、価格や工具の寿命だけでなく、蓄積したデータと経験に基づき作業する方の効率化を高める工具や機械の開発を行っています。
また、住友電気工業の特約店として、イゲタロイ(超硬合金)製品の販売を始め、国内外から約10万種類の多岐に渡る販売先の用途に応じた工具を取り扱っています。
加工データの提供やプロセス改善を提案し、お客様の生産性向上をトータルでサポートすることで、ユーザーの課題に寄り添い提案する能力も同社の大きな強みになっている会社です。
Cominixの2024年1月現在の株価は、約810円となっています。前期の同時期は730円台で推移していましたが、1年間を通じて株価が上昇している状況です。
今期の売上目標は前期より約26億円高い315億円になっています。4月から9月までの第2四半期(上期)累計の経常利益が、前年同期比44.2%減の3.2億円に落ち込み、従来計画の4.8億円を下回りました。また下期(10-3月)の経常利益は前年同期比68.3%増収の7.8億円になる見込みとなっています。
Cominixの株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2024年1月現在、権利確定月は3月の年1回です。200株以上を1年以上保有している株主に対して「世界各国の特産品ギフト」が贈呈されます。
200株以上を1年以上保有すると2000ポイント、3年以上保有すると3000ポイントが付与される内容となっています。
Cominixの株主優待はいつ到着する?
Cominixの株主優待は権利確定月3月ですので、7月頃に到着する予定となっています。
Cominixの利回り
配当は3月と9月の年2回実施され、前期の年間配当は33円となっていました。そして今期は年間配当35円の予定となり、実現すると2円の増配となります。
例えば1株810円で100株購入した場合、投資資金は約8.1万円ほど必要となり、年間で受け取れる配当金は3500円になります。配当金だけの利回りは約4.3%となっています。また1年以上保有の場合の株主優待を含めた総利回りは約5.6%となっています。
まとめ
今回は配当利回りが4%を超える「ダイキョーニシカワ」と「Cominix」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「ダイキョーニシカワ」は業績が好調ですが、ここ数年間は配当維持の状態になっているので増配を期待したいところです。一方「Cominix」は増配予定で、実現すれば3期連続となります。両銘柄ともに8万円前後で購入でき長期保有で株主優待も増額される内容になっていますので、検討してみてはいかがでしょうか?