11月に権利確定日を迎える「ライク」と「日本プロセス」は、どちらも10万円台という比較的手が届きやすい金額から投資が可能な高配当銘柄です。また、ライクは人気の株主優待がもらえ、日本プロセスは配当金額が連続増配しています。ライクと日本プロセスの2銘柄について詳しくご紹介します。
ライク(2462)
ライクは、子育てから就職、介護までの様々な場面で必要とされるサービスを提供する企業です。子育て支援事業として保育園の運営や保育サービスの提供を行い、人材事業として派遣会社の運営や採用支援サービスの提供、介護事業として、老人ホームの運営や在宅介護サービスを提供しています。
2024年度の売上高は約600億円、経常利益は約39.5億円の実績でした。2025年度は売上高は約630億円、経常利益は約40億円と、それぞれやや増収・増益となる予想です。
ライクの株価
2024年9月時点の株価は約1450円です。2008年から2015年までの株価は約500円以下でしたが、2015年後半から右肩上がりで上昇し、2018年には約2500円を突破しました。
比較的株価変動が大きく、約1000円から約2500円ほどの間で何度も大きな株価変動が発生しています。2024年の株価変動は、1月から4月にかけて約1800円まで上昇したものの、4月以降は右肩下がりが続いています。
ライクの株主優待
ライクの株主優待は、毎年5月末の権利確定日に、300株以上保有する株主に対して、株式の保有数と保有年数に応じて、プレミアム優待倶楽部ポイントが贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、下記のイラストをご確認ください。
ライクの配当と配当性向の推移
2025年度の配当金は、11月末の中間配当で29円と5月末の期末配当で29円の、年間1株当たり58円となる予想です。この金額は、2023年度から2期連続で同金額を維持しています。
配当性向の推移は、2021年度が約29%、2022年度が約30%、2023年度が約43%、2024年度が約45%の実績で、2025年度も約45%ほどになる予想です。2023年度以降高い水準で配当が行われています。
ライクの利回り
1株1450円で100株購入した場合、投資金額は14.5万円になります。配当金額は年間1株当たり58円のため5800円となり、配当利回りは約4.0%です。
また、株式の保有数と保有年数に応じて、株主優待が贈呈されます。株式の保有数と保有年数による利回りの比較は、下記の一覧表をご参考ください。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2021年度は約2.6%、2022年度は約2.7%、2023年度は約2.8%、2024年度は約3.7%でした。2024年度以降、利回り4%近い高配当株となっています。
日本プロセス(9651)
日本プロセスは、自動車のエンジン制御やカーナビ、新幹線の運行管理、発電所の監視制御、衛星画像解析、自動券売機などに使われているシステムを開発・運用するシステム開発企業です。また、開発だけでなく、システムの構築・検証サービスにも事業を拡大しています。
2024年度の売上高は約95億円、経常利益は約10億円の実績でした。2025年度は売上高は約100億円、経常利益は約10.6億円と、それぞれやや増収・増益となる予想です。
日本プロセスの株価
2024年9月時点の株価は約1300円です。2016年まで約500円前後だった株価が、2017年から右肩上がりで上昇し始め、約1年後の2018年に1000円を突破します。
2020年に一度約500円まで下落したものの、2022年まで約700円前後の株価で、ほぼ横ばいで維持していました。2023年後半頃から再び株価が上昇しており、2024年7月に1300円を突破し、現時点まで約1300円前後を維持しています。
日本プロセスの株主優待
株主優待制度は、2024年9月時点では実施されていません。
日本プロセスの配当と配当性向の推移
2025年度の配当金は、11月末の中間配当で26円と5月末の期末配当で26円の、年間1株当たり52円となる予想です。この金額は、2019年度の25円、2020年度の26円、2021年度の27円、2022年度の33円、2023年度の35円、2024年度の38円から6期連続で増配しています。
配当性向の推移は、2021年度が約48%、2022年度が約59%、2023年度と2024年度が約50%の実績で、2025年度は約67%ほどになる予想です。毎年非常に高い水準で配当が行われていることが分かります。
日本プロセスの利回り
1株1300円で100株購入した場合、投資金額は13万円になります。配当金額は年間1株当たり52円のため5200円となり、配当利回りは約4.0%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2021年度は約3.5%、2022年度は約4.3%、2023年度は約4.1%、2024年度は約3.9%でした。
まとめ
10万円台から投資できる高配当銘柄の「ライク」と「日本プロセス」についてご紹介しました。
ライクは、人気のプレミアム優待倶楽部ポイントが株主優待でもらえるため、好きな商品を選択して受け取ることができる楽しみを味わうこともでき、日本プロセスは、2025年5月以降、配当性向約66%を目標とすることを発表しているため、今後も継続して高配当が行われることが期待できます。
どのような投資を行いたいか考えた上で、ぜひ投資先として検討してみてください。