今回は5%の高配当が狙える「アグレ都市デザイン」と「藤倉コンポジット」について紹介していこうと思います。配当だけでなく、株主優待も付き、更に15万円前後から投資できる銘柄になっています。魅力的な配当になっていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
アグレ都市デザイン(3467)
アグレ都市デザイン株式会社は、新築一戸建ての設計・施工・分譲、収益マンションやマンション事業用地の企画・販売を行う会社です。首都圏を中心に「アグレシオ」というブランドや新築一戸建てを展開しています。
土地の仕入れから造成、設計、建設、販売までを自社一貫体制で行い、日本の伝統文化と最新のテクノロジーを組み合わせた家と街づくりを行っています。
特に最高の住宅創りのために、設計・建築・販売にこだわりを持っており、元社員からのOBなどからも評価が高く、特に施工品質が強みになっている会社です。
アグレ都市デザインの2024年1月現在の株価は、約1600円となっています。前期の同時期は1500円台で推移していましたので、ほぼ同水準の印象です。
今期の売上高目標は302億円と前期の実績より約44億円を上回る計画がなされています。直近の第2四半期累計(4-9月)の発表では、前期の経常利益よりも99.6%減少した300万円になっています。しかし下期(10-3月)の経常利益は前年同期比97.7%増収の21.1億円に拡大する見込みとなっています。
アグレ都市デザインの株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は3月の年1回になっています。100株以上を保有している場合、1000円相当のQUOカードが贈呈されます。また保有数に限らず、一律で1000円相当のQUOカードになっています。
アグレ都市デザインに騙された!?
一部ネット情報によると騙されたという文言が散見されます。内容を確認すると営業手法に一部クレームがあったようですが、20年以上前の評価ですので、現在はガバナンスが徹底されているかと思いますのでその点は心配ないのではないでしょうか?実際、直近の評価では騙されたなどの低い内容は見つかりませんでした。
アグレ都市デザインの利回り
配当は3月の年1回実施され、今期の年間配当は78円が見込まれています。前期の配当は78円でしたので配当維持となる予定です。
例えば1株1600円で100株購入した場合、投資金額は約16万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は7800円になるので、配当金利回りは約4.9%となります。また100株保有の株主優待を含めた総利回りは、約5.5%になります。
藤倉コンポジット(5121)
藤倉コンポジット株式会社は、工業用ゴム部品、空圧制御機器、除振台などの製造・販売を行う製品メーカーです。また、印刷機材や電気・電子機器、救難救命具、ゴルフ用カーボンシャフトの製造・販売も手掛けています。
主な産業分野は自動車、住宅設備、産業用機器、医療機器などで、2019年4月に社名を「藤倉ゴム工業株式会社」から「藤倉コンポジット株式会社」に変更しました。
創業時からのゴム製造技術を活かし、機能部品の設計力が高く、顧客のニーズに柔軟に応える技術力が強みになっている企業です。
藤倉コンポジットの2024年1月現在の株価は、約1500円となっています。前期の同時期は880円台で推移していましたが、1年間を通じて株価が上昇している状況です。
今期の売上目標は前期より約8億円少ない399億円になっています。4月から9月までの第2四半期(上期)累計の連結経常利益が、前年同期と比較して12.3%減の24.5億円に低下しました。また下期(10-3月)の連結経常利益は前年同期比25.6%減少した17.4億円になる見込みとなります。
藤倉コンポジットの株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2024年1月現在、権利確定月は3月と9月の年2回です。100株以上を保有している株主に対してアウトドア用品(キャラバン)の優待カタログ販売や、フジクラゴルフクラブの相談割引券(2枚)、またはゴルフクラブリシャフトの4割引券が選べる内容となっています。
500株以上保有すると内容も変わってきますので、以下のイラストをご参考ください。
藤倉コンポジットの利回り
配当は3月と9月の年2回実施され、前期の年間配当は40円となっていました。そして今期は年間配当70円の予定となり、実現すると30円の増配となります。
例えば1株1500円で100株購入した場合、投資資金は約15万円ほど必要となり、年間で受け取れる配当金は7000円になります。配当金だけの利回りは約4.7%となっています。また株主優待を含めた総利回りは算出ができないため、割愛させていただきます。
藤倉コンポジット 不祥事と事業撤退とは?
藤倉コンポジットは2019年に本来は費用計上すべき一部経費が計上されていない等の不正会計処理が行われていました。これにより、各役員より報酬自主返上する事態が生じています。
また、この不祥事とは関係ないですが、66年間に亘り続けられていたオフセット印刷機用ブランケット事業の撤退が2023年に発表されました。理由は老朽化した生産設備の維持の困難ということで事業撤退に至りました。
まとめ
今回は配当利回り5%が狙える「アグレ都市デザイン」と「藤倉コンポジット」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「藤倉コンポジット」は現在の株価では5%は切っている状況ですが、両銘柄とも15万円前後で購入できますので比較的手を出しやすい印象です。3期連続の増配になりますので、長期保有にもおすすめかと思います。一度検討をしてみてはいかがでしょうか?