どうせ投資するなら手堅く高配当の銘柄を狙いたいですよね?今回紹介する銘柄はあまり聞き馴染みがない名前かもしれませんが、売上増収を行っていて隠れた高利回りの優秀な企業を紹介していこうと思います。配当だけでなく株主優待も期待できる銘柄なので、ぜひ参考にしてみてください。
AVANTIA(8904)
株式会社AVANTIA(アバンティア)は名古屋を中心に展開する戸建住宅の施工や販売を行う不動産会社になり、サンヨーハウジングの名称などで活動していました。M&Aなどを繰り返しており、2021年には注文住宅を求める若年層に京都で人気の戸建販売を行う株式会社ドリームホームを子会社にしています。
2020年頃には500円の株価を付けていましたが、徐々に上がり最高値で900円台をつけていました。長期的視点ですと全体的に下降傾向になっていますが、2023年初頭の株価780円からは、7月現在の約800円台後半の株価に上げてきています。
AVANTIAの株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は毎年8月の年1回となっています。単元株数は100株ですが、優待を受けるには1年以上の継続保有が条件となっています。内容はクオカードとなり、100株以上で1000円相当、500株以上で2000円相当となっています。
AVANTIAの利回り
配当金がもらえる権利月は2月と8月の年2回です。前期の2月の中間配当は19円、期末も19円、年間で38円となっていました。今期の2月も19円の実績となり、8月も19円になる予定で、前期と同様の年間38円が予想されています。この5年間以上は連続で年間38円を継続維持しています。今期4月時点の発表では連結経常利益が同期比2.7倍の5.9億円と増加し、年間の着地も前期よりも売上高は増収の予想がされています。
例えば1株870円で100株購入するとしたら、投資金額は8.7万円が必要になり、受け取れる年間配当は3800円となります。配当利回りでは約4.4%となり、4%超えの高配当の銘柄になっています。また100株を1年以上保有している場合の総利回りは約5.5%となり、500株を1年以上保有している場合では、約4.8%となります。
シー・ヴイ・エス・ベイエリア(2687)
株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア(以後、CVSベイエリア)は元々はコンビニエンスストア「サークルKサンクス」のエリアフランチャイズを行っていた会社になります。現在は「ローソン」の店舗運営などを行っています。他には「東京有明BAY HOTEL」や「CVS・BAY HOTEL」といったホテル経営やマンションのフロント業務、そしてクリーニング事業などを展開し、私たちの生活に関わる業務を行っています。
2020年以降にはほぼ400円台の株価を付けていました。しかしながら今年4月には400円後半から500円台になり、7月に入ると900円台を突破してきています。現在は約850円に少し落ち着きましたが、それでも過去数年の間でもかなりの高値水準になっています。
CVSベイエリアの株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は毎年2月と8月の年2回となっています。保有株数と保有期間に応じてCVSベイエリアが経営するホテルの割引券が贈呈されます。100株の場合は、保有期間に関係なく2月末に2000円相当分、8月では1000円相当分で合計3000円の年間の特典となります。
また、CVSベイエリアは都心から車で50分の場所に「成田スカイウェイ BBQ(CAMP)」を運営しており、この施設で利用できる500円割引券(日帰り)、1000円割引券(宿泊)が、2月末に贈呈されます。
利用時の注意点
「成田スカイウェイ BBQ(CAMP)」で割引券を利用する際は、ネット申し込みからしか受け付けていませんので利用時は注意してください。また、保有株数と保有期間に応じて優待内容が異なっていますので、詳しくは以下のイラストを参照してください。
CVSベイエリアの利回り
配当金がもらえる権利月は2月と8月の年2回です。前期の2月の中間配当は8円、期末も8円、年間で16円となっていました。今期の8月は10円となり、年間20円の増配が予想されています。2020年は年間20円の配当となっていましたが、2021年では14円、2022年では12円と減配が続いていました。しかしながら前期では16円と増配し、今期は2020年と同様の年間20円に戻ってきました。
例えば1株850円で100株購入するとしたら、投資金額は8.5万円が必要になり、受け取れる年間配当は2000円となります。この場合の配当利回りでは約2.3%となっています。現在の株価がかなり高騰をしているので、配当利回りのこの数字は一般的な印象かと思います。
ただ数日前の株価550円程度だった頃を考えると利回りは3.6%でした。この株価高騰の背景は、連結の経常利益を従来予想の1.45億円から2.8億円と拡大する見通しとなったことが原因のようです。元々は3%を超える銘柄を考えると、同利回りになるよう購入のタイミングを見極める必要があるかと思います。
まとめ
今回は皆さんはあまりご存知ないのない会社名かもしれませんが、高配当で増収見込みのある銘柄をピックアップして紹介してみました。8月末の権利確定月が近づいていることもあり、株価も上がってきていますので中長期の保有で検討してみてはいかがでしょうか?購入のタイミングは必要ですが、両方とも10万円以下で購入できますので、参考にしていただければと思います。