12月に決算を迎える銘柄は数多くあるため、投資先を検討するだけでも迷ってしまいますよね。今回は、12月決算のおすすめ銘柄として「LAホールディングス」と「オーナンバ」をご紹介します。どちらの銘柄も、配当金が2020年度以降4期連続で増配していると注目されていますので、ぜひ最後まで御覧ください。
LAホールディングス(2986)
LAホールディングスは、マンションの開発・分譲・賃貸や代理販売、不動産仲介など、マンションに関する事業を行う不動産会社です。また、不動産に関する広告代理店や経営コンサルタント、新築の戸建て住宅や建売住宅の建築なども行っています。
2023年度の売上高は約315億円、経常利益は約50億円の実績でした。2024年度の売上高は約390億円、経常利益は約53億円と予想されており、それぞれ増収・増益となる見込みです。
LAホールディングスの株価
2024年11月時点の株価は約4800円です。2020年7月に上場した比較的若い銘柄であり、2020年度の株価は1000円以下でした。2021年から右肩上がりでゆるやかに上昇をつづけ、上場から3年後の2023年8月には5000円を突破しました。
2024年に一時的に約3000円まで下落しましたがすぐ回復しており、2023年から現時点にかけて4000円から5000円の間で小さな変動を繰り返しながら推移しています。
LAホールディングスの株主優待
株主優待制度は、2024年11月時点では実施されていません。以前は導入されていましたが、2020年6月末の権利確定日分を最後に廃止されました。
LAホールディングスの配当と配当性向の推移
2024年度の配当金は、12月末の期末配当で、年間1株当たり240円となる予想です。この金額は、2020年度の43円、2021年度の132円、2022年度の200円、2023年度の211円から4期連続で増配となっています。
配当性向の推移は、2020年度が約35%、2021年度が約32%、2022年度が約31%、2023年度が約38%の実績です。LAホールディングスは、配当性向30%以上を目標にかかげています。
LAホールディングスの利回り
1株4800円で100株購入した場合、投資金額は48万円になります。配当金額は年間1株当たり240円のため24000円となり、配当利回りは約5.0%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2020年度は約5.2%、2021年度は約10.9%、2022年度は約11.4%、2023年度は約9.6%でした。毎年5%以上のかなり高い利回りを維持していることが分かります。
オーナンバ(5816)
オーナンバは、電子機器などの配線やケーブル、車や産業機器のハーネス、電線などのワイヤーケーブルを生産する配線メーカーです。また、太陽光発電や蓄電池などの新エネルギーに関する事業も行っています。
2023年度の売上高は約448億円、経常利益は約25億円の実績でした。2024年度は売上高は約442億円、経常利益は約17億円と、それぞれやや減収・減益となる予想です。
オーナンバの株価
2024年11月時点の株価は約1000円です。2016年から2020年までの約4年間は、300円から450円の間をほぼ横ばいで推移していましたが、2016年以前と2020年以降の株価からは、比較的株価変動が大きい傾向が見られます。
オーナンバの株主優待
株主優待制度は、2024年11月時点では実施されていません。以前は導入されていましたが、2016年12月末の権利確定日分を最後に廃止されました。
オーナンバの配当と配当性向の推移
2024年度の配当金は、6月末の中間配当で40円と12月末の期末配当で17円の、年間1株当たり57円となる予想です。この金額は、2020年度の11円、2021年度の14円、2022年度の24円、2023年度の41円から4期連続で増配となっています。
配当性向の推移は、2020年度が約26%、2021年度が約17%、2022年度が約14%、2023年度が約25%の実績です。配当性向は30%以下とやや低めの設定で、企業としては利益の一部を配当に充てる堅実な方針を採っています。
オーナンバの利回り
1株1000円で100株購入した場合、投資金額は10万円になります。配当金額は年間1株当たり57円のため5700円となり、配当利回りは約5.7%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2020年度は約3.0%、2021年度は約2.3%、2022年度は約4.5%、2023年度は約4.8%でした。2022年度以降の利回りが毎年4%後半となっており、高配当を維持していることが分かります。
まとめ
LAホールディングスとオーナンバについてまとめました。
どちらの銘柄とも、残念ながらすでに株主優待制度は廃止されていますが、その分、配当金として毎年5%を超える高い利回りの配当を得ることができます。
特にLAホールディングスは今期の業績が良い点と、配当性向30%を目標にかかげている点から、今後も高配当が続くと予想されますので、投資先として検討してみるのも良いかもしれません。