少額から投資可能な高配当銘柄を検討している人必見です!毎年配当利回りが4%を超える高配当株の「アルマード」と「長谷工」は、10万円台から投資が可能です。今回は、アルマードと長谷工の配当、利回りの推移、株主優待の内容まで詳しくご紹介します。
アルマード(4932)
アルマードは、卵殻膜の素材について東京大学や帝京大学とともに科学的な研究を重ね、自社ブランドの化粧品やサプリメントを開発している企業です。自社ブランドの開発のほか、他社からの受託製造も請け負っています。
業績は、2024年度の売上高が約75億円、経常利益が約9.6億円と、どちらも毎年右肩上がりに上昇中です。さらに、2025年度の売上高、経常利益は、ともに増益予想となっています。
アルマードの株価
2024年7月時点の株価は約1250円です。2021年に上場したばかりの銘柄で、約1000円前後だった株価が、上場後半年ほどで約400円ほどまで下落しました。
その後、約9ヶ月かけて約400円だった株価が約1700円近くまで急上昇し、2022年後半頃からは、小さな株価変動を頻繁に繰り返しながらも、約1000円から1500円ほどの間を横ばいで推移しています。
アルマードの配当と推移
2025年度の配当金は、3月末の期末配当で1株当たり65円に特別配当の5円を含めた、70円となる予想です。この金額は、2021年度の0円、2022年度の40円、2023年度の65円から連続増配となった2024年度の70円と同金額を維持しています。
配当性向の推移は、2022年度が約70%、2023年度が約108%、2024年度が約96%です。このことから、純利益のほとんどを株主還元に利用しているといえます。
アルマードの株主優待
株主優待は、毎年9月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対して、アルマードの自社商品が特別価格で購入できるカタログが一律に贈呈されます。カタログに掲載される商品は、通常価格から約20%から40%ほどの金額が割引された価格で購入が可能です。
アルマードの利回りと推移
1株1250円で100株購入した場合、投資金額は12.5万円になります。配当金額は7000円となるので、配当利回りは約5.6%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの推移は、2022年度と2023年度は約5.4%2024年度は約5.3%でした。上場以来、配当利回りが5%を超える高配当を継続している銘柄といえます。
長谷工コーポレーション(1808)
長谷工コーポレーション(以下、長谷工)は、マンションの建設・管理・運営・リフォームのほか、分譲マンションの販売、新築マンションの受託販売など、マンションに関するさまざまな不動産事業を行う企業です。
マンション事業をメインとしていますが、分譲戸建ての販売や老人施設・デイサービスなどの運営、海外でのリゾート開発など、不動産に関する事業を幅広く行っています。
2024年度の売上高は1兆円を超え毎年右肩上がりに増収していますが、経常利益は約830億円で減益しており、利益率は伸び悩んでいます。
長谷工の株価
2024年7月時点の株価は約1800円です。不動産企業の株価は「景気変動株」と呼ばれ、景気の影響を大きく受け、株価変動が大きい特徴があります。長谷工の株価も、2007年に約2400円だった株価が、2009年には約170円まで暴落しました。
しかし、2020年以降の株価は、比較的変動が落ち着いています。2024年に入ってからの株価は、小さな変動波は頻繁に発生しているものの、約1700円から1900円の間で推移しており、それほど大きな変動は起こっていません。
長谷工の配当と推移
2025年度の配当金は、9月末の中間配当で1株当たり40円、3月末の期末配当で45円の合わせて85円となる予想です。この金額は、2020年度、2021年度の70円、2022年度、2023年度の80円から連続増配となった2024年度の85円と同金額を維持しています。
配当性向は、2019年度までは30%以下でしたが、2020年度以降は約35%から45%ほどの、比較的高めの水準で配当が行われています。
長谷工の株主優待
株主優待は、毎年3月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対して、一律に贈呈されます。株主優待の内容は、リフォーム代金3%割引券と、不動産売買仲介手数料10%割引券、老人ホーム前払金3%割引券、「たなかみ米」などコラボ商品割引券の4種類です。
長谷工の利回りと推移
1株1800円で100株購入した場合、投資金額は18万円になります。配当金額は8500円となるので、配当利回りは約4.7%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの推移は、2021年度は約5.3%、2022年度は約5.4%、2023年度は約5.2%、2024年度は約4.7%でした。こちらも、毎年配当利回りが4%を超える高配当を継続している銘柄といえます。
まとめ
アルマードと長谷工は、どちらも少額から投資可能で利回りが4%を超える高配当株です。しかし、アルマードは配当性向が100%を超えることがあること、長谷工は本来株価変動の大きな銘柄であることが懸念点として挙げられます。