今回は増収増益が見込まれる銘柄の「青山財産」と「And Do」について紹介していこうと思います。利回り3%を継続している銘柄ですが、今期は更に増配が期待できる内容となっていますので、参考にしていただければと思います。
青山財産(8929)
株式会社青山財産ネットワークス(以降、青山財産)は、相続対策、事業承継、不動産ソリューションを含む総合的な財産コンサルティングサービスを提供している企業です。企業家や個人資産家への不動産、税務、金融に関するアドバイスを行っています。また、税理士、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引士など、国家資格を持つ専門家が多数在籍しており、司法書士や弁護士、不動産鑑定士などの提携専門家と共に、多岐に渡る業務で顧客サポートをしています。
青山財産は約30年の実績を持ち、技術進化に合わせた時代にそくしたコンサルティングも行っており、多様なセミナーを開催するなど「100年財産コンサルティング」を掲げており、長期的な視野で顧客の財産の承継、運用、管理をサポートし、幅広い専門性と強固なネットワークを活用しています。また、150名以上の国家資格保持者と独自のシステム「ARTシステム」を活用し、国内外に広がるネットワークを通じて、顧客の多様なニーズに対応している会社です。
青山財産の2024年5月現在の株価は約1440円となっています。前期の同時期は950円前後で推移していましたが、3月以降急騰した形となっています。
今期の売上高目標は380億円と前期の実績より約19億円を上回る見込みになっています。第1四半期(1月-3月)の経常利益は8.3億円と前年同期と比べて約80%増加した形になっています。
青山財産の株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は6月と12月の年2回になっています。2000株以上を保有している株主に対して食事券や特選牛といった商品が贈呈される内容となっています。
例えば2000株を1年未満保有の場合は3000円相当となっています。1年以上保有した場合は、対象外となるためご注意ください。保有区分や12月の確定月でも条件が異なっていますので、詳しくは以下のイラストを参考ください。
青山財産の利回り
配当は6月と12月の年2回実施され、前期の年間配当は41円となっていました。そして今期の年間配当は46円と増配の予定になっています。
例えば1株1440円で100株購入した場合、投資金額は約14.4万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は4600円になるので、配当金利回りは約3.2%となります。
2000株を1年未満保有した際の優待を含めた総利回りは約3.3%となります。
青山財産の将来性は?
青山財産の将来性について、今期は財産コンサルティング事業の収益増加が見込まれており、2024年には過去最高益を更新する見通しとなっています。しかしながら、人件費の増加やデジタル投資の影響で利益が下回る予想もあります。また青山財産は、事業承継に関する専門性の中でも、特に同族承継コンサルティングが強みになっていますが、税制改正の影響や金融商品関連の弱点も抱えているという見解も持ち合わせています。
And Doホールディングス(3457)
株式会社And Doホールディングス(以降、And Do)は、不動産売買仲介、不動産の買取・リフォーム・管理、および不動産活用の金融ビジネスを展開している企業です。フランチャイズ事業を中心に約705店舗を全国に展開し、高齢者向けのリースバック事業に注力しています。売買専門のフランチャイズでは全国1位の店舗数を誇り、多岐にわたる不動産関連のサービスを展開しています。
また顧客ニーズに応じた革新的なサービスを開発・商品化し、中古住宅のリフォームや住宅設備メーカーとのコラボイベントを通じた集客マーケティングを積極的に取り組んでいる企業です。
株式会社ピーエムドゥ、株式会社京葉ビルドを含む6社及び関連会社も複数展開しており、各事業ごとに特化した業務を行っています。
And Doの2024年5月現在の株価は、約1200円となっています。前期の同時期は1150円台前後で推移していましたので、ほぼ同水準で推移しています。
通期の売上目標は前期より約78億円高い573.7億円になっています。第3四半期累計(23年7月-3月)の経常利益は、前期同時期より9%減少した約22億円に減収しています。ただし、通期計画の第4四半期(4月-6月)の経常利益は前年同期比約53%増の13.5億円に増収する見込みになっています。
And Doの株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2024年5月現在、権利確定月は6月の年1回となっています。500株以上保有している株主に対してプレミアム優待倶楽部のポイントが贈呈される内容になっています。
例えば、500株を1年未満保有で3000円相当となり、1年以上では3300円相当となります。保有区分で内容が変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参考ください。
And Doの株主優待はいつ届く?
確定月が6月ですので、翌年9月上旬に発送される予定となっています。登録方法や保有ポイントを記載した案内ハガキが届きますので、そこに記載された株主限定の特設サイトで優待品への交換が可能になっています。
And Doの利回り
配当は6月の年1回実施され、前期の年間配当は40円となっていました。そして今期は年間配当43円の予定となっており、増配が見込まれています。
例えば1株1200円で100株購入した場合、投資資金は約12万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は4300円になります。配当金だけの利回りは約3.6%となっています。また株主優待(500株を1年未満保有)を含めた総利回りは、約4.1%となっています。
まとめ
今回は増収増益が見込まれる「青山財産」と「And Do」を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?更に今期は増配で安定した3%以上の利回りが期待できる内容となっています。
両銘柄ともに相続関連や不動産事業など専門性が高い業種ながら比較的安定した業績を継続していますので、投資対象として検討してみてはいかがでしょうか?