「東建コーポレーション」と「トーシンホールディングス」は、4月権利で配当ランキング上位の銘柄です。では、どちらの方がよりお得なのでしょうか?今回は、この2つの銘柄を比較してみました。
東建コーポレーション(1766)
東建コーポレーションは、賃貸物件の企画・設計・施工・仲介・管理を行う総合建設会社です。土地活用を通して、誰もが住みやすい環境の提供に力を入れています。お部屋探しで知られる「ホームメイト」も東建が手がけており、全国12172店舗を展開しています。
また不動産事業だけでなく、土地活用を活かしてリゾート業やホテル業にも参入しています。その実績から2003年に東建は東証・明証一部上場を実現しました。
2023年3月現在の株価は7400円台です。2019年6月に6000円台に下落し最安値となりました。株価は浮き沈みを繰り返しながら回復し、2021年3月には10000円台と最高値となるものの、資材の物価高騰により株価は下落傾向にあります。
東建コーポレーションの株主優待
株主優待は変更される可能性はありますが、2023年3月現在、権利確定日は4月の年1回で100株以上保有する株主に対し、自社施設で使える優待割引券の贈呈されます。また、アパートやマンションなどの仲介手数料割引は権利確定日に関わらず随時受けることができます。
4月権利で贈呈される優待
内容としては、自社運営するカントリークラブやホテルの割引券になります。東建コーポレーションカップは、ゴルフJAPANカップのことです。ゴルフが趣味の方にはとてもおすすめの優待です。またホテル割引が10名まで有効なので、家族だけでなく親戚との旅行にも最適です。
ハートマークショップとは、子会社である株式会社NASLUCK(ナスラック)が運営するネットショップです。家具家電やガーデニング用品・食品まで扱っています。4000円あれば、小物やお菓子の詰合せなどをお得に購入できます。
1000株以上の保有になると優待がより豪華になるのはメリットですが、投資額がとても大きくなります。予算に余裕のある方は検討してみてはいかがでしょうか。
「ハートマークショップ」と「ホテル多度温泉」の優待券は、有効期限が約1年間になります。また、希望者にのみ贈呈される優待は、申し込み用紙を返送する必要があります。返送が遅くなると、それに伴い有効期限も短くなりますので、ご希望の方はお早めに申し込みください。
随時受けられる優待
随時贈呈される優待は、権利月や有効期限などがなくいつでも利用することができます。東建の場合、内諾時(本契約書作成の申し込み)に「株式優待申し込み書」と「取引内容明細書」を担当者に提出すれば優待を受けることができます。
住設機器付与サービスは、システムキッチンやトイレなどの住設機器の取り付け工事費が割引されるサービスです。ただ、住設機器は自社子会社NASLUCKの商品に限ります。内諾後の申し込みは適応外になる場合がありますので、ご注意ください。
また仲介手数料割引は、物件によって割引率が異なりますので、詳しい内容や手続き方法などは公式HPで利用前に確認しましょう。ただし貸店舗や貸倉庫は割引対象外となります。
東建コーポレーションの配当
2021年度の配当金は年間1株あたり220円でした。2022年度の配当金は1株あたり250円に増配され、2023年度も250円を維持する予想となっています。例えば、100株購入した場合の投資金額は約74万円になります。もらえる配当金が25000円なので、1年間の配当利回りは約3.38%です。
トーシンホールディングス(9444)
トーシンホールディングスは、auやソフトバンクグループなどの携帯電話ショップ代理店を運営する会社です。携帯販売だけでなく、不動産業・リゾート業やフード業にも参入しています。特にリゾート業では、ゴルフ場を5箇所経営し年間イベントやサービスにより人気を集めています。
2023年3月現在の株価は約650円です。2020年3月にコロナショックにより株価は400円台まで急落しました。感染緩和により2021年3月に株価は回復するものの、変動が激しい傾向にあります。1ヶ月単位で50円~80円もの差で株価が浮き沈みしています。
トーシンホールディングスの株主優待
株主優待は変更される可能性はありますが、2023年3月現在、権利確定日は4月と10月の年2回です。100株以上保有する株主に対し、自社経営のゴルフ場の割引優待券が贈呈されます。
対象となる携帯ショップは、ソフトバンク・au・ワイモバイル・UQモバイルの対象店舗になります。通常新規契約の場合、10000円還元がありますのでとてもお得です。対象となるプランと還元率は公式HPに記載されていますのでご確認ください。有効期限は約8ヶ月間です。
トーシンホールディングスの配当
2022年度の年間配当は1株あたり22円で、2021年度から増配された形となっています。2023年度も22円を維持する予想です。例えば100株購入した場合、投資金額は約6万5000円で配当金は2200円なので、配当金による利回りは約3.38%です。
まとめ
今回は、「東建コーポレーション」と「トーシンホールディングス」の2つの銘柄をみていきました。どちらも配当利回りが3%を超える高配当銘柄で株主優待も充実した内容だったと思います。東建コーポレーションのネット通販割引やホテル割引券は家族で楽しめるので、個人的におすすめです。
トーシンホールディングスの株主優待もゴルフが好きなご家庭に特にお得な内容になっています。どちらの銘柄も甲乙つけがたい内容のため、ご家庭にあった銘柄をご検討ください。