今回は少額から投資ができ、利回りも高い銘柄の「総医研」と「ツカダ」を紹介していきます。特に初心者の方には5万円以下からスタートできる点は、投資への心的ハードルも下がるかと思いますので、参考にしていただければと思います。
総医研ホールディングス(2385)
株式会社総医研ホールディングス(以降、総医研)は、大阪大学医学部発のバイオベンチャーグループで、医薬品や食品の臨床評価試験、バイオマーカー開発、医薬臨床研究支援、ヘルスケアサポートなど複数のサービスを展開している企業です。
医療界や医学会との広範なネットワークを持っていることが強みであり、臨床試験やバイオマーカー技術を基にした製品開発で実績を積み上げています。また、化粧品や健康補助食品の開発や販売も行っており、中国の化粧品会社との業務提携なども実施しています。
特に食品の機能性や安全性の評価や独自の生体評価システムの開発に強みを持っており、学術的な背景を活かした活動を行なっている企業です。
総医研の2024年5月現在の株価は約170円となっています。前期の同時期は270円台で推移していましたので、年間を通して株価は下降した形となっています。
今期の売上高目標は57.4億円と前期の実績より約23億円を下回る見込みになっています。第3四半期累計(7月-3月)の経常利益は前年同期の7.8億円と比べて大幅に減収し約5.3億円の赤字転換となっています。ただし第4四半期単体(4月-6月)では、1.3億円の黒字になっています。
総医研の株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は6月の年1回になっています。100株以上を保有している株主に対して、美容液「ビービーラボラトリーズ」の割引券や「日本予防医薬」の買物優待券が贈呈される内容になります。
例えば100株保有していると20%割引される優待券(上限金額は22000円)が、500株保有の場合は40%割引される優待券(上限金額は33000円)の内容となっています。詳しくは以下のイラストを参考にしてください。
総医研の株主優待はいつ届く?
確定月が6月なので、9月末頃に発送され、例年ハガキで案内が届いています。ただし、日本予防医薬の優待を使用して購入した時の送料は、全国一律で480円(税込)かかりますのでご注意ください。合計金額15,000円(税込)以上の場合は送料無料になっています。
総医研の利回り
配当は6月の年1回実施され、前期の年間配当は5円となっていました。そして今期の年間配当は5円と配当維持の予定になっています。
例えば1株170円で100株購入した場合、投資金額は約1.7万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は500円になるので、配当金利回りは約2.9%となります。また株主優待を含めた総利回りは割引券等なので割愛させていただきます。
ツカダ・グローバルホールディング(2418)
株式会社ツカダ・グローバルホールディング(以降、ツカダ)は、結婚式場やホテル、リラクゼーション施設を運営する会社で、国内外で婚礼や宴会、宿泊サービスを提供しています。
ブライダル事業にとどまらず、レストラン運営や衣装、美容、写真、映像など、挙式に関わる多くのサービスを自社でカバーしており、フィットネスや温浴施設などリラクゼーション事業も手がけています。また、名古屋のストリングスホテルをはじめとするホテル事業を展開し、更に少子高齢化を見越した事業も進めるなど多岐に及びます。
企業理念として、「お客様に感動の余韻を残し、プロフェッショナルなおもてなしを提供し続ける」という姿勢で、「人が集いたくなる場所」の創造を目指している会社です。
ツカダの2024年5月現在の株価は、約480円となっています。前期の同時期は450円台で推移し、8月頃には580円台まで上昇しました。現在は、若干株価が上がった形になっています。
通期の売上目標は前期より約57億円高い632億円になっています。第1四半期(1月-3月)の営業損益は、前期同時期の0.1億円の赤字から7.4億円の黒字に転換し、第1四半期の最終利益も過去最高を更新となりました。
ツカダの株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2024年5月現在、権利確定月は6月と12月の年2回となっています。100株以上を保有している株主に対して自社のホテルやレストランで使用できる割引券が年間4枚贈呈される内容になっています。
使用する施設によって割引率は異なりますが、20%から30%となっています。
ツカダの利回り
配当は6月と12月の年2回実施され、前期の年間配当は10円となっていました。そして今期は年間配当10円の予定となっており配当維持の見込みです。
例えば1株480円で100株購入した場合、投資資金は約4.8万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は1000円になります。配当金だけの利回りは約2.1%となっています。また株主優待を含めた総利回りは、割引券の優待特典のため割愛させていただきます。
美容脱毛サロン「銀座カラー」との関係は?
2023年12月、脱毛サロンの「銀座カラー」が倒産しました。その会社の経営者である塚田啓子氏が、ツカダの専務取締役の塚田啓子氏と同一人物ではと噂されました。実際は別人であり、この点についても公式に声明が発表されています。計画倒産が噂され消費者に損害を与えた「銀座カラー」でしたので、ネガティブな情報が一時期広まってしまいました。
偶然かもしれませんが、同時期のツカダの株価は同時期に360円台まで落ち込んでいました。
まとめ
今回は、5万円以下で高配当利回りが狙える「総医研」と「ツカダ」を紹介しましたが、 いかがだったでしょうか?
「総医研」は売上面で現在は苦しい状況ですが、投資金額は約1.7万円程度からはじめることができる点はポイントになるかと思います。「ツカダ」に関しては、業績が好調で第1四半期では過去最高益を更新となっています。こちらも約4.8万円で投資を始めることができますので、検討してみてはいかがでしょうか?