高配当株ウォッチャー

【地方の隠れ高配当銘柄】利回り3％超えの「鈴木」と「オルバヘルスケア」を紹介します

#銘柄選び #日本株 #株主優待

2024年6月19日

「いまから」編集部

今回は地方で活躍する高配当を継続している銘柄の「鈴木」と「オルバヘルスケア」について紹介していこうと思います。長野県と岡山県を中心に展開している企業ですが、安定した業績を保っていることが特徴ですので、特に近隣にお住まいの方はチェックしてみてはいかがでしょうか？

鈴木(6785)

株式会社鈴木は、金型製造、部品製造、生産システム製造を主力とする企業で、スマートフォンや自動車電装部品のコネクターを主に製造しています。精密・複合加工技術を駆使して金型・プレス・めっき・成形・組立の一貫生産を行い、最先端の技術を導入している企業です。本社は長野県須坂市にあり、子会社6社を含むグループを構成されています。

鈴木の強みは、精密金型技術と、自動車や携帯電話向けのコネクター部品の製造と販売を一体で行なっている点が挙げられ、また自動車業界向けの自動組立装置の製造販売も手がけています。特に株主に対する利益還元を重視しており、安定した配当を基本方針としている会社です。

鈴木の2024年5月現在の株価は約1360円となっています。前期の同時期は900円前後で推移していましたが、8月以降急騰した形となっています。

今期の売上高目標は295億円と前期の実績より約32億円を上回る見込みになっています。第2四半期(7月-12月)の経常利益は16.6億円と前年同期と比べて18.0％減少した形になっています。ただし下期(1月-6月)の経常利益では前年同期と比べて、60.0％増の19.2億円に増益する見込みになっています。

鈴木の株主優待

株主優待がもらえる権利確定月は6月の年1回になっています。200株以上を1年以上保有している株主に対して地元名産お菓子詰合せが贈呈される内容となっています。

例えば200株以上保有の場合は1500円相当となり、1000株以上保有の場合は2500円相当が贈呈されます。

鈴木の株主優待廃止について

地元名産お菓子詰合せが毎年贈呈されていましたが、残念ながら2024年6月期を最後に株主優待は廃止される予定になっています。今後は配当での株主還元が発表されています。

鈴木の利回り

配当は6月の年1回実施され、前期の年間配当は30円となっていました。そして今期の年間配当は46円と増配の予定になっています。

例えば1株1360円で100株購入した場合、投資金額は約13.6万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は4600円になるので、配当金利回りは約3.4％となります。200株を1年以上保有した際の優待を含めた総利回りは約3.9%となります。

オルバヘルスケア(2689)

オルバヘルスケアホールディングス株式会社（以降、オルバヘルスケア）は、医療器材の卸売販売や介護用品のレンタルを手がける総合ヘルスケア企業です。岡山県に本社を置き、瀬戸内エリアで医療器材事業において高いシェアを誇っています。主な事業内容は多岐に渡り、医療消耗材料や機器の販売、院内物流管理システムの開発・販売、病院経営コンサルティング、介護用品の販売やレンタルなどを行なっています。

オルバヘルスケアの強みは、医療機関との強固な関係、中四国エリアでのトップシェア、手術時の最適な医療機器の提案、幅広い治療分野の専門チームが挙げられます。また、グループ独自の教育プログラムで成長段階に応じて社員は知識の習得ができ、チームでの仕事を通じて互いに支え合う環境が整っています。

理念は「地域の医療と介護を支え、ヘルスケアを進化させるリーディングカンパニー」であり、医療の発展と豊かな暮らしを支援することを目指している企業です。

オルバヘルスケアの2024年5月現在の株価は、約2100円となっています。前期の同時期は1800円台前後で推移していましたので、現在は若干株価が上がった形になっています。

通期の売上目標は前期より約79億円高い1183億円になっています。第3四半期(7月-3月)の経常利益は、前期同時期より7.2%増加した約17億円に増収しています。