今回は地域密着型の銘柄「オークワ」と「アレンザホールディングス」を紹介していこうと思います。知名度は全国区でなくても、限定的なエリア展開だからこそ、他社との優位性がある一面もあります。企業先投資先として「高配当でやばい!」状況になっていますので、ぜひご参考いただければと思います。
オークワ(8217)
株式会社オークワは、1959年に和歌山県で開業したスーパーマーケットで、現在は近畿エリア、東海エリアに150店舗以上を展開する大手小売企業です。日常生活を支える「オークワ」、低価格に特化した「プライスカット」、圧倒的な品揃えの「スーパーセンター」、ワンランク上の品質の「メッサ」という4つの事業形態を展開し、いずれも地域に密着した商品開発力を活かし、プライベートブランドも充実しています。
また、借金が少なく従業員1万5000人以上を擁する業界内では大企業の位置付けになっています。
オークワの2024年1月現在の株価は、約870円となっています。前期の同時期は870円台で推移していましたが、年間を通じて下降傾向になっています。
通期の最終売上高は前期より微増の2540億円ですが、第2四半期での経常利益の進捗率は36.9%と例年の56%よりも下回っている状況です。
オークワの株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は2月の年1回になっています。保有数に応じて商品券またはギフト券が贈呈されます。住まいが出店エリアの和歌山県・奈良県・大阪府・三重県・愛知県・岐阜県の方には商品券が、そしてそれ以外の地域にお住まいの方にはUCギフト券が送られてきます。
例えば100株を保有している場合、商品券500円相当となり、1000株保有の場合では3000円相当と所有区分で内容が変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参考ください。
オークワの株主優待はいつ届く?
株主優待券の場合は、毎年5月頃となっています。当社出店エリア以外の株主には例年UCギフト券(カード)が送られていますが、変更される場合もあるのでご注意ください。
オークワの利回りはやばい?配当はいつ?
配当は2月と8月の年2回実施され、前期の年間配当は26円となっていました。そして今期も配当維持の26円が見込まれています。
例えば1株870円で100株購入した場合、投資金額は約8.7万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は2600円になるので、配当金利回りは約3.0%となります。また、株主優待券500円相当を選択した場合、総利回りは約3.7%となります。
アレンザホールディングス(3546)
アレンザホールディングス株式会社は、ホームセンター「ダイユーエイト」「ホームセンターバロー」やペットショップ「アミーゴ」などを運営する会社で、福島県福島市に本社を置いています。
東北地方、東海地方、中国・四国地方を中心に事業を展開しており、東海地方を拠点にしているバローホールディングスの傘下になっています。
アレンザホールディングスの2024年1月現在の株価は、約1060円となっています。前期の同時期も1000円台で推移しており、年間を通して比較的安定した値動きをしています。
通期の最終売上高目標は前期より約48億円多い1540億円ですが、第2四半期での経常利益の進捗率は56.4%と例年平均の119.8%よりも大きく下回っている状況です。この要因が株価に影響を与える状況となっています。
アレンザホールディングスの株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2024年1月現在、権利確定月は2月の年1回です。保有数に応じてJCBギフト券が贈呈されます。
例えば100株を保有している場合、1枚1000円相当が送られてきます。500株以上から保有区分で内容が変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参考ください。
アレンザホールディングスの利回り
配当は2月と8月の年2回実施され、前期の年間配当は38円となっていました。そして今期は前期と同額の38円の予定となっています。
例えば1株1060円で100株購入した場合、投資資金は約10.6万円ほど必要となり、年間で受け取れる配当金は3800円になります。配当金だけの利回りは約3.9%となっています。また100株保有時の株主優待1000円相当を含めると、総利回りは約4.5%と高い水準となります。
まとめ
今回は地域密着型の2銘柄を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?「オークワ」も「アレンザホールディングス」も高配当の利回りになっています。また小売業の株主優待によくある優待割引券ですが、両銘柄ともに、店舗の近くに住んでいなくても使用できる内容になっています。
また10万円前後で投資できるのもポイントかと思います。知名度は全国区でなくても、投資先としては魅力的な銘柄ですので、一度検討してみてはいかがでしょうか?