株式投資に良い銘柄がないかと調べていると5%の利回りを誇る企業を見つけることがあります。今回は高利回りを目指すことができる「タマホーム」と「オオバ」について調べてみようと思います。住宅販売や建築関連の会社ですが、両社とも連続増配を続けていますので、今期の配当見込みなどを紹介していこうと思います。
タマホーム(1419)
タマホーム株式会社は1998年設立した大手ハウスメーカーで、2021年度には注文住宅新設着工棟数が全国3位の会社です。ローコストで高品質な注文住宅の提供、コスト削減、高い断熱性・耐震性、最長60年の保証期間、シロアリ対策、地域対応の商品展開などが挙げられます。事業内容には注文住宅、戸建分譲住宅、リフォーム、不動産があり、「大安心の家」や「木望の家」などの人気シリーズがあります。
特に20代や30代に支持されており、坪単価30万円からの「大安心の家」は費用を抑えたい人におすすめの商品です。ただし、間取りの自由度に制限がある点は注意が必要です。
タマホームの2023年10月現在の株価は、約3200円となっています。5月の決算に向かって上昇し約4100円まで伸びていましたが、その後は株価が落ち着いている状態です。
タマホームの株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2023年10月現在、権利確定月は5月と11月の年2回です。100株以上の保有する株主に対して、保有年数に応じてクオカードが贈呈されます。3年未満保有の場合は、500円相当分となり、3年以上保有では1000円相当分となっています。
タマホームの株主優待が改悪された経緯
タマホームは2019年3月12日以前の優待条件は、保有期間の縛りはなく「100株以上保有の株主に『QUOカード』500円分」の贈呈となっていましたが、長期保有を優遇する制度が導入され現在に至ります。
この変更が優待改悪と噂される原因になっていたようです。
タマホームの利回り
配当金がもらえる基準日は5月の年1回となっています。前期では180円となっており、そして今期の5月(2024年5月)の配当は185円の見込みとなり、5円の増配予定となっています。実現すると8期連続増配を達成することになります。
例えば1株3200円で100株購入した場合、投資金額は約32万円が必要となり年間で受け取れる配当金は18500円となり、配当金だけの利回りは約5.8%の利回りになります。また100株以上保有した場合は、クオカードの株主優待が付いてきますので、3年未満保有時の総利回りは、約5.9%と非常に高い数字になっています。
オオバ(9765)
株式会社オオバは100年以上の歴史を持つ総合建設コンサルタントで、まちづくりや土木・都市基盤整備を主軸に調査、測量、設計、区画整理などの事業を行っている会社です。主な事業内容として都市基盤整備、土地利用の技術サポート、設計、環境、土地管理、システム開発、社会貢献活動などがあり、企業理念は高品質のサービスを提供し、社会の発展に貢献すること。
最新年度の売上高ランキングはサービス業で221位、純利益は8.3億円でサービス業でのランキングは185位で、都市・地域計画、復旧・復興業務の売上高は業界1位。本社は東京都千代田区に拠点を置いています。
オオバの2023年10月現在の株価は、約870円となっています。今年の夏頃までは780円台で推移していましたが、8月以降、急騰し更に11月の決算に向かって現在は高値圏に位置している状況です。
オオバの株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2023年10月現在、権利確定月は5月と11月の年2回です。保有数と保有年数、そして確定月によって変わります。例えば、5月には100株以上を1年以上保有する株主に対し、QUOカード500円相当が贈呈されます。11月に2500株以上保有している場合は、チョコレートのお菓子が贈呈されます。
5月時の内容は、500株や1000株でも変わっていくため、詳しくは以下のイラストをご確認ください。
オオバの利回り
配当金がもらえる権利月は5月と11月の年2回です。前期の中間配当は11円、期末配当は13円で年間で24円となっていました。そして今期の中間配当(11月)では17円の見込みとなり、期末も同額の17円、年間34円の年間配当になる見込みになります。実現すれば、4期連続の増配となります。
例えば1株870円で100株購入した場合、投資資金は約8.7万円ほど必要となり、年間で受け取れる配当金は3400円になります。配当金だけの利回りは約3.9%となっています。また100株以上を1年以上保有した場合の優待分と合わせると、総利回りは約4.5%となります。5%には届きませんが、3%以上が高配当と呼ばれていますので、この数字はとても大きい投資ポイントの印象です。
まとめ
今回は利回りが非常に魅力的な「タマホーム」と「オオバ」の銘柄を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?両社とも株主優待もあり、「タマホーム」は現在の株価では6%近い総利回りとなっています。
一方、「オオバ」は5%の利回りを下回っていますが、それでも高配当で連続増配を続けている点は大きな投資ポイントになる印象です。長期保有で、株主優待のメリットも大きくなりますので、ぜひ検討してみてください。