読者の皆さんのお住まいは戸建てでしょうか?もしくはマンションでしょうか?地方都市に住む著者は戸建て住宅に住むのが家族の夢になっており、週末は新聞広告を見るのが日課になっています。
その中でも建売住宅は注文住宅と比べ、価格が手が届きやすくなっていますが、最近は内装や間取りも注文住宅に劣らない、カスタマイズが可能になっています。今回はそんな住まいに関する「ファースト住建」と「東建コーポレーション」の2つの銘柄について、紹介していこうと思います。
ファースト住建(8917)
ファースト住建株式会社は、1999年に兵庫県で設立された「住まいづくり」と「不動産仲介」を専門とする会社です。お客様第一主義を大切にし、各家庭にぴったり合う「建売」住宅の企画から設計、建築、そして販売まで、一貫したサービスを提供しています。
2022年10月期には、年間で1,198棟もの家を販売し、多くの実績を残しています。また、近畿地方での豊富な実績に続き、名古屋支店をはじめに更に多くの地域でのサービス展開を図っています。こだわり抜いた基礎工事から内装工事に至るまで、地域や敷地の特性に合わせた柔軟なプランニングで、お客様一人一人のライフスタイルに寄り添った住宅づくりを心がけた企業です。
ファースト住建の2023年9月現在の株価は、約1220円となっています。2022年後半は、1000円台まで株価は落ち込みましたが、徐々に回復し10月の決算期に向かって上昇している状況です。
ファースト住建の株主優待券
株主優待は変更される可能性がありますが、2023年9月現在、権利確定月は4月と10月の年2回です。100株以上保有する株主に対し、保有株数に応じてクオカードが贈呈されます。100株以上を保有している場合は、500円相当が、300株以上になると手延素麺揖保乃糸の食べくらべセットが送られてきます。ただし、1年以上継続保有が条件になっていますので、ご注意ください。
ファースト住建の利回り
配当金がもらえる権利月は4月と10月の年2回です。前期の4月の中間配当は21円、期末は22円、年間で43円でした。今期の4月は21円の実績となり、10月は22円と年間43円の見込みとなります。過去数年間は、年間43円の配当維持をしています。
例えば1株1220円で100株購入した場合、投資金額は約12.2万円ほど必要となり年間で受け取れる配当金は4300円になります。配当金の利回りは約3.5%の高利回りの銘柄となります。また100株保有の株主優待を含めた総利回りは、約3.9%となります。300株保有の場合では、2000円相当の特典を含めると、総利回りは約4.0%となっています。
東建コーポレーション(1766)
東建コーポレーション株式会社は、1974年に愛知県の刈谷市で「東名商事」として創業され、土地所有者向けリース建築事業をスタートしました。1976年に東名商事株式会社として正式に設立され、当初は貸店舗建設を中心としていましたが、その後賃貸アパート・賃貸マンションの建設に事業を転換しています。現在は土地の有効活用を提案する総合リース建築企業として、賃貸マンション・アパート・貸店舗の企画から経営代行まで幅広く手掛けています。
また東建コーポレーションは、「ホームメイト」というブランド名で全国に拠点を構え、土地所有者向けのアパート・マンション経営代行サービスや、入居仲介サービスのチェーンを展開しています。また、バリアフリーデザインや多様な建設工法へのこだわり、最長35年の長期一括借上げでの賃貸経営サポート等を通じ、「土地、建物、人の調和」をコンセプトに事業を推進・拡大しています。
東建コーポレーションの2023年9月現在の株価は、約8000円となっています。過去2年間の株価を確認すると、一時は10000円を超えていましたが、徐々に下降し直近1年間では7000円台を推移しています。
東建コーポレーションの株主優待券は改悪された?
株主優待は変更される可能性がありますが、2023年9月現在、権利確定月は4月となっています。またこれとは別に、株主なら随時受けられる優待の2種類があります。
4月の分は、100株以上1000株未満を保有する株主に対し、ゴルフ場の5000円割引券4枚か、もしくは生活雑貨のインターネット通販サイト「ハートマークショップ」での利用が可能な4000円割引券が贈呈されます。他には1000株以上2000株未満の保有者には、新米5キロやミネラルウォーター、もしくは焼酎を選択できる特典となっています。
株主優待は保有数や時期で多種多様に渡りますので、以下のイラストをご参考ください。
また東建コーポレーションの株主優待券は改悪された噂がありますが、2018年に改変されたことが原因になります。当時は保有株数が10株で特典を受けられましたが、これが100株に引き上げられ、更に年2回だった確定月が4月の1回のみに変更された経緯からになります。
東建コーポレーションの利回り
配当金が受け取れる基準日は4月の年1回です。前期では年間250円の配当金となり、今期も同じく250円が予想されています。今期を含めて、過去3年間の配当は同額を維持していますが、それ以前は220円になっていました。
例えば1株8000円で100株購入した場合、投資資金は約80万円ほど必要となり、年間で受け取れる配当金は25000円になります。配当金の利回りは約3.1%です。株主優待は多種多様になっていますので、優待利回りについては割愛させていただきます。
まとめ
今回は、住宅に関する2つの銘柄を紹介しました。「ファースト住建」では配当利回りは約3.5%の高利回りとなっています。100株保有の株主優待を含めた総利回りでは、約3.9%ととても魅力的になっています。ただし保有年数は1年以上必要なので、ご注意ください。
「東建コーポレーション」では、80万円の投資金額が必要ですが、こちらも3%以上の高利回りとなっています。株主の希望者には「ホテル多度温泉無料宿泊(1泊)ペア招待券」やゴルフの観戦チケットなど、配当以上のメリットがある一面もあるため、検討してみてはいかがでしょうか?