6月は中間決算や期末決算を迎える企業が多くなっています。今回は毎年高配当銘柄として有名な2つの企業を紹介していこうと思います。しかも今回の会社は高配当だけでなく、株主優待として魅力的な内容になっています。安定した配当だけでなく、優待利回りの面でも期待できますので、参考にしてみてください。
青山財産ネットワークス(8929)
株式会社青山財産ネットワークスは、個人や企業オーナーの富裕層に対して、財産運用のコンサルティングを行っている企業です。M&Aといった事業継承や財産の管理などのサービスを提供しています。
青山財産ネットワークスの2023年6月現在の株価は約1000円になっています。今年の年初は1150円をつけていましたが、徐々に下降していき一時は900円前半の株価をつけました。
青山財産ネットワークスの株主優待
青山財産ネットワークスは株主優待制度を導入しており、株主優待がもらえる権利確定月は毎年6月と12月の年2回です。単元株数は100株ですが、優待を受けるには2000株以上が必要になります。
また保有する株式数と継続保有期間に応じて「名産品カタログ」「グループ店舗で使える食事割引券」「すき焼き用特選牛」を選ぶことができます。ただし、株主優待制度の有無や内容は今後変更される可能性がありますのでご注意ください。
青山財産ネットワークスの利回り
配当金がもらえる基準日は優待と同様、6月と12月の年2回です。2019年頃は年間配当25円でしたが、毎年増配を繰り返し昨年は35円(中間13円/期末22円)となり、わずか3年間でプラス10円の増配となりました。そして今期は中間配当は15円と2円増配となり、年間では38円と予想されています。
例えば1株1000円で100株購入した場合、投資金額は10万円で年間の配当金は3800円になります。配当金だけの利回りは約3.8%になります。株主優待は2000株以上の保有が条件になりますので、特典を受けるには200万円が必要になってしまいます。この場合、配当と優待を合わせた総利回りは約3.95%ととても高い水準になっています。
東邦レマック(7422)
東邦レマック株式会社は、紳士用の革靴やレディースシューズ、そしてスニーカーなどの販売を行う企業です。呼吸する靴のGEOXや女の子向けALGYなど、いくつもブランド展開しています。また合皮分野では国内トップシェアを誇っており、靴全体の市場でも常に上位にランクインしている会社です。
東邦レマックの2023年6月現在の株価は約2900円になっています。今年の年初は2600円台をつけており、2600円-2900円の値幅を比較的大きく変動している印象です。売上高は昨年と比べても減少傾向ではありますが、黒字化の計画が発表されています。
東邦レマックの株主優待
東邦レマックの株主優待がもらえる権利確定月は毎年6月と12月の年2回です。優待内容は「フィットパートナー」のオンラインサイトで使用できる30%-40%の割引券を受け取ることができます。ただ保有株数に応じて、6月と12月で贈呈される内容が異なりますので、詳しくは以下のイラストをご参照ください。
インターネットで靴を購入することは以前はハードルが高い印象がありましたが、今では購入先の一つとして認知されつつあります。また送料も3900円以上なると全国一律で無料になるなど、ネット購入ならではの価格で、気軽に購入できるようになっています。ただし、注意点としては、株主優待の割引券の有効期限は3ヶ月になっていますので、期限が切れる前に早めにご使用ください。
東邦レマックの利回り
配当金がもらえる基準日も、こちらも優待と同様、6月と12月の年2回になっています。2019年頃は年間配当120円でしたが、毎年減配を繰り返し昨年は106円(中間53円/期末53円)となっていました。そして今期は昨年と同様に中間配当は53円となり、年間では106円と予想されています。
例えば1株2900円で100株購入した場合、投資金額は29万円で年間の配当金は10600円になります。配当金だけの利回りでは約3.7%になります。またここでは、株主優待は割引券となるため割愛させていただきます。昨年より配当金が減少はしているものの、約3.7%とかなり高い利回りとなっています。
まとめ
今回は高配当銘柄の常連の2銘柄を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?それぞれの業界ではトップシェアの企業ですが、株主優待としては条件が若干複雑になっているので、利便性は高くないかもしれません。ただ、両銘柄とも3%を超える配当金を受け取れる企業ですので、安定した投資対象になるのではないでしょうか?特に青山財産ネットワークスは単元100株で約10万円から保有できるので、比較的手を出しやすい銘柄かと思います。ぜひ検討材料の一つにしていただければと思います。