今回おすすめする高配当株の「尾家産業」と「エクセディ」は、高配当なだけでなく、株主優待としてカタログギフトの贈呈も行っています。尾上産業とエクセディについて、詳しくご紹介します。
尾家産業(7481)
尾家産業は、ホテルやレストランなど飲食店や、社員食堂や病院、高齢者施設などの給食作りがある施設に対して、食材や厨房用品などを卸売する企業です。また、食材の販売だけでなく、メニューの開発や自社ブランドの開発・直営店舗での販売なども行っています。
2024年度の業績は、売上高が約1100億円、経常利益が約33億円と2023年度よりも増収・増益となっています。
尾家産業の株価
2024年7月時点の株価は約2000円です。2016年までの株価は、約900円前後を横ばいで推移していましたが、2017年から2018年にかけて株価が約1500円まで上昇しました。
その後、比較的株価変動が大きく動くようになり、2023年1月に約900円だった株価が、2023年9月には2000円台まで急騰しています。2024年に入ってからも、約1500円から約2200円の間で何度も株価変動が起こっており、現時点の約2000円はここ数年では比較的高値です。
尾家産業の配当と推移
2025年度の配当金は、9月末の中間配当で1株当たり45円、3月末の期末配当で45円の、合わせて90円となる予想です。この金額は、2021年度の0円、2022年度の5円、2023年度の30円から連続増配となった2024年度の90円と同金額を維持しています。
尾家産業の株主優待
株主優待は、毎年9月末と3月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対して、株式の保有数に応じて自社商品の詰め合わせが贈呈されます。3000株以上保有する株主のみ、3月末に贈呈される株主優待の内容をカタログギフトから自由に選択することが可能です。
なお、9月末に贈呈される株主優待は、株主名簿に4回連続で記載された長期保有者のみに贈呈されます。つまり、3年以上継続して株式を保有する必要があるということです。贈呈される株主優待の内容と相当額は、下記のイラストをご参考ください。
尾家産業の利回り
1株2000円で100株購入した場合、投資金額は20万円になります。配当金額は9000円となるので、配当利回りは約4.5%です。初年度は、株主優待として約1000円相当の自社商品が贈呈されるので、配当と優待を合わせた利回りは約5.0%となります。
なお、株式の保有数と保有年数に応じた利回りの比較は下記のイラストをご覧ください。最も利回りが高くなるのは、3年以上継続して100株保有した時です。
エクセディ(7278)
エクセディは、主にクラッチ関連やトルクコンバータなどの自動車関連部品を製造する企業です。自動車のほかにも、建設機器や農業機器、二輪車に使われている様々な部品の製造も行っています。
2024年度の業績は、売上高が約3000億円と好調でしたが、経常利益が約130億円の赤字で2023年度と比較し大幅な減益となりました。2025年度は、売上高はやや減収となる見込みですが、経常利益は約150億円の黒字転換が期待されています。
エクセディの株価
2024年7月時点の株価は約3100円です。株価変動が比較的大きく、2018年には約3800円ほどの高値がついていましたが、2020年に1200円台まで急落しました。
その後、2022年まで約1700円前後で低迷していましたが、2023年に入ってから右肩上がりに株価が回復し始めました。依然として変動は大きく、2024年の株価は約2500円から約3200円の間で急上昇と急降下を繰り返しています。現時点の約3100円はここ数年では最も高値です。
エクセディの配当と推移
2025年度の配当金は、9月末の中間配当で1株当たり60円、3月末の期末配当で60円の、合わせて120円となる予想です。この金額は、2021年度の60円、2022年度、2023年度の90円から連続増配となった2024年度の120円と同金額を維持しています。
エクセディの株主優待
株主優待は、毎年9月末の権利確定日に、100株以上の株式を1年以上継続して保有する株主に対して贈呈されます。1年以上継続して保有とは、株主名簿に連続して3回以上連続して記載されることを意味します。
贈呈される株主優待の内容は、約3000円相当のWEBカタログギフトです。人気のグルメや家具、家電、日用雑貨など様々な商品から好きなものを選択して受け取ることができます。2021年度の株主優待から、紙のカタログギフトからWEBに変更となりました。
エクセディの利回り
1株3100円で100株購入した場合、投資金額は31万円になります。配当金額は12000円となるので、配当利回りは約3.9%です。1年以上継続して保有すると、株主優待として約3000円相当のWEBカタログギフトが贈呈されるので、配当と優待を合わせた利回りは約4.8%となります。
まとめ
どちらの銘柄も高配当ですが、尾家産業の方がエクセディよりも利回りがやや高い点がおすすめです。しかし、尾家産業の株主優待は自社商品のグルメのみであるのに対し、エクセディの株主優待はWEBカタログギフトから好きなジャンルの商品を自由に選択することができます。