株を始める上で”高配当”は重視したい部分でしょう。今回は、2023年度の5月権利で高配当ランキングトップ2の「タマホーム」と「瑞光」をご紹介します。この2つの銘柄は、高配当に加え株主優待で金券が貰えるのでぜひチェックしてみてください。
タマホーム(1419)
タマホームは、全国展開するハウスメーカーです。芸能人を起用したCMは有名で、誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。この会社の最大の特徴は、ローコストで高品質な注文住宅を提供している所です。
低価格にも関わらず、核家族向けや2世帯用など様々な商品ラインナップとおしゃれなデザインが好評で、特に20代・30代で戸建てを持ちたい家族に人気となっています。また、ハウスメーカーのノウハウから分譲マンションやオフィスビル事業にも参入しています。
2023年4月現在の株価は約3500円です。タマホームの5年間の株価を見てみると、2020年8月頃から株価は上昇傾向にあります。理由として、新型コロナウイルスによる在宅ワークの普及で戸建ての需要が高まったことが挙げられます。そして、現在も株価は上がっており、2023年4月に株価は約3740円と最高値を更新しました。
タマホームの株主優待
株主優待は変更される可能性はありますが、2023年4月現在、権利確定日は5月と11月の年2回です。100株以上保有する株主に対し、自社オリジナルクオカードが贈呈されますが、継続保有年数が3年を基準に額が変わってきますので、詳しくは以下の表をご覧ください。
クオカードのデザインは毎年違い、CMで起用された芸能人になるようです。例えば2022年5月権利では「平原綾香」、11月権利ではマツケンサンバ姿の「松平健」でした。他にはないデザインなので特別感があります。
株主優待の贈呈時期は5月権利は7月頃、11月権利は翌年1月頃になります。クオカードには有効期限はありません。全国のコンビニエンスストアやドラッグストア、書店などで使えるため、とても便利です。
継続保有年数が3年以上とは、毎年5月と11月末の株主名簿を基準として、同一株主番号が株主名簿に7回以上記載または記録されたことを指します。例えば2023年5月権利の場合、2020年5月末から連続して記録があれば3年以上となります。
また、株主名簿の株主番号が変更されると保有年数が中断されることがありますので、ご注意ください。婚姻や転居で名義や住所が変わると、株主番号が変更される可能性があります。証券会社で番号を確認することができます。
タマホームの配当
タマホームは、2019年度から連続増配をしています。2022年度の年間配当金は1株あたり125円でした。2023年度は1株あたり170円となる予想です。
例えば、100株購入した場合の投資金額は約35万円になります。もらえる配当金が17000円なので、配当利回りは約4.86%です。継続保有年数が3年未満の場合、1000円分の株主優待が得られるので年間利益は18000円となり、配当と優待の総合利回りは約5.14%になります。
瑞光(6279)
瑞光(ずいこう)は、衛生用品の製造機の開発・製造からコンサルティングまで行う会社です。紙おむつや生理用品、マスクなど様々なジャンルの製造機を作っています。60年続く老舗企業で独自技術を駆使し、現在では国内シェア90%に加え世界トップ3に入るグローバル企業に発展しました。
また衛生用品の製造機の開発技術を活かして、メディカル事業やリサイクル事業、介護事業にも参入しています。リサイクル事業では、使用済み紙おむつを新しいエネルギーにリサイクルする装置を開発し、環境にも考慮した取り組みを行っています。
2023年4月現在の株価は約1050円です。瑞光の5年間の株価を見てみると、2020年7月の株価は1221円と高値をつけています。理由は、新型コロナウイルス蔓延の影響でマスクなどの衛生用品の需要が高まったことが挙げられます。マスク需要の緩和から2022年11月に株価は660円台と安値をつけたものの、現在は1000円台に回復し株価は上昇傾向にあります。
瑞光の株主優待
株主優待は変更される可能性はありますが、2023年4月現在、権利確定日は2月の年1回です。ただ2023年度は設立60周年記念として5月権利で100株以上保有する株主に対し、保有株式数に応じて自社特別クオカードも贈呈されます。
瑞光の配当
瑞光の2022年度の年間配当金は、1株あたり16.2円でした。2023年度は1株あたり25.2円と増配されています。しかし、2024年度は1株あたり20円に減配となる予想です。
例えば100株購入した場合、投資金額は約10万5000円です。配当金は2520円なので配当利回りは約2.4%です。2023年度の場合、株主優待で年間3000円分の金券がもらえます。そのため、年間5520円の利益となり配当と優待の総合利回りは約5.26%になります。
まとめ
今回は、5月権利で高配当ランキングトップ2の「タマホーム」と「瑞光」をみていきました。
タマホームのクオカードは、芸能人を起用したデザインが他にない特別感があり、持っているだけでも楽しめそうです。「瑞光」は投資金額は比較的安価にも関わらず、100株以上保有で2000円分のクオカードが貰えるのはとてもお得に思えます。株を始めたい方はぜひ検討してみてください。