今回は3%近い利回りで株主優待も期待できる「ビーアンドピー」と「トーエル」を紹介していきます。「トーエル」は優待を含めた総利回りが4%を超え10万円以下で購入できる銘柄になっていますので、参考にしていただければと思います。
ビーアンドピー(7804)
株式会社ビーアンドピーは、1985年創業の広告制作会社で、インクジェットプリントを核にデジタルサイネージやECサポートなどの幅広いサービスを提供しています。
業界最大級の設備を持ち、広告から内装インテリアまでを取り扱い、デジタルサイネージでは高い技術の元、営業と内装の両分野で事業を展開。さらに、SNSコンサルティングやウェブコンテンツ制作、オーダーメイドの販促提案まで、様々なサポートに取り組んでいる企業です。
東京と大阪に拠点を置き、24時間体制で即時対応可能なサービス提供、専任の営業サービス、豊富なノウハウに基づくアドバイスしてくれる点が特徴の会社です。
ビーアンドピーの2024年3月現在の株価は約1800円となっています。前期の同時期は1200円台で推移していましたので、年間を通して株価上昇している形となります。
今期の売上高目標は34億円と前期の実績より約2億円を上回る計画がされています。第1四半期(11月-24年1月)の経常利益は前年同期と比べて2.8倍の9800万円に増益しています。
ビーアンドピーの株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は4月の年1回になっています。100株以上を保有している株主に対して、QUOカードが保有数に応じて贈呈されます。
例えば100株以上499株未満の保有の場合は、年間1000円相当となり、500株以上の場合は年間2000円相当となります。
ビーアンドピーの株主優待はいつ届く?条件変更について
確定月4月なので、7月中旬頃に届く予定となります。現在は保有期間に関わらずQUOカードが贈呈されていましたが、2025年4月以降については、保有株式数と合わせて、1年以上の継続保有が条件と変更されます。この点、ご注意ください。
ビーアンドピーの利回り
配当は10月の年1回実施され、前期の年間配当は43円となっていました。そして今期の年間配当は50円が見込まれています。
例えば1株1800円で100株購入した場合、投資金額は約18万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は5000円になるので、配当金利回りは約2.8%となります。また100株を保有した場合、株主優待を含めた総利回りは、約3.3%となります。
トーエル(3361)
株式会社トーエルは、神奈川県に本拠を置くプロパンガス大手の会社です。主に首都圏に約53万世帯にLPガス供給とボトルウォーター製造・販売を行っており「火」「水」「空気」の事業コンセプトのもと、安全・安心・安定したライフラインサービスを展開しています。
LPガスや電力販売、関連工事、飲料水販売、通信事業など幅広い事業を手がけ、独自の物流システムを活用して安定供給を行っています。また、通信事業「TOELL光LINE」や電気事業「TOELLでんき」など新事業にも取り組んでおり、総合的なライフラインサービス提供に努めています。独自ブランドの家庭用ウォーターサーバー「アルピナウォーター」・「信濃湧水」の展開も行っている企業です。
トーエルの2024年3月現在の株価は、約800円となっています。前期の同時期も800円台で推移していましたが、期中は670円台になっていた経緯もあります。
通期の売上目標は前期より約8億円低い270億円になっています。第4四半期(2月-4月)の経常利益は前年同期と比べ約50%減の3.7億円に大きく減収する見込みです。
トーエルの株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2024年3月現在、権利確定月は4月と10月の年2回となっています。500株以上保有の株主に対して、自社取扱商品のピュアウォーターなどが贈呈されます。
例えば500株保有で1500円相当のペットボトルのピュアウォーターが合計25本とカレンダー(10月のみ)が送られてきます。1000株保有の区分でも内容が変わってきますので、詳しくは以下のイラストを参考にしてください。
トーエルの株主優待はいつ届く?
トーエルの株主優待は権利確定月4月の場合は8月中旬で、10月の場合は2月中旬頃に優待品が届く予定となっています。
トーエルの利回り
配当は4月の年1回実施され、前期の年間配当は20円となっていました。そして今期も同額の年間配当20円の予定となっています。
例えば1株800円で100株購入した場合、投資資金は約8万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は2000円になります。配当金だけの利回りは約2.5%となっています。また1500円分の株主優待を含めた総利回りは、約4.4%となります。
トーエルの将来性は?
売上高を順調に伸ばしてきたトーエルですが、今期は8億円の減収で、目標の経常利益の進捗率も大幅に低くなる見通しです。ただ市場はこの材料を盛り込んだ株価になっており、前期と同水準で推移しています。
現在の株価より値幅が20%急落する場面もありましたので、購入のタイミングは見計らう必要があるかもしれません。エネルギー関連を取り扱っている業種のため財務面で大きな変化がもたらされる場面は少ないかもしれませんが、逆に言うと安定した銘柄と言えるかもしれません。
まとめ
今回は高利回り銘柄の「ビーアンドピー」と「トーエル」を解説しましたが、いかがだったでしょうか?特に「トーエル」は株主優待を含めた総利回りは4%を超えてくるので数値の面では優秀な印象です。
ただし株価は安定していますが、今期は減収見込みなどいい材料ばかりでないため、その点も含めて検討してみてはいかがでしょうか?