配当と優待による利回りが5%を超える高利回りで人気の2銘柄をご紹介します。さらに今回ご紹介する「ヤマトインターナショナル」と「シー・ヴイ・エス・ベイエリア」は、どちらも配当金が連続増配中です。
ヤマトインターナショナル(8127)
ヤマトインターナショナルは、ワニのワンポイントロゴが入ったメンズカジュアル服「クロコダイル」のブランドを運営するアパレルショップです。
他にも、レディース向けの「クロコダイルレディス」やアメリカ発祥のアウトドアブランド「ペンフィールド」などのブランドを展開しています。
ヤマトインターナショナルの株価と配当
2024年7月現在の株価は約360円です。現在は回復していますが、業績悪化の影響から、2022年頃に一時株価が200円台前半まで下落しました。株価変動は比較的小さく、直近5年間は、約250円から400円までの間で推移しています。
2024年度の配当金は、2月末の中間配当で1株当たり6円、8月末の期末配当で10円の合わせて16円が支払われる予定です。この配当金額は、2021年度の5円、2022年度の6円、2023年度の12円から4期連続で増配しています。
ヤマトインターナショナルの株主優待
株主優待は、毎年8月末の決算日に、300株以上保有する株主に対して株式の保有数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容と相当金額は、下記のイラストを参考にしてください。なお、株主優待は12月頃に発送されます。
贈呈される自社商品の種類やサイズを、株主自身が選ぶことはできません。贈呈内容は毎年変わりますが、基本的に毎年メンズ商品が贈呈されています。
例年、300株保有時に贈呈されるのは靴下とハンカチのセットで、500株以上保有時に贈呈されるのは靴下とハンカチのセットに、バッグやバスタオルなどの小物が追加されることが多いようです。
ヤマトインターナショナルの利回り
1株360円で300株購入した場合、投資金額は10.8万円になります。配当金額は4800円なので配当利回りは約4.4%です。株主優待として年間1000円相当分の自社商品が贈呈されるので、配当と優待を合わせた利回りは約5.4%となります。
なお、500株購入した場合の投資金額は18万円で、配当金額は8000円です。株主優待として3000円相当の自社商品が贈呈されるため、配当と優待を合わせた利回りは、約6.1%になります。
シー・ヴイ・エス・ベイエリア(2687)
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは、東京を中心にローソンの直営店4店舗と「CVSビジネスホテル」やカプセルホテル「BAY HOTEL」などのホテル6棟を運営する企業です。
コンビニやホテルの運営事業の他、マンションのフロントサービスや企業の受付、マンションフロントでのクリーニング、法人向けの制服管理など様々な事業を行っています。
シー・ヴイ・エス・ベイエリアの株価と配当
2024年7月現在の株価は約660円です。コロナウイルスの影響で2020年から約2年以上、株価が約300円から500円間で低迷していました。2023年に入ってからは、株価1000円を超えるほど大幅上昇し、現在約700円前後を推移しています。
2025年度の配当金は、8月末の中間配当で1株当たり10円、翌2月末の期末配当で10円の合わせて20円が支払われる予定です。この配当金額は、2022年度の12円、2023年度の16円から連続増配していた2024年度と同じ金額が維持されています。
シー・ヴイ・エス・ベイエリアの株主優待
株主優待は、毎年2月末と8月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対して株式の保有数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、ホテル宿泊割引券とキャンプ場の割引券です。
また、2月末の権利確定日には、200株を2年以上保有する株主に対して長期保有特典が追加贈呈されます。株式の保有数に応じて贈呈される株主優待の内容とその相当金額は、それぞれ下記イラストの一覧をご参照ください。
なお、2月末権利確定日分の株主優待は5月末頃に、8月末権利確定日分は11月末頃にそれぞれ送付されます。ホテル宿泊割引券は、手元に届いてから約半年間、キャンプ場割引券は約1年間の有効期限があります。
シー・ヴイ・エス・ベイエリアの利回り
1株660円で100株購入した場合、投資金額は6.6万円になります。配当金額は2000円なので配当利回りは約3.0%です。株主優待として年間4000円相当分の割引券が贈呈されるので、配当と優待を合わせた利回りは約9.1%となります。
なお、200株保有時、500株保有時と、2年以上200株継続保有時、500株継続保有時の利回りはそれぞれ下記イラスト一覧の通りです。2年以上200株を保有した時が、最も利回りが高くなります。
まとめ
2銘柄とも配当と優待による利回りが5%を超えています。しかし、使い勝手の良い株主優待ではないと感じる人もいるかもしれません。クロコダイルのブランドが好きな男性、東京でホテルに宿泊する機会が多い人におすすめです。