3月末に決算を迎える企業は数多くありますが、その中でもここ数年、安定した高配当をを維持しているのが「ユナイテッド」と「DI」です。この2銘柄は、さらに株主優待で「プレミアム優待倶楽部ポイント」がもらえる銘柄としても注目されています。
ユナイテッド(2497)
ユナイテッドは、デジタルツールを利用した様々なサービスを提供する企業です。具体的な事業内容は、プログラミングやアプリ開発などのシステム関連を学べるオンラインスクールの運営や、副業・フリーランス向けのオンライン人材マッチングサービスの提供、広告プロダクションなどが挙げられます。
2024年度の売上高は約126億円、経常利益は約48億円の実績でした。2025年度は売上高が約116億円とやや減収し、経常利益は約28億円へと大幅に減益となる予想です。
ユナイテッドの株価
2025年2月時点の株価は約800円です。2017年から2018年にかけて、約800円だった株価が約2600円まで上昇しました。しかし、2019年には再び約800円まで下落しています。
2018年頃に一度大きな株価変動がありましたが、2019年以降は比較的安定して推移しています。小さな株価変動は頻発していますが、長い目で見ると約800円前後をほぼ横ばいで推移しているため、比較的株価変動は小さいと言えます。
ユナイテッドの株主優待は中間決算でももらえる！
ユナイテッドの株主優待は、1000株以上の株式を保有する株主に対して、2024年9月末の権利確定日に新設されました。毎年決算を迎える3月末と、中間決算のある9月末の権利確定日に、株式の保有数に応じて贈呈されます。
贈呈される株主優待の内容は、ユナイテッド・プレミアム優待倶楽部ポイントです。株式の保有数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。
ユナイテッドの配当
2025年度の配当金は、9月末の中間配当で24円、3月末の期末配当で24円の、年間1株当たり48円となる予想です。この金額は、2020年度の6.5円、2021年度の17円、2022年度の18.5円、2023年度の21.5円から4期連続で増配となった2024年度の金額を維持しています。
ユナイテッドの配当利回り
1株800円で100株購入した場合、投資金額は8万円になります。配当金額は年間1株当たり48円のため4800円となり、配当利回りは約6.0％です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2021年度は約2.6％、2022年度は約2.2％、2023年度は約3.0％、2024年度は約5.6％でした。2024年度以降、利回りが5％を超える高配当となっています。
ドリームインキュベータ(4310)
ドリームインキュベータ（以下、DI)は、大手企業向けの新規事業支援やビジネスプロデュースなどのコンサル事業を行う企業です。また、ベンチャー企業向けの投資や育成、成長戦略アドバイスの他、医療やインフラ修繕などの社会的課題への解決、システムを利用したプラットフォームの構築なども行っています。
2024年度の売上高は約54億円、経常利益は約20億円の赤字となりました。売上高は2022年度の約350億円から2期連続で減収となっており、経常利益も減益傾向にあります。収益が伸び悩んでおり、2025年度の売上高・経常利益は、2025年2月時点でともに予想不明です。
DIの株価
2025年2月時点の株価は約3900円です。比較的株価変動が大きく、過去20年間の株価は、最安値が約500円、最高値が約7000円となっています。小さな株価変動も頻発していますが、2021年に約800円まで下落して以降は、ゆるやかな右肩上がりが続いています。
DIの株主優待は決算月に贈呈
DIの株主優待は、3月末の決算日に、100株以上の株式を保有する株主に対し、株式の保有数と保有年数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、DI・プレミアム優待倶楽部ポイントです。保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。
DIの配当
2025年度の配当金は、9月末の中間配当で106円、3月末の期末配当で317円の、年間1株当たり423円となる予想です。この金額は、2024年度の128円より増配となっています。
DIの配当利回り
1株3900円で100株購入した場合、投資金額は39万円になります。配当金額は年間1株当たり423円のため42300円となり、配当利回りは約10.8％です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2021年度と2022年度は無配当のため0％、2023年度は約8.3％、2024年度は約4.5％でした。2023年度以降、高利回りが継続しています。
まとめ
3月末に決算を迎える「ユナイテッド」と「DI」についてご紹介しました。
どちらも高い配当利回りと使い勝手の良い「プレミアム優待倶楽部ポイント」がもらえる点がおすすめです。
ただし、DIは収益が低迷している中で、配当利回りが非常に高い水準となっており、今後も同様の配当を維持するのは困難になる可能性があります。そのため、今後の株価変動や配当金の有無には十分注意が必要です。
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