投資をする際に、高配当や株主優待の内容はとても気になりますよね。特に株主優待は実用的なモノがおすすめです。「テンポスホールディングス」と「ニイタカ」は、誰でも使いやすい食事券がもらえる銘柄になります。今回はこの2つの銘柄をご紹介します。
テンポスホールディングス(2751)
テンポスホールディングスは、飲食店の経営支援を行っている会社です。新品・中古の厨房機器、調理器具、業務用家具の販売を行っており、自社運営する厨房機器専門サイトは、業界1位の実績を持っています。テンポスは厨房機器の販売だけでなく、飲食店経営の資金調達や物件探し、食材仕入れ先の紹介など多方面で飲食店のサポートも行っています。
また、自社子会社である「(株)あさくま」は、東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に上場しています。経営する「ステーキのあさくま」は現在65店舗を展開しており、経営で得たノウハウを自社の顧客である中小飲食店に提供しています。
2023年3月現在の株価は約2500円です。2020年に1800円台に株価を下げましたが、同年8月から回復傾向にあります。2022年9月から現在、2018年に2600円台と高値だった株価に追いつく勢いで右肩上がりを続けています。
テンポスホールディングスの株主優待
株主優待は変更される可能性はありますが、2023年3月現在、権利確定日は4月の年1回です。100株以上保有する株主に対し、自社子会社と協力店舗で利用可能な優待食事券が贈呈されます。
・全国500店舗以上で使える自社食事券
テンポスホールディングスの株主優待である食事券は、自社経営の「ステーキのあさくま」ほか協力店舗での利用が可能です。テンポスの協力店舗は全国に500店舗以上あり、ステーキや居酒屋、カフェまで幅広いジャンルのお店が揃っています。
例えばステーキのあさくまは、地域による価格の違いはありますが、1食1000円台~4000円台でステーキやハンバーグが提供されています。8000円分の食事券を利用すれば1食分以上が無料になり、とてもお得です。
ただ、食事券には約1年間の有効期限があります。期限を過ぎた場合、無効となりますのでご注意ください。協力店舗では「1回に1枚の使用」や「1万円以上の会計で利用可能」などの条件があります。自社ホームページにて詳細を分かりやすく提示してありますので、利用前に必ず確認をしましょう。
テンポスホールディングスの配当
2022年度の配当金は、年間1株当たり10円の実績で、2023年度は9円に減配される予定です。
例えば100株購入した場合、投資金額は約25万円で配当金は900円なので、配当金による利回りは約0.36%です。株主優待である8000円分の食事券を利用した場合、配当金900円に株主優待8000円分の利益が追加されるので、年間の利益は8900円になります。配当と優待による総合利回りは約3.56%です。
ニイタカ(4465)
ニイタカは、フードビジネス向けに業務用洗剤や固形燃料などの製造・販売を行っている会社です。また、自社商品を扱う飲食店に向けて食品衛生管理サポートも行っており、手洗いマニュアルの提供や食器洗浄機のメンテナンスサービスもしています。業務用に特化することで、利用者のニーズにあった商品を販売でき、自前のサービス網を確立させています。
2023年3月現在の株価は約2100円です。新型コロナウイルスの影響で消毒・除菌用品の需要が高まった2020年6月には株価が5600円台と高値になりました。しかし、アルコール製剤の需要が緩和されたことにより、株価は2000円台に落ち込んでいます。2021年7月ごろから現在まで株価は2000円~2200円を維持しています。
ニイタカの株主優待
株主優待は変更される可能性はありますが、2023年3月現在、権利確定日は5月と11月の年2回です。100株以上保有する株主に対し、保有株式数に応じてジェフグルメカードや日本旅行券などが贈呈されます。
ジェフグルメカードなどの優待品
ジェフグルメカードは、全国に3500店舗で使うことができ、利用可能店舗は年々増えてきています。例えば、ファーストフード店ガストでは、キッズハンバーグプレートが1食無料になります。有効期限がない所も使いやすくおすすめです。
優待品は5月権利では8月ごろ、11月権利は翌2月ごろの発送となります。贈呈時期をご確認ください。希望する株主には、優待品相当額を自社が代わりに日本赤十字社へ寄付することもできます。
ニイタカの配当
2022年度の配当金は、年間1株あたり28円で、2023年度は64円に増配される予定です。例えば1株2100円で100株購入した場合、投資金額は21万円で配当金は6400円なので、配当金による利回りは約3.05%です。
株主優待である1000円分の食事券を利用した場合、配当金6400円に株主優待1000円分の利益が追加されるので、年間の利益は7400円になります。配当と優待による総合利回りは約3.52%です。
まとめ
今回は、高配当で食事券ももらえる2つの銘柄「テンポスホールディングス」と「ニイタカ」をみていきました。テンポスは、8000円分の食事券でちょっとした贅沢をする場合におすすめです。ニイタカは、1000円分の食事券ですが有効期限がないので使い勝手がいい優待になっています。