高配当を継続している企業を調べていくと、意外に知らない名前の優良企業が見つかることがあります。今回は普段の生活にあまり馴染みはないかもしれませんが、利回りが4%以上の企業を2つピックアップして紹介していきたいと思います。
テー・オー・ダブリュー(4767)
株式会社テー・オー・ダブリューは、イベント企画を行う大手企業です。 取引先は電通・博報堂といった広告大手から、イベント自体の企画から運営、そして管理などを請け負っている会社です。例えば、プロ野球開幕のオープニングセレモニーやカーレースショーなど、幅広くイベント事業を執り行っています。
テー・オー・ダブリューの2023年6月現在の株価は約320円で、年初の280円台から徐々に株価が上がって来ています。感染症の時期は、各種イベントの自粛の影響で、下降傾向にありましたが、ここにきて少しずつ安定を取り戻している印象です。
テー・オー・ダブリューの株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は毎年6月の年1回になっています。単元株数は100株ですが、優待を受けるには1000株以上の保有が条件となっています。また1年以上保有している必要もあり、対象者には500円のクオカードが贈呈されます。更に3年以上保有すると500円が2000円と大きく跳ね上がります。ただし、株主優待制度の有無や内容は今後変更される可能性がありますので、都度ご確認ください。また、発送は毎年11月下旬と時間がかかっているので、忘れた頃に届くことになります。
テー・オー・ダブリューの利回り
配当金がもらえる基準日は6月と12月の年2回です。昨年の6月の中間配当は7円、期末も7円、年間で14円となっていました。今期の6月は7.2円で期末も同じく7.2円、そして年間で14.4円が予想されています。2015年、そして2020年では株価分割を繰り返し実質的に連続増配を行っている点も、この銘柄の魅力的な部分になっています。
例えば1株320円で100株購入するとした場合、投資金額は3.2万円が必要になり、受け取れる年間配当は1440円となります。配当利回りでは4.5%とかなりの高配当の銘柄になっています。また1000株を1年以上保有している場合は、総利回りで約4.6%となり、3年以上保有している場合では、約5.1%となります。
CARTA HOLDINGS(3688)
株式会社Carta Holdings(カルタホールディングス)は、インターネット広告やウェブ領域で幅広く事業展開している会社です。元々はサイバーエージェントの子会社でしたが、2011年頃に独立し、その後は電通などから資本を受けインターネットメディア事業を行なっています。
Carta Holdingsの2023年6月現在の株価は約1320円で、直近では年初来の安値1299円をつけるなど、下降傾向になっています。昨年4月には2600円の高値を付けていましたが、現在ではその半値になっています。
Carta Holdingの株主優待
株主優待がもらえる権利確定月は毎年6月と12月の年2回になっています。100株以上保有している株主に対して、保有期間に応じてギフトコードが贈呈されます。このギフトコードとはデジタルギフト「デジコ」というサイトを通して、PayPayやAmazonギフト券、Appleギフトカード、Google Play ギフトコードなどに交換することができます。
継続保有期間3年未満の場合が、年間で2000円(中間/1000円、期末/1000円)となり、3年以上保有している場合では、年間3000円(中間/1500円、期末/1500円)を受け取ることができます。
更に現金やTポイントで受け取りたいといった方でも、「Pexポイントギフト」にて交換することも可能とのことです。ただし、株主優待制度の有無や内容は今後変更される可能性がありますので、都度ご確認ください。なお発送時期は6月の場合は毎年9月上旬、12月の場合は2月下旬から3月上旬になります。
CARTA HOLDINGSの利回り
配当金がもらえる権利月は6月と12月の年2回です。前期の6月の中間配当は27円、期末も27円、年間で54円となっていました。今期の6月は27円となり、前期と同様の年間54円が予想されています。連続の増配を繰り返していましたが、残念ながらここにきて連続増配とは行かなくなったようです。今期の売上高予想は前期よりと同等となっていますが、利益の面では減益になる予想です。
例えば1株1320円で100株購入するとしたら、投資金額は13.2万円が必要になり、受け取れる年間配当は5400円となります。配当利回りでは約4.1%となり、こちらも4%超えの高配当の銘柄になっています。また100株を3年未満保有している場合の総利回りは約5.6%となり、3年以上保有している場合では、約6.3%となります。
まとめ
今回は日常生活ではあまり馴染みのない企業をピックアップして紹介してみました。特にテー・オー・ダブリューでは、3万円台の低予算で投資が可能ですので、初心者の方にも手を出しやすく、そして期待値も高い銘柄になっているかと思います。皆さんの投資計画や資金状況と相談しながら、着実な売上と高配当銘柄への投資を検討してみてはいかがでしょうか?