投資初心者の方はどんな銘柄を選んでよいのか悩みますよね。高配当なら配当金を多く受け取れる楽しみがありますが、今回は4%超えが狙えるおすすめの銘柄「商船三井」と「ベリテ」について解説していきたいと思います。株主優待の特典もあるので、高配当の期待と共に参考にしてみてください。
商船三井(9104)
株式会社商船三井は創業140年、世界の海を駆け巡る日本の大手海運業の1つです。鉱石や石炭、木材チップを運ぶドルバルク事業や液化天然ガスをはじめとするエネルギー事業を展開しています。また船舶を利用した製品輸送サービス事業や、さんふらわぁフェリーなどの海運業全般を行っています。
コンテナ船では「商船三井」や「日本郵船」「川崎汽船」と日本三大海運業の定期コンテナ船事業を統合し、2018年4月にOcean Network Express「ONE」が誕生、日本唯一の外航コンテナ定期船会社で、世界120ヵ国を超える広範囲なネットワークを構築しています。
商船三井の2023年8月現在の株価は、約4000円となっています。株価は2022年8月に約3800円台と高値をつけていましたが、9月中間決算の権利確定後に約2600円と下落し11月頃より再び約3000円台となりその後上昇を続けています。
商船三井の株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2023年8月現在、権利確定月は3月と9月の年2回です。100株以上保有する株主に対し、保有株数に応じた「にっぽん丸クルーズ優待券10%割引券」年2回、「フェリーサービスさんふらわあ優待券5,000円割引」年1回、また長期保有特典として300株以上2年以上継続保有する株主に対してオリジナルカタログギフトを贈呈してます。詳しくは以下のイラストをご覧ください。
商船三井の利回り
配当金がもらえる権利月は3月と9月の年2回です。前期の9月の中間配当は300円、期末は260円、年間で560円となっていました。(分割を考慮した調整後の数字になっています)今期の9月は110円の実績となり、3月は70円と年間180円で予想されており配当額は減配となりました。
配当の見込みですが、2023年度から2025年度については、商船三井の財務体質が向上したことにより、連結配当性向を2022年度の25%から30%に引き上げることが発表されています。このことにより、下限配当を導入したことで配当額の減少を防いでくれる予定です。
例えば1株4000円で100株購入した場合、投資金額は約40万円ほど必要となり年間で受け取れる配当金は18000円になります。配当金の利回りは約4.5%の高利回りの銘柄となります。また株主優待は10%から20%の割引券が含まれているため、総利回りは割愛させていただきます。
ベリテ(9904)
株式会社ベリテは神奈川県に本社を構える宝飾品専門小売店チェーン店です。「ベリテ」はフランス語で「誠実(まごころ)」という意味になり、「お客様に常に誠実でありたい」という強い思いがこめられているジュエリーブランドです。まごころメニューとしてジュエリーの修理・加工、リフォームなどのアフターサービスも充実しており、お客様のニーズに合わせたジュエリーチェーンのパイオニアになっています。
身近な存在のジュエリーを目指した「VERITE(ベリテ)」をはじめ、ブライダルリングを取り扱う「MAHARAJA DIAMOND」などのブランドを展開しています。また厳選した良質なジュエリーの「Velicia」などのレーベルを運営しており、女性に人気のブランドとなっています。
ベリテの2023年8月現在の株価は、約390円となっています。株価は2022年3月頃は、約500円台と高値を更新しましたが、5月中旬には約300円台と下落し、その後も300円台を推移しています。
ベリテの株主優待
株主優待は変更される可能性がありますが、2023年8月現在、権利確定月は3月と9月の年2回です。1000株以上保有する株主に対し、9月は優待割引カード(提示していただくと購入額の10%の割引が適用)、3月は保有株数に応じて優待商品券(5,000円相当)がもらえる内容となっています。ただし優待券の取り扱いができる店舗はベリテ直営店舗のみになり、MiMiKaZaRi・Veliciaの店舗は対象外となりますのでご注意ください。
ベリテの利回り
配当金がもらえる権利月は3月と9月の年2回です。前期の第3四半期末8.5円、期末配当(3月)が8.5円の年間で17.1円となっていました。今期の第3四半期末10.05円の見込みとなり、3月も期末配当(3月)も同様に10.05円で年間で20.1円の増配の予定となっています。
例えば1株390円で100株購入した場合、投資資金は3.9万円ほど必要となり、年間で受け取れる配当金は2010円になり、配当金の利回りは約5.2%です。株主優待を受けれる1000株以上の保有が前提になりますが、5000円分の特典と合わせると、総利回りは約6.4%となります。
まとめ
投資初心者なら配当金で現金還元を期待するか、株主優待で特典を期待するか、悩むところですよね。「商船三井」と「ベリテ」どちらもかなり高配当な銘柄になっています。また両銘柄とも株主優待もあり、魅力的なポイントになっています。高配当に投資する際は減配や無配などリスクも伴うので、企業の業績や市場の変化を把握することが大切です。企業の過去の実績や将来性も視野に入れて、高配当狙いを検討してみてはいかがでしょうか?