今回は超初心者向けのことを記載しますが、FX市場には時間帯によって上下することがあります。
多くの方はすでに知っていることでしょうが、振り返りとして確認していただければ幸いです。
証拠金FX取引が始まる前…月曜4時~7時
国内の外国為替証拠金取引(FX)業者では通常月曜日は7時から取引が開始されます。
しかし、金融機関はそれより前にオセアニア勢が参入することで
多くは朝の4時からをスタートにしています。
この時間より前に取引が成立することもありますが、イレギュラーなことが無い限りは
時間外として、4時前の出合いは無視しています。
(余談ですが当然電車は無いので自家用車かタクシーで出勤です)
月曜の早朝の厳しいところは、相場が週末に急変して窓を開けて始まるリスクがあるところです。
例えば週末に、ものすごくドル買いを促すニュースが出ていたとします。
週末の金曜日の終値が139.00円だったものが、朝の4時過ぎには140.00円のBIDで始まることもあります。
金融機関のディーラーとしては、その中間(139.00-140.00円)にあった売り・買いのオーダーは
4時過ぎに140.00円BIDから始まると、全て約定しなくてはいけません。
これが利食いオーダーでしたら、139.50円の売りが140.00円で売れることでうれしい限りです。
しかし、ストップロス買いの場合は139.50円のストップロスを140.00円以上で約定となり
しかも、アマウントが大きかった場合は、さらに上値を追いかけて買わなくてはいけません。
週明けの早朝当番はこの恐怖をもって出勤しなくてはならないわけです。
なお、これらの約定するか否かは7時から始まる証拠金取引(FX)業者ではなく
通常の金融機関とつながっている一般顧客(例えば輸出・輸入業者、生命保険などの投資家、
ファンド、同じディーラーなど)に対してのものです。
よって、7時からスタートする証拠金取引(FX)業者の顧客には7時からがスタートとして扱われます。
(注・金融機関とFX業者の取り決めにより、範囲と範囲外の時間設定は異なる可能性もあります)
金融機関のディーラーが証拠金参入を待ち構えるときも…
上述のように、朝の4時からFX業者が始まる7時までは、金融機関により売り買いが交錯します。
朝7時からしか取引ができない個人投資家などはその分ハンデ(ハンディキャップ)があると言えます。
では、金融機関にとって7時の動きをどう待ち構えているでしょうか?
例えば週末にドル買いのニュースが流れているとします・・・
国内の個人FX参加者は米金利が円金利より高いこともあり、とにかくドル買いが好きなことで
ただでさえドル買いを仕掛けるのが好きなのに、週末にドル買いのニュースが流れている場合は
7時になると待ち構えていたように、FX業者からドル買いが入ります。
朝4時から出勤していた金融機関のでディーラーはドルを7時前に買っていることで
個人投資家が我先にと買ってきた7時過ぎに伸びきったところを
「ごちそうさまでした」という感じで、利食い売りをすることがあります。
7時過ぎの上昇、そしてその後の伸び悩みにFXが動くのはこういう構図があるからです。
このように月曜の早朝は様々なリスクがあり、金融機関のディーラーが待ち構えていたりします。
週末に向けてポジションを閉じた方が良いと言われることは、このようなリスクがあるからで
月曜の早朝リスクを知らずにFXはやってはいけないと言えます。