今年の10月14日(土曜日)にニュージーランド(以下NZ)で総選挙が行われます。
どこの国の総選挙でも、政治・経済そして為替に影響を与えるので、重要イベントです。
しかし、その中でも今回のNZの選挙はこれまで以上にNZドルに影響を及ぼすことが
必至なこともあり、NZドルを取引するのであれば、何が重要かを知る必要があります。
NZ選挙、今後の重要日程は
まずは、NZの今後の選挙にかかわる重要日程を記載します。
先週8日にNZ議会は解散しました。
そして、10日には選挙管理委員会に選挙を実施するよう正式な指示を出しています。
(余談ですが、Writ Dayと呼ばれます。)
9月15日正午・・・候補者推薦の締め切り日
16日・・・選挙人の名前と候補者リストがvote.nzで公開されます。
27日・・・海外投票開始
10月2日・・・期日前投票開始
13日・・・期日前投票終了、またすべての選挙広告の取りやめ、看板等は夜中までに撤去
14日・・・投票日。投票所は午前 9 時から午後 7 時までオープンします
結果はwww.electionresults.govt.nzで段階的に発表されます
11月3日・・・公式結果発表
公式結果はかなり先になりますが、当然のようにその前から大方結果は発表されます。
なぜ、今回の選挙がNZドルに影響が大きいのか?
選挙が為替市場に影響を与えるのは当然ですが
なぜ、今回の選挙はNZドル相場への影響が大きくなるのでしょうか?
その理由は中道右派の野党・国民党が公約として
中央銀行のNZ準備銀行(RBNZ)は責務縮小や外部からの精査に直面する可能性があるからです。
2018年に労働党がRBNZの責務として、インフレ率を1-3%に維持するという目標に加え
米連邦準備理事会(FRB)のように雇用に関する目標(持続可能な最大雇用)も責務に追加しました。
これを国民党は削除しようと試みています。
NZ国民の中では雇用目標を追加したことで、インフレ低下に後手に回ったとの声が一部で出ています。
もし、国民党が選挙で勝利し、雇用目標を削ることになった場合は
RBNZは更にタカ派的にならざる終えない、との声が多くのエコノミストから上がっています。
これまでも国民党は、オアRBNZ総裁のインフレへの対応に批判的な発言を繰り返していました。
オア総裁は5年間の総裁任期の延長が結ばれていますが、
国民党と相容れない場合は辞任の可能性もあるかもしれません。
このようなことで、これまで以上に今度の総選挙は為替市場に影響を及ぼします。
NZドルをトレードするのであれば、選挙の注目点を知らないでトレードをやってはいけないでしょう。