やってはいけないこれだけの理由

第62回「NZ・10月総選挙・・・これを知らないでNZドルを取引してはいけない」

今年の10月14日(土曜日)にニュージーランド(以下NZ)で総選挙が行われます。

どこの国の総選挙でも、政治・経済そして為替に影響を与えるので、重要イベントです。


しかし、その中でも今回のNZの選挙はこれまで以上にNZドルに影響を及ぼすことが

必至なこともあり、NZドルを取引するのであれば、何が重要かを知る必要があります。


NZ選挙、今後の重要日程は


まずは、NZの今後の選挙にかかわる重要日程を記載します。

先週8日にNZ議会は解散しました。

そして、10日には選挙管理委員会に選挙を実施するよう正式な指示を出しています。

(余談ですが、Writ Dayと呼ばれます。)


9月15日正午・・・候補者推薦の締め切り日

16日・・・選挙人の名前と候補者リストがvote.nzで公開されます。


27日・・・海外投票開始

10月2日・・・期日前投票開始

13日・・・期日前投票終了、またすべての選挙広告の取りやめ、看板等は夜中までに撤去


14日・・・投票日。投票所は午前 9 時から午後 7 時までオープンします

結果はwww.electionresults.govt.nzで段階的に発表されます

11月3日・・・公式結果発表


公式結果はかなり先になりますが、当然のようにその前から大方結果は発表されます。


なぜ、今回の選挙がNZドルに影響が大きいのか?


選挙が為替市場に影響を与えるのは当然ですが

なぜ、今回の選挙はNZドル相場への影響が大きくなるのでしょうか?


その理由は中道右派の野党・国民党が公約として

中央銀行のNZ準備銀行(RBNZ)は責務縮小や外部からの精査に直面する可能性があるからです。


2018年に労働党がRBNZの責務として、インフレ率を1-3%に維持するという目標に加え

米連邦準備理事会(FRB)のように雇用に関する目標(持続可能な最大雇用)も責務に追加しました。

これを国民党は削除しようと試みています。



NZ国民の中では雇用目標を追加したことで、インフレ低下に後手に回ったとの声が一部で出ています。

もし、国民党が選挙で勝利し、雇用目標を削ることになった場合は

RBNZは更にタカ派的にならざる終えない、との声が多くのエコノミストから上がっています。


これまでも国民党は、オアRBNZ総裁のインフレへの対応に批判的な発言を繰り返していました。

オア総裁は5年間の総裁任期の延長が結ばれていますが、

国民党と相容れない場合は辞任の可能性もあるかもしれません。


このようなことで、これまで以上に今度の総選挙は為替市場に影響を及ぼします。

NZドルをトレードするのであれば、選挙の注目点を知らないでトレードをやってはいけないでしょう。


この連載の一覧
第84回「月のアノマリーはあるのか・・・その月の特徴を知らないでやってはいけない?」
第83回「中央銀行も変わる・・・マイナーチェンジを知らないでやってはいけない」
第82回「コンプライアンス・・・時代の移り変わりを知らずにやってはいけない」
第81回「こういう人はFXをやってはいけない③・・・利食えない人はやってはいけない」
第80回「こういう人はFXをやってはいけない②・・・損切りが遅い人はやってはいけない」
第79回「こういう人はFXをやってはいけない①・・・自分が正しいと思う人はやってはいけない」
第78回「なぜ年末は取引をやってはいけないのか・・・応当日の特殊事情」
第77回「今年1年は何をやったら儲かったか・・・反省せずに来年はやってはいけない」
第76回「昨年の値動きを忘れずにやってはいけない」
第75回「今年は今週でおしまい?・・・最後の2週間はやってはいけないこと」
第74回「実弾介入しか防げない・・・根強い円安基調でやってはいけないこと」
第73回「感謝祭相場・・・11月の特別事情を知らないでやっていけない」
第72回「要人発言を吟味しないでやってはいけないこと・・・介入は入らない?」
第71回「スイスフランの値動きを見ないで、やってはいけない」
第70回「10月の介入実績ゼロ、介入の噂だけを信じてやってはいけない」
第69回「下手な鉄砲は数撃っても当たるのか?・・・動かない相場の時は何をしてはいけないか」
第68回「中東紛争・・・過去とのFXの動きが違うことを考慮しなくてやってはいけない」
第67回「NZ総選挙を知らずにやるな・・・今日はNZドルに要注意」
第66回「米政治・次回は政府閉鎖も・・・FXも動く可能性あり」
第65回「月末は余裕がない人はやってはいけない」
第64回「ストライキ・・・舐めてはいけない経済への影響」
第63回「どうせなら格好よく言おう・・・こういえば通と思われる?」
第62回「NZ・10月総選挙・・・これを知らないでNZドルを取引してはいけない」
第61回「食料インフレ・・・国によって違うことを知らないでやってはいけない」
第60回「インフレ指標・・・これを知らずにやってはいけない」
第59回「夏枯れ相場でも手を出す3タイプのディーラー・・・やってはいけないのは?」
第58回「中銀は内容だけでなくスケジュールも異なる」
第57回「日銀?分からないときはやってはいけない・・・海外勢は理解不能」
第56回「ブラックアウト期間を知らないでやってはいけない…国によっても違う」
第54回「新聞を確かめずにやってはいけない」
第53回「スワップポイントを知らずにやってはいけない」
第52回「日銀の利上げ?・・・準備を怠らずにやってはいけない」
第51回「対ドル以外の取り引きを見ないでやってはいけない」
第50回「時間帯を知る②東京市場とは・・・これを知らずにやってはいけない」
第49回「時間帯を知る①月曜早朝取引・・・これを知らずにやってはいけない」
第48回「歴史は繰り返す・・・過去の動きを忘れてやってはいけない」
第47回「政治的な動きを知らなくてはやってはいけない」
第45回「経済指標での動きを50/50と思ってやってはいけない」
第46回「常に知識・情報をアップデートしないといけない」
第44回「銀行の融資状況を知らなくてFXをやってはいけない」
第43回「雇用・CPI等から、新たな視点に変えないでやってはいけない」
第42回「フェドウォッチを見ないでFXをやってはいけない・・・年末は95%利下げ予想」
第41回「高金利通貨は各国の状況を知らないとやってはいけない」
第40回「金融危機はまだ去っていない、最良のCEOの言葉を無視してはやってはいけない」
第39回「ドットプロットとフェドウォッチのずれを判断しないでやってはいけない」
第38回「若者こそFX取引を・・・その2、やってはいけないでなく、やってほしい」
第37回「銀行の救済問題、詳細を把握せず取引してはいけない」
第36回「若者こそFX取引を・・・その1、やってはいけないでなく、やってほしい」
第35回「肌感覚を大切にしないでやってはいけない」
第34回「タカ派・ハト派を知らずやってはいけない」
第33回「政治家の発言を吟味して取引しないといけない」
第32回「ポンドドル、ポンド円の取引をやってはいけない」
第31回「新たに注目される指標を無視してトレードをやってはいけない」
第30回「次の日銀総裁の意向を考えないで、やってはいけない」
第29回「他の市場の動きを無視して、やってはいけない」
第28回「中銀の独立性がない国の通貨はやって(買って)はいけない?」
第27回「昨年は何の通貨をやってはいけなかったか?」
第26回「提供されているヒントを無視することを、やってはいけない」
【やってはいけないこれだけの理由】第25回「重要イベント前にポジションを取ってはいけない」
【やってはいけないこれだけの理由】第24回「12月にトレードをやってはいけない」
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【やってはいけないこれだけの理由】第22回「金利上昇=通貨買いをやってはいけない」
【やってはいけないこれだけの理由】第21回「FOMC…乗り遅れない!今年のメンバーはもう忘れよう」
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為替情報部 アナリスト

松井 隆

大学卒業後、1989年英系銀行入行。入行とともに為替資金部(ディーリングルーム)に配属。以後2012年まで、米系、英系銀行で20年以上にわたりインターバンクのスポット・ディーラーとして為替マーケットで活躍。ロンドン本店、アムステルダム、シンガポール、香港の各支店でもスポット・ディーラーとして活躍する。 銀行退職後は本邦総研、FX会社のコンサルティング、ビットコインのトレーディング等多岐にわたって活躍。 2017年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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