やってはいけないこれだけの理由

第38回「若者こそFX取引を・・・その2、やってはいけないでなく、やってほしい」

若者こそFX取引を・・・その1」でFXで国際情勢を知ることが出来ることを記載しました。

今回は、どのようなことを知ることが出来るかを記載します。


FXは国際情勢の宝庫


FXの取引を始めたばかりの初心者の人には、まずは自分の肌感覚で分かりやすい円の取引

それも、一番国内では流動性があるドル円の取引を推奨しています。


大儲けをしたいと思い、高金利通貨やボラタイルな通貨

例えばトルコリラ円などの取引は、まずは手控えてほしいところです。

特に資金に余裕がない若者が、いきなりFXで大きく損失を被ることは避けてほしいです。


ボラタイルではないとしても、ドル円だけ取引した場合でもわかることは豊富にあるでしょう。


ドル(米国)と円(日本)を比較しなくてはなりません。

どちらの国の金利が高いのか、どちらが今後は利上げ(もしくは利下げ)の可能性が高いのか

そのようなファンダメンタルズの比較が必要になります。


金利に目を向けると、米国と日本とでは、どちらがインフレが進んでいるのかを知る必要もあります。

調べていくと、米国の賃金が毎月これほど上昇しているのに、

日本の上昇はこれっぽちなのか(実際はインフレに追いつかず実質賃上げになっていない)

など、ということにも気が付くはずです。


また、日本の企業がようやく賃金上昇に手を付け始めたことにも目が向きます。

これから就職を控えている人は、「初任給が上がる!やった!」と思っていたかもしれません。

しかし、海外と比較し、これほどまで(数十年)日本だけが上がっていなかった現実を知るでしょう。


賃金上昇がなかったのは、経済が問題なのか?経済を回す政治がダメだったのか?など

どんどん連鎖して考えることもできます。

世界的に全く上がらなかった賃金を見て、今後は日本の企業ではなく外資系企業に目を向けるかもしれません。


新聞を読めばわかることかもしれませんが、FX取引をし、自分の持っているポジションが

利益を得る、もしくは損失をする、可能性が出てくることで

はじめて、肌感覚で世の中の流れが分かり、取引通貨の国の経済・政治に興味が出てくるでしょう。


どんどん連鎖的に考える習慣が出来る


ドル円しかポジションを持っていない場合でも、他通貨が大きく動くことで

基軸通貨のドルに影響を及ぼします。


ドル円は下落すると思っていた人が、豪ドル/ドルが大幅に売られる(豪ドル売り・ドル買い)の影響で

ドル円も底堅い動きを見せるとします。


では、なぜ豪ドルが売られたかを調べると

豪ドルは資源国通貨とされていることで、コモディティ価格が下落したのかもしれません。

もしくは、豪州と中国との通商関係が悪化したのかもしれません。

1つの通貨ペアを持つだけで連鎖的にものを考える習慣ができてきます。



FXをやることで、これまではテレビや新聞の世界で少しだけ垣間見るだけだった国際情勢が

非常に気になってくることでしょう。世界情勢を肌で感じることができます。

就活生にとっては、面接のときにも役立ちます。すでに働いている人たちもビジネスにも役立ちます。


FXをやることで、自身の見聞を広めます。

若い人には、本当に少額でもよいので、FXを行うことは価値があり、是非やってほしいです。







この連載の一覧
第84回「月のアノマリーはあるのか・・・その月の特徴を知らないでやってはいけない?」
第83回「中央銀行も変わる・・・マイナーチェンジを知らないでやってはいけない」
第82回「コンプライアンス・・・時代の移り変わりを知らずにやってはいけない」
第81回「こういう人はFXをやってはいけない③・・・利食えない人はやってはいけない」
第80回「こういう人はFXをやってはいけない②・・・損切りが遅い人はやってはいけない」
第79回「こういう人はFXをやってはいけない①・・・自分が正しいと思う人はやってはいけない」
第78回「なぜ年末は取引をやってはいけないのか・・・応当日の特殊事情」
第77回「今年1年は何をやったら儲かったか・・・反省せずに来年はやってはいけない」
第76回「昨年の値動きを忘れずにやってはいけない」
第75回「今年は今週でおしまい?・・・最後の2週間はやってはいけないこと」
第74回「実弾介入しか防げない・・・根強い円安基調でやってはいけないこと」
第73回「感謝祭相場・・・11月の特別事情を知らないでやっていけない」
第72回「要人発言を吟味しないでやってはいけないこと・・・介入は入らない?」
第71回「スイスフランの値動きを見ないで、やってはいけない」
第70回「10月の介入実績ゼロ、介入の噂だけを信じてやってはいけない」
第69回「下手な鉄砲は数撃っても当たるのか?・・・動かない相場の時は何をしてはいけないか」
第68回「中東紛争・・・過去とのFXの動きが違うことを考慮しなくてやってはいけない」
第67回「NZ総選挙を知らずにやるな・・・今日はNZドルに要注意」
第66回「米政治・次回は政府閉鎖も・・・FXも動く可能性あり」
第65回「月末は余裕がない人はやってはいけない」
第64回「ストライキ・・・舐めてはいけない経済への影響」
第63回「どうせなら格好よく言おう・・・こういえば通と思われる?」
第62回「NZ・10月総選挙・・・これを知らないでNZドルを取引してはいけない」
第61回「食料インフレ・・・国によって違うことを知らないでやってはいけない」
第60回「インフレ指標・・・これを知らずにやってはいけない」
第59回「夏枯れ相場でも手を出す3タイプのディーラー・・・やってはいけないのは?」
第58回「中銀は内容だけでなくスケジュールも異なる」
第57回「日銀?分からないときはやってはいけない・・・海外勢は理解不能」
第56回「ブラックアウト期間を知らないでやってはいけない…国によっても違う」
第54回「新聞を確かめずにやってはいけない」
第53回「スワップポイントを知らずにやってはいけない」
第52回「日銀の利上げ?・・・準備を怠らずにやってはいけない」
第51回「対ドル以外の取り引きを見ないでやってはいけない」
第50回「時間帯を知る②東京市場とは・・・これを知らずにやってはいけない」
第49回「時間帯を知る①月曜早朝取引・・・これを知らずにやってはいけない」
第48回「歴史は繰り返す・・・過去の動きを忘れてやってはいけない」
第47回「政治的な動きを知らなくてはやってはいけない」
第45回「経済指標での動きを50/50と思ってやってはいけない」
第46回「常に知識・情報をアップデートしないといけない」
第44回「銀行の融資状況を知らなくてFXをやってはいけない」
第43回「雇用・CPI等から、新たな視点に変えないでやってはいけない」
第42回「フェドウォッチを見ないでFXをやってはいけない・・・年末は95%利下げ予想」
第41回「高金利通貨は各国の状況を知らないとやってはいけない」
第40回「金融危機はまだ去っていない、最良のCEOの言葉を無視してはやってはいけない」
第39回「ドットプロットとフェドウォッチのずれを判断しないでやってはいけない」
第38回「若者こそFX取引を・・・その2、やってはいけないでなく、やってほしい」
第37回「銀行の救済問題、詳細を把握せず取引してはいけない」
第36回「若者こそFX取引を・・・その1、やってはいけないでなく、やってほしい」
第35回「肌感覚を大切にしないでやってはいけない」
第34回「タカ派・ハト派を知らずやってはいけない」
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第32回「ポンドドル、ポンド円の取引をやってはいけない」
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為替情報部 アナリスト

松井 隆

大学卒業後、1989年英系銀行入行。入行とともに為替資金部(ディーリングルーム)に配属。以後2012年まで、米系、英系銀行で20年以上にわたりインターバンクのスポット・ディーラーとして為替マーケットで活躍。ロンドン本店、アムステルダム、シンガポール、香港の各支店でもスポット・ディーラーとして活躍する。 銀行退職後は本邦総研、FX会社のコンサルティング、ビットコインのトレーディング等多岐にわたって活躍。 2017年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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