FOMC投票メンバーは毎年変わる
2024年になり、中央銀行もこまごまと変わっています。
例えば、誰もがおそらく知っているのは米連邦準備理事会(FRB)では毎年
米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバーが変わります。
パウエルFRB議長やバー副議長をはじめ理事は毎年投票権があります。
また現在はウィリアムズ氏が務める米ニューヨーク連銀総裁も毎年投票権があります。
しかし、それ以外の地域のメンバーは毎年、投票メンバーが変わります。
今年は、メスター米クリーブランド連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁
ボスティック米アトランタ連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
が投票権を有しています。
このように、毎年メンバーが変わることで、そのメンバーがタカ派なのかハト派なのかを
事前に調べ、これまで以上にこのメンバーの発言に市場が過敏に反応することを
念頭に置いてトレードをしなくてはなりません。
発表回数やMPCメンバーの増減も変わる
おそらくFOMCの投票メンバーの交代は多くの方が知っていると思われますが
それ以外にも中央銀行はマイナーチェンジをすることがあります。
例えば、これまで1月以外は月の第一火曜日に政策金利を発表していた
豪準備銀行(RBA)は、今年から毎月の会合を取りやめました。
今年は2・3・5・7・8・9・11・12月に理事会が行われます。
4・6・10月の第一火曜日に理事会が行われるから、その前にポジションを閉めよう
というようなディーラーの動きが、これらの月では理事会が開かれないので
相場動向もその前後ではこれまでと変わってきます。
また、RBAはこれまで1日開催だった理事会を2日間行うことに変更
FRB同様に理事会後しばらくするとRBA総裁が記者会見を行うことにもなりました。
他にも、まだ決定はしていませんが南アフリカ準備銀行(SARB)も
これまでの金融政策委員会(MPC)のメンバーを5名から7-8名に増員する
との話がクガニャゴSARB総裁が述べています。
これまでは、参加者メンバーの考えが読みやすかったものが
増員により難しくなる(逆に容易になる)可能性もあることで
南ア・ランドの動きも、これまでと変化が生じる可能性もありそうです。
このように、中央銀行も微妙にマイナーチェンジを行うことで
毎年、中央銀行の動向も知らないでFXはやってはいけないと思われます。