昨年のことになりますが、12月7日に植田日銀総裁の発言から、円安が急速に修正されました。
1日で5円61銭の値幅を伴う大相場になったのですが、円安論者の中では
「この動きは間違えている」などと発言する声が出てきました。
多くいる、相場が正しくないという論者
これまで数十年にわたりFXの世界にいて、よくいるパターンのディーラーがいます。
そのパターンの一つとして、自分が正しく、相場の動きが間違えているという論者です。
実は、こういう方はかなり多くいます。
例を挙げると上述のように、昨年12月7日にドル安・円高の大相場になりました。
余りにも大きな値動きなので「これは行き過ぎではないか」という方はいます。
たしかに、一日で5円も動くようであれば、どこかで調整が入りやすく、行き過ぎと感じたら
その局面でポジションを持つのはありでしょう。
しかし、厄介なのは自分の思っている方向と違う動きをすると
「これは間違えている」「こんな話でドルを売るのは馬鹿だ」と言い放ち
自分が常に正しいとする論者です。いわゆる相場の動きは間違えで、正しいのは自分とする人たちです。
結果的に円の買い戻しが一時的だった場合でも、このような考えをしてしまうのは危険です。
相場の動きのせいにするのは本末転倒
このような人たちは、自分が持ったポジションがアゲインスト(逆)に進んでいくと
常に自分が正しいと思っているので、なかなポジションをカットしません(できません)。
典型的な負けパターンで、実際に見てきた中で
このようなことを口ずさんでいたディーラーは全員短命で、解雇されました。
そもそも、この動きが間違えと思っていることは「自分がその流れに乗ることができなかった」
「臨機応変な対応ができなかった」ということです。
100回トレードして100回勝つのは無理なのは当たり前で、トレンドに乗れなかった自分を反省するべきで
それを相場の動きのせいにするのは、本末転倒です。
もし、これを読んでいる方がこのパターンの考えを持っているのであれば、FX取引に向いていないと思います。
改めない限りは、FX取引をやってはいけないと言えます。
いますぐ取引を中止し、投資を違うものに向けるべきでしょう。