低ボラ相場が続く・・・
ドル円は日米金利差のどうしても埋まらないギャップ。
円安進行による介入警戒感があり、上値が重く下値が堅い、膠着状態が続いています。
毎朝、「あ~また昨日と同じ水準だな」と見て、がっくり来ることもあるでしょう。
これがFXを投資という意味でやっている個人投資家で、本業はサラリーマンや自営業の人であれば
それはそれでよいのでしょうが、金融機関のFXディーラーにとっては悩ましいばかりです。
これだけボラティリティが低いと、なかなか儲けるのに苦労します。
特に平成以後でのディーラー経験が少ない人たちはFX=ドル円相場という考えなので
ドル円が動かなくなると、パタッと手が止まってしまいます。
通常であれば、他通貨で動いているものをトレードすればよいのでしょうが
昔はドル円でしか儲けたことが無いことで、他通貨をやっても勉強不足・経験不足で儲けることが出来ない状況です。
FXが動かないときはどうするのか?
FXが動かないときに、それではどうすれば良いのでしょうか?
上述した金融機関のFXディーラーは、動こうが動かないが手を出さないわけにはいきません。
動いている通貨を探すか、オプションを仕込んだりします。
なお、バイナリーオプションは金融機関ではオプションとしては認めていませんし
そのような丁半博打をすることはあり得ません。
一方、FXを仕事としていない人で、動かない相場でも重要なことは2つあります。
1つ目は、「動いていなくても相場を見続ける」ことです。
仮に前日の相場があまり動かず、レンジも限られたものだったとしても
何が起きたか、どの程度動いたかは常に頭に入れておかなくてはいけません。
動かない相場は、裏を返せばマグマがたまった状態です。
動き始めるとタガが外れたように急に大相場になる可能性があります。
その時に、前日・前週は、どのようなニュースでは反応が鈍かったか、もしくは少し反応したのか
これらを知っていないと動き始めた後に、頓珍漢なディールをしてしまうでしょう。
2つ目は、「下手な鉄砲は数撃つと弾薬代で損をする」ことです。
せっかくFXに口座を持っているから、動かないけれど取りあえず手を出しちゃおうと思う人もいるかもしれません。
しかしながら、そのような適当な感じでポジションを持ってもなかなか儲かりません。
ビギナーズラックで何回か儲かるかもしれませんが、確固たる考えもなく持ったポジションは
利食いは比較的早く、損切りはたいてい遅くなります。
「下手な鉄砲は数撃てばあたる」のですが、当たっても、鉄砲の弾薬代の方が高くついてしまいます。
また、無責任に取引を促そうとするアイデアとかが出回るでしょうが、これも話半分以下で聞いた方が良いでしょう。
何が起きたかという事実認識は重要ですが、アイデアを出している人たちも
動いていないときなどはたいてい、軽い気持ちでしか書いていないものです。
・動いていないからと言って相場を見ない、何が起きたかを調べない、はやってはいけません。
・動いていないからと言って、無理してトレードを、やってはいけません。