年明けも日本株市場は好調です。2月26日時点で日経平均は59000円台にタッチし、6万円も目前となりました。新NISA開始の当初は海外株インデックスの積み立てや一括投資が各方面から盛んに発信されていましたが、そこから2年がたった今はどうなっているのでしょうか。今回は日本株と海外株の比較をしてみようと思います。
日本株VS米国株VS世界株
日本株は新政権への期待などから、午尻下がりの懸念を払しょくするような好調ぶりです。比較的長めの推移を比べると、各指数は以下のようになりました。

※終値ベースで2017年末を100として指数化 2026年2月25日まで
約9年間の推移で見てみると、米国のナスダック総合指数が圧倒的な上昇です。エヌビディアを含めたマグニフィセント7が米国株の上昇をけん引したことが大きいですね。コロナ禍以降、世界的に株価は上昇していますが、日本株はしばらく米国、世界株に出遅れる状況が続いていました。怒涛の追い上げを見せているのは25年以降であることが分かります。
それでは、新NISAが始まった2024年以降に絞ってみると、以下のように景色が変わります。

※終値ベースで2023年末を100として指数化 2026年2月25日まで
しばらくは2024年以降、しばらくはナスダックのパフォーマンスが良かったですが、26年に入ると日経平均とTOPIXが強含み、ナスダック総合指数を追い抜いていることが分かります。
日経平均は半導体株のウエイトが大きいですが、25年後半は半導体だけでなく製造業全般が指数の上昇に寄与しています。最近では「SaaSの死」と呼ばれるAIによる既存ソフトウェアの代替が懸念され、IT、コンサルティング関連の株価が急落しました。一方で見方を変えると、AIの進歩には製造業が不可欠であり、AIでは代替できないとも考えられます。
日本企業は半導体製造装置や素材、製造現場の機械などで高いシェアを持つため、テック企業中心の米国よりも魅力ありと判断されているのかもしれませんね。
投信比較
日本で浸透しつつあるインデックスファンドで比較してみることにします。対象は三菱UFJアセットマネジメントが提供する「eMAXIS Slim」の「全世界株式(オール・カントリー)」「米国株式(S&P500)」「国内株式(TOPIX)」「国内株式(日経平均)」の4本です。

※2018年10月31日を100として指数化 2026年2月25日まで
オルカンが設定された日を基準に指数化してみると、コロナ禍以降~2025年前半の上昇が強かった海外株ファンドのパフォーマンスが日本株を大きく上回っています。
次に、新NISAが始まった24年を基準に変えてみました。

※2023年12月29日を100として指数化 2026年2月25日まで
25年後半まで海外インデックスが優位でしたが、年終盤から日本株インデックスが急激に上昇し、海外インデックスを追い抜いてしまいました。新NISAで積み立て投資をした場合、途中までは海外の方が含み益は大きいですが、直近では日本株の方が含み益は大きいという状態です。
ちなみに、筆者の2026年2月25日時点のNISA積み立て実績を確認してみたところ
含み益は
日経平均連動型:+47%
S&P500連動型:+24%
と大きな差が出ていました。海外インデックスは為替の動向などもあって上下に振れたため、高いところで積み立てられた分が影響しているとみられます。一方、日本株はしばらく上昇が鈍かったため、安く積み立てられた分が効いていると言えそうです。
新NISA開始当初は日本株インデックスの注目度が低かったものの、積み立て投資を通じて日本株に流れる資金が増えれば株価の下支えになります。日本株インデックスファンドや日本株アクティブファンドが改めて見直されることになれば、個人投資家が日本株の買い主体になる日も来るかもしれませんね。



