今回は株主優待の食事券で外食が楽しめる「まいどおおきに食堂(フジオフード)」と「ブロンコビリー」について紹介していきます。両銘柄ともに飲食関連企業で、家族でも利用できる内容ですので、ぜひ参考にしていただければと思います。
フジオフードグループ本社(2752)
株式会社フジオフードグループ本社(以降、フジオフード)は、様々な飲食店ブランドを展開している企業です。主力ブランドの「まいどおおきに食堂」は、日本全国で親しまれる家庭的な定食スタイルの食堂になっています。他にも、「串家物語」「さち福や」「えびのや」、レトロ喫茶の「ピノキオ」など幅広いブランドの飲食店を運営しています。
フジオフードの特徴は、様々な顧客層に対応している点で「まいどおおきに食堂」は、健康的な家庭料理を提供することで、特にファミリー層に人気があります。また、「串家物語」ではセルフサービスの串揚げスタイルが話題となり、若者やグループ客にも支持されています。
また多様なブランド展開で安定した収益構造を持っており、市場の経済変動にも柔軟に対応できる経営体制が整っている会社です。
フジオフードの利回り
フジオフードの2024年5月現在の株価は約1450円です。前期の同時期は1400円台で推移していましたので、ほぼ同水準となっています。また現在、無配となっており配当金の支払いはありません。しかし、株主優待として年2回、計6000円相当の食事券が贈呈されるため、この優待を加味した総利回りは約4.1%となります。
フジオフードの株主優待
フジオフードの株主優待は、年2回(6月と12月)に食事券が贈呈されます。100株以上を保有する株主に対し、年間6000円相当の食事券か、コシヒカリなどの自社PB商品が贈呈される内容となっています。300株以上の保有では、年間12000円となっています。1000株の保有区分でも内容が変わってきますので、詳しくは以下を参照ください。
フジオフード株主優待利用時の注意点
株主優待として贈呈される食事券は、「まいどおおきに食堂」や「串家物語」などのフジオフードグループが運営する各店舗で使用可能です。ただし、「ドトールコーヒー 堺市立総合医療センター店」、「東京 土山人」、「土山人 北浜」、「馳走 侘助」など一部の店舗では利用できない場合があるため、事前にご確認ください。
フジオフードの強みと弱み、将来性は?
フジオフードの強みは、多様なブランド展開とそれに伴う安定した収益です。特に「まいどおおきに食堂」は、日本全国に展開することで知名度と信頼を獲得している店舗になっています。
一方、弱みとしては、物価変動で材料費と人材コストの高騰が挙げられます。こういった変動による影響を受けやすい点がありましたが、コロナ禍を通して体制を再構築していることなどから、将来的にはさらなる成長が期待できる会社です。
フジオフードはやばい噂とは?
2023年10月27日の報道によると、フジオフードは、2014年1月から8月の間に17店舗の調理や接客スタッフの19人に対して、労使協定で決められた法定労働時間を超えて残業をさせていたことが判明しました。
この結果、約600人のスタッフに対して、未払いだった残業代として合計約2億6700万円が支払われた経緯があります。現在、これを契機に厳しい管理体制を取り組んでいるとのことです。
ブロンコビリー(3091)
株式会社ブロンコビリーは、ステーキとハンバーグを中心としたレストランチェーンを展開する企業です。主力メニューのステーキとハンバーグは、独自の調理法と厳選された食材を使用しており、多くの顧客から愛されている店舗です。特にステーキとハンバーグは、その美味しさとボリュームが有名で、店舗の雰囲気もアメリカンスタイルを取り入れた明るくカジュアルな雰囲気が特徴となっています。
また、店舗数を拡大し、全国展開を進めることで、さらなる成長を目指している企業です。
ブロンコビリーの利回り
ブロンコビリーの2024年5月現在の株価は約4000円となっています。前期の同時期は2800円台で推移していましたので、年間を通して高騰している状況です。配当は前期の18円に対して、今期の年間配当は20円が予定されていますので、配当利回りは0.5%となっています。
株主優待として年間4000円相当(6月と12月の年2回)の食事券が贈呈されます。この優待を加味した総利回りは約1.5%となります。
ブロンコビリーの株主優待
ブロンコビリーの株主優待は、年2回(6月と12月)に優待食事券が贈呈されます。100株以上を保有する株主の場合は、年間4000円相当の食事券が贈呈されます。200株以上の保有した場合では、食事券かお米(魚沼産コシヒカリ)を選択できる内容になっています。
保有区分によって相当額が変わってきますので、詳しくは以下のイラストを参照ください。
ブロンコビリー株主優待利用時の注意点
株主優待として贈呈される食事券は、「ブロンコビリー」及び、とんかつ「かつひろ」の全店で使用可能ですが、有効期限が設定されているため、ご注意ください。
お米に交換の場合は、ご優待券に同封の「お申込書」と「株主ご優待券」を同封して、有効期限内に返送するようにしてください。
ブロンコビリーの強みと弱み、将来性は?
ブロンコビリーの強みは、高品質な食材を使用したメニューと店舗の雰囲気にあります。特にステーキとハンバーグは、多くの顧客から高い評価を得ています。一方、弱みとしては、食材コストの高騰や経済状況の変動による影響を受けやすい点があります。
しかし、店舗展開が関東の一部と西日本を中心になっており、全国展開の余地が残っている状況です。更に全国規模で進めることで、将来的にはさらなる成長が期待できる企業になっています。
まとめ
今回は「まいどおおきに食堂(フジオフード)」と「ブロンコビリー」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?両銘柄ともに、株主優待として食事券が贈呈されるため、実際に店舗で食事を楽しみながら投資をすることができる内容となっています。
飲食関連企業は配当利回りは低くなる傾向がありますが、安定した収益が期待できるため、長期的な投資としては魅力的になっています。お近くに店舗がある方などは、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?