とあるランキングサイトで、日本人の株式投資に期待するポイントは、1位「配当」、2位「株主優待」、3位「売買益」らしいです。その株主優待が、家族で楽しめたり少しでも家計を助けてもらえるような内容だったら嬉しいですよね。今回は食品ギフトやグルメが選べるカタログギフトの「ノバレーゼ」と「東海カーボン」について紹介していこうと思います。
ノバレーゼの株主優待
株式会社ノバレーゼは、結婚式のプランニングや運営、料理、引出物の総合プロデュースを行うブライダル専門の会社です。ドレスショップやレストランの運営、海外ウエディング事業も展開しており、日本と海外で50店舗以上を運営しています。
レストラン事業の分野では中国や韓国にも出店しており、「世の中に元気を与える会社」という理念の下、サステナブル活動にも積極的に行なっています。他社と比べてノバレーゼの強みは、金沢にある「辻家庭園」など歴史的建造物を活用したウェディング会場のプロデュース力や、高品質の料理の提供が有名になっています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は12月の年1回行われます。株主名簿に記録された株主に対して、保有数と保有期間に応じて内容が変わっています。
例えば100株以上3年未満保有の場合、2000円相当の特選ギフト(食品)と子会社のレストラン(ブロスダイニング)で使用できる20%割引券2枚となっています。
500株以上、1000株以上など、保有数と継続保有機関によって細かく内容が変わっていますので、詳しくは以下のイラストをご覧ください。
ノバレーゼの株主優待はいつ届く?
毎年3月下旬に株主優待が発送予定となっています。
ノバレーゼ(9160)
2023年11月現在の株価は約370円になっています。実はノバレーゼは、経営が芳しくない時期があり2016年頃に上場廃止となっています。そして2023年の6月末に再上場を達成しています。
不採算事業の整理とコロナ禍が明けたことで、売り上げが復調した背景がありますが、ただ今年11月中旬には通期予想では下方修正が発表されています。集客は戻って来つつもコロナでのキャンセルや日程変更など、まだ感染症の影響力が残っている形になっているようです。
また現時点では配当は計画されていませんが、100株購入すると投資金額は約3.7万円が必要になり、特選ギフト2000円相当分を加味すると約5.4%の優待の利回りとなります。食事の割引券も付いていますが、この分は割愛した計算となります。
東海カーボンの株主優待
東海カーボン株式会社は1918年に設立された、炭素製品を取り扱う総合メーカーです。国内外で高いシェアを持ち、主に鉄鋼、アルミニウム、自動車、機械、冶金、電子などの産業分野に高品質の炭素・黒鉛製品を提供しています。
また特にカーボンブラックや電炉用の黒鉛電極では日本国内トップクラスのシェアを有しています。スマートフォンや電気自動車用のリチウムイオン二次電池用負極材も製造しており、日本でトップのカーボン製品製造メーカーであり、また収益力の高いグループ企業を多数傘下に持っており、経営の安定性が高いと言われています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は12月の年1回となっています。保有株数と保有期間に応じて贈呈されるカタログギフトの相当額が変わっていく内容となっています。
例えば、100株以上を1年以上保有すると2000円相当額になり、3年以上保有すると3000円相当額となります。
500株以上、1000株以上でも相当額が変わって来ますので、詳しくは以下のイラストをご参照ください。
東海カーボン株主優待はいつ届く?
株主優待の商品の到着は、翌年の3月下旬が予定されています。また100株以上、1000株未満の保有している場合、1年以上の継続保有が条件になっていますので、ご注意ください。
東海カーボン(5301)
東海カーボンの2023年11月現在の株価は約1070円になっています。今年の3月と7月頃には1300円台まで株価を伸ばしていましたが、全体的に下降傾向になっています。
これは年間の通期予想の営業利益が前と比べて16.2%下方修正することが発表されたことが要因となっています。
配当金がもらえる基準月は6月と12月の年2回です。2022年の前期6月の中間配当は15円、期末は15円となり年間30円の実績でした。それに比べ今期6月の中間配当は18円の実績となり、期末も18円、年間で36円の配当見込みとなっています。減配と配当維持が続いていたので、実現すれば久しぶりの増配予定となります。
例えば、100株購入すると投資金額は約10.7万円が必要で、配当金は年間3600円となる見込みで、利回りは約3.4%になります。100株保有の2000円相当分のカタログギフトの株主優待と合わせると総利回りでは約5.2%となります。
まとめ
今回は株主優待で食品のギフトやカタログギフトがもらえる銘柄を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
「ノバレーゼ」は再上場を達成したばかりなので、配当はありませんが投資金額が低くて手を出しやすく、また優待利回りはとても高くなっています。
一方「東海カーボン」は通期予想より下方修正となりましたが、今期は増配見込みとなり総利回りは5%を超えて来ています。両銘柄とも家族で楽しめる株主優待ですので、一度検討してみてはいかがでしょうか?