3月決算の「AIAI」と9月決算の「BBD」は、どちらも株主優待で「選べるデジタルギフト」を贈呈しており、注目されています。今回は、「AIAI」と「BBD」について詳しくご紹介するとともに「デジタルギフト」についても解説します。
AIAIグループ(6557)
AIAIグループ(以下、AIAI)は、東京、千葉、神奈川、大阪に87カ所の認可保育所と21カ所の発達支援事業所を運営する企業です。
また、M&A事業として、保育園の経営課題サポート、保育士育成、入園希望者の集客や、幼児教育販売事業として、知育・英語・運動プログラムの販売や写真販売なども行っています。
AIAIの株価と配当
2025年2月時点の株価は約1600円です。2020年に上場したばかりの比較的新しい銘柄であり、上場後から2024年までは約300円から約700円の比較的小さい変動幅で推移していました。
2024年7月から9月の2カ月間に、約500円から約1700円まで急上昇しました。株価急上昇の理由は、株主優待制度の新規導入が関係していると考えられます。
2025年度の配当金は、無配当となる予想です。AIAIは過去に一度も配当金を配布していません。
AIAIの株主優待は3月の決算期以外にももらえる
AIAIの株主優待は、毎年3月末と9月末の権利確定日に、300株以上保有する株主に対して、一律で贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、15000円分のクオカードもしくはデジタルギフトのどちらか1点です。
株主優待を受け取るには、専用のウェブページから、受け取る品目を選択する必要があります。なお、選択できるデジタルギフトは、Amazonギフトカードやクオカードペイなど、6種類から選択可能です。
AIAIの優待利回り
1株1600円で300株購入した場合、投資金額は48万円になります。配当金はありません。株主優待として年間30000円相当のクオカードもしくはデジタルギフトが贈呈されるので、優待利回りは約6.3%です。
BBDイニシアティブ(5259)
BBDイニシアティブ(以下、BBD)は、クラウド型の営業支援・顧客管理サービス「Knowledge Suite」を中心に、様々なビジネスアプリを提供する企業です。その他にも、企業データを活用したマーケティング支援やタレント写真のサブスクサービス、AIを活用した業務改善支援なども行っています。
BBDの株価と配当
2025年2月時点の株価は約1300円です。2023年に上場したばかりの銘柄で、上場当初から2024年10月まで約1年半ほど、約500円から約900円の変動幅で推移していました。
比較的株価変動は小さい特徴が見られていましたが、2024年11月に株主優待制度を新設するとの発表をきっかけに、約670円から約1200円まで急上昇しています。
2025年度の配当金は、無配当となる予想です。なお、2023年度以前は無配当、2024年度は9月末の期末決算にて1株当たり7円の配当実績でした。
BBDの株主優待は決算日以外ももらえる!?
BBDの株主優待は、毎年3月末の中間期末と9月末の決算期末に、500株以上保有する株主に対して、株式の保有年数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、デジタルギフトです。
選択できるデジタルギフトは、クオカードペイやPayPayマネーライトなど、4種類から選択可能です。株式の保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。
BBDの優待利回り
1株1300円で500株購入した場合、投資金額は65万円になります。配当金はありません。また、初年度は株主優待として年間4万円相当のデジタルギフトが贈呈されるので、優待利回りは約6.2%です。
なお、保有年数に応じた優待利回りは、1年以上継続で約7.7%、2年以上で約9.2%、3年以上で約10.8%となります。
株主優待でもらえるデジタルギフトとは?
AIAIとBBDの株主優待でもらえる「デジタルギフト」について解説します。
デジタルギフトとは、オンライン上でギフトカードや電子マネー、ポイント、商品などを贈ることのできるサービスです。オンライン上で送付できるため送料がかからない点と、すぐに届いてその場で使える迅速さがメリットとして挙げられます。
一方で、AmazonギフトカードはAmazonでの利用に限られるように、各デジタルギフトごとに利用できる店舗が決まっています。そのため、どのデジタルギフトを受け取るかを、事前に慎重に検討することが必要です。迷った場合は、クオカードペイなど利用できる店舗数が多いデジタルギフトを選択することをおすすめします。
まとめ
「AIAI」と「BBD」の紹介と、両銘柄が株主優待として贈呈している「デジタルギフト」について解説しました。
両銘柄とも株主優待制度が新設されたばかりですが、使い勝手の良いデジタルギフトが高利回りで贈呈されるとあって、非常に注目されています。株主優待を受け取るには一定の投資金額が必要ですが、投資先として検討する価値はありそうです。