今回は20万円以下から投資ができ、優待を含めた利回りが3%を超える「三谷産業」と「武蔵精密工業」について解説していこうと思います。
両銘柄ともに増収増益の見込みになり、今後の成長も期待できる内容になっていますので、参考にしていただければと思います。
三谷産業の株主優待
三谷産業株式会社は、1928年に石川県で創業した総合企業で、情報システムや化学品の販売を含む6つの事業セグメントを持ち、「商社とメーカーの複合体」として、ベトナムを合わせた3拠点から世界に向けて事業を展開しています。
自社開発にこだわる姿勢、個とチームの両面での強さが挙げられ、1300社以上の様々な業種に対して、基幹システムや情報の可視化、チームワークの効率化に有効なオリジナルソフトウェアやネットワークインフラサービスを提供しています。
また、エネルギー事業では石油製品の取扱高が全国トップクラス、IT事業では画像処理・解析ソフトで国内トップの実績を誇っている会社です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は3月の年1回行われます。300株以上保有している株主に対して、自社選定の優待品が贈呈されます。
例えば300株を保有している場合、前期は加賀のニッコー製陶器(小皿/1500円相当)が送られていました。保有区分によってマグカップやお皿など内容が変わりますので、詳しくは以下のイラストをご覧ください。
三谷産業(8285)
2024年1月現在の株価は約370円になっています。前期の同時期は300円台で推移していましたが、今年に入り株価を上げている状況です。
今期の売上高目標は920億円と前期の実績より約16億円を上回る計画がなされています。直近の第2四半期累計(4-9月)の発表では、前期よりも高い76.6%に達したことから、通期計画の10.5億を7200万円上回る見込みとなっています。
配当は3月と9月の年2回実施され、前期の年間配当は9円となっていました。そして今期の年間配当も同額の9円が見込まれています。
例えば、100株購入すると投資金額は約3.7万円が必要になります。配当金は年間900円の見込みになり、配当利回りは約2.4%となります。300株保有で贈呈される株主優待を含めた総利回りでは約3.8%となります。
三谷産業の不祥事とは?
三谷産業株式会社の子会社アクティブファーマが医薬品医療機器法に違反している疑いがあったため、9月25日富山県による行った立ち入り調査が行われました。アクティブファーマが国の承認された方法と異なる方法で原薬を製造していた疑いがあったという内容です。この子会社の不正疑惑で、三谷産業の株価に影響を与え、一時的に売りが増える事態となっていました。
また、この影響で三谷産業は東京証券取引所の市場区分をプライム市場からスタンダード市場に変更する申請を行っています。
武蔵精密工業の株主優待
武蔵精密工業株式会社は、1938年に愛知県豊橋市で創業した自動車部品メーカーです。当初は大塚製作所として東京都品川区戸越に設立され、1944年に株式会社に改称されました。主に自動車用足回り部品、トランスミッション部品、エンジン部品の研究開発、製造、販売を行い、ホンダグループ向けの売上が47%を占めています。
80年以上にわたる確かな技術力と製造ノウハウを活かし、14か国35拠点に及ぶグローバルな生産拠点を展開しています。また、自動車だけでなく、二輪車やATV(バギー)向けにも供給しています。
武蔵精密工業の強みは、徹底した内製化、歴史ある技術力、製造現場のノウハウ、グローバルな生産拠点、お客様のニーズを具現化する商品開発力を持った会社です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は3月の年1回となっています。100株以上保有している株主に対し、自社グループ商品購入クーポンが贈呈されます。
例えば100株以上を保有している場合は、5000円相当のクーポンが送られ、天然由来の商品ギフトセット(Waphyto製)などに交換することができます。
武蔵精密工業の株主優待が届かない?いつ到着する?
「武蔵精密工業」は確定月が3月末なので、こちらも6月下旬に到着する予定になっています。Waphytoの店舗で利用できるクーポン、もしくはオリジナルギフトセットへ交換が可能になっています。ギフトセットは「スキンケア」「ヘアケア」「ハンドケア」など5つの中から選択できる内容ですが、変更される可能性もありますのでご注意ください。
武蔵精密工業(7220)
武蔵精密工業の2024年1月現在の株価は約1600円になっています。前期の同時期は1500円台で推移していましたので、ほぼ同水準の株価になっています。
今期の売上高は前期から185億円高い3200億円の計画がされています。2四半期累計(4-9月)の発表では、経常利益は前年比2.4倍の66.8億円に増加していました。更に下期では、当初計画よりも35%高い58億円の経常利益が見込まれています。
配当金がもらえる権利確定月は3月の年1回です。前期の年間配当は30円の実績でした。そして今期の年間配当は35円の見込みとなり、実施されると5円の増配となります。
例えば100株購入する場合、必要な投資金額は約16万円で、年間の配当金は3500円の見込みであり、これによる利回りは約2.2%です。また100株を保有した場合、株主優待の5000円を含めた総利回りでは約5.3%となります。
まとめ
今回は20万円以下で購入でき、優待を含めた利回りが3%を超える「三谷産業」と「武蔵精密工業」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「三谷産業」は300株保有からが優待条件になりますが、10万円前後から購入でき、「武蔵精密工業」も約16万円の必要資金と比較的少額から投資ができます。業績も好調な両銘柄ですので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?