著者の場合、近所にガストがあるので2週に1度は日替わりランチを食べに行っています。皆さんもよく利用するチェーン店があるのではないでしょうか?今回は全国で様々なジャンルのレストランを展開するガストやジョナサンの「すかいらーくホールディングス」とまいどおおきに食堂や串家物語の「フジオフードグループ」を紹介していこうと思います。
すかいらーくホールディングスの株主優待
株式会社すかいらーくホールディングスは、ファミリーレストラン、洋菓子屋洋惣菜専門店を含む約3,200店舗を国内外に展開する、世界最大規模の直営レストランチェーン運営企業です。運営するブランドには皆さんご存知の「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などがあります。
経営理念は「価値ある豊かさの創造」で、ミッションは「多くのお客様に安くておいしい料理を気持ちのよいサービスで快適な空間で提供する」ことで、好立地の店舗網、幅広い年齢層や嗜好をカバーできる業態、直営店舗運営に重点を置いたロイヤリティの高い従業員組織などが強みになっています。
また人材育成にも定評があり、平均2年から3年で店舗経営のマネジャー(店長)になる機会を設けるなど100種類以上のキャリアパスを用意している会社になります。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は6月と12月の年2回行われます。保有数に応じて「ガスト」「ジョナサン」「バーミヤン」などで使用できる優待食事割引カードが、贈呈されます。100株保有の場合は年間4000円、300株保有の場合は年間10000円など保有数で変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご覧ください。
すかいらーくホールディングスの株主優待はいつ届く?
確定月が6月末の場合は9月中旬で、12月末の場合は3月中旬が予定されています。ビュッフェ業態の店舗は一部、株主優待が使用できない場合がありますので、事前にお店へご確認いただければと思います。
すかいらーくホールディングス(3197)
2023年11月現在の株価は約2280円になっています。今年の8月頃から堅調に株価を上げてきており、現在に至ります。
コロナの影響から明けたことで、直近3ヶ月(7月から9月の期間)の連結損益では、前年の同期に18.3億円の赤字だったものが、39.8億円に黒字転換することが発表されました。これにより、売上に対する営業損益の割合も、前年のマイナス2.2%からプラス7.6%へと大幅に改善されています。
配当は12月の年1回実施されますが、前期は業績悪化から無配となっていました。それに対して、今期12月期では6円の配当が見込まれています。
例えば、100株購入すると投資金額は約22.8万円が必要になります。配当金は年間600円の見込みになり、配当のみの利回りは約0.3%となります。お食事優待カードの4000円を加味すると、総利回りでは約2.0%となります。
すかいらーくの株は危険?株主優待の改悪について
すかいらーくホールディングスの株主優待は、以前は100株以上保有すると3000円分(年間6000円分)の株主優待カードがもらえましたが、変更後は現在の2000円分(年間4000円分)に減少しています。
他の保有数の区分でも改悪により一律に減額されました。この変更は、2020年12月期の第2四半期の連結業績が前年同期比で25.8%減少し、営業利益が180億円以上の大赤字となったことに起因しています。現在は、従来予想よりも上回る業績になっているため、危険信号から脱した印象です。
フジオフードグループの株主優待
株式会社フジオフードグループは、大阪府に本社を置き「まいどおおきに食堂」や「串家物語」など飲食チェーンを全国に展開しています。店舗は地域密着型で、和食、洋食、スイーツなど様々なジャンルがあり、フランチャイズを活用し国内外で800店以上の巨大チェーンを築いています。
またフジオフードグループの強みには、単純作業による短時間での従業員教育、コロナ禍での厳しい環境下でも前向きな出店展開、マルチブランドによる成長などが挙げられます。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は6月と12月の年2回となっています。保有株数に応じてコシヒカリなどの自社商品や優待食事券から1点選択することができます。
100株保有の場合は、3000円相当(年間6000円相当)の自社商品や3000円(年間6000円分)の優待食事券が贈呈されます。保有数によって内容は変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参照ください。
フジオフードグループの株主優待はいつ届く?
確定月が6月末の場合は9月の発送、12月末の場合は1月末の発送が予定されています。株主優待食事券を選択された場合、一部店舗では使用できない場合がありますので事前にご確認ください。
フジオフードグループ(2752)
フジオフードグループの2023年11月現在の株価は約1440円になっています。6月の中間決算時までは順調に伸ばしてきましたが、決算後は下げてきています。
通期の同連結最終損益を従来予想の1000万円の黒字から5000万円の赤字に下方修正を発表しました。前期では34億円の赤字だったので、大幅に改善している印象ではありますが、一転して赤字見通しとなったため市場が反応した形になります。
残念ながらフジオフードグループでは、配当は無配になっています。2期連続の無配ですが、業績が回復してきているので来期以降に期待を持ちたいと思います。
フジオフードグループのやばい噂とは?
2023年2月に大阪なんばにて、グループ店舗内の機器から出火する事故が起こっています。大事には至っていませんが、再発防止を発表しています。
上記店舗ではありませんが、店長不在でアルバイトのみでオペレーションを回す店があり慢性的な人材不足の影響を受けて出回った話のようです。ただ、どの会社でも同様の人材不足の影響は少なからずある印象です。
また2022年度の営業時間短縮協力金の会計処理を誤り10億円を返還することが発表されています。現在の決算内容には影響はありませんが、こういった積み重ねでやばいと噂されていたものと思われます。
まとめ
今回は、多店舗展開していて株主優待で食事ができる銘柄を紹介しました。「すかいらーくホールディングス」も「フジオフードグループ」も身近な場所に店舗があると思いますので、優待の使い勝手がいい印象です。
「すかいらーくホールディングス」は業績の回復と共に、配当も期待できる内容で、「フジオフードグループ」は無配ながら優待利回りは4%を超えてくる内容になっています。
皆さんがよく行く好きなお店から投資先を考えてもいいかもしれませんので、検討してみてはいかがでしょうか?