皆さんは居酒屋やショッピングモールのフードコートなどは利用されますでしょうか?今回紹介する「SFPホールディングス」と「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」は関連企業ですが、両銘柄とも株主優待券が人気で優待利回りも高い内容になっています。
普段の食事でも活用できる内容ですので、ぜひ参考にしていただければと思います。
SFPホールディングスの株主優待
SFPホールディングスは、飲食店経営を行う企業です。1984年に吉祥寺駅近くで「手羽先唐揚専門店 鳥良」を創業し、居酒屋「鳥良」や「磯丸水産」など、様々な業態の飲食店を全国に約200店舗展開しています。
子会社のSFPダイニング株式会社を通して、駅前や繁華街にある店舗で24時間営業を行い、一等立地による集客力と味・サービスにこだわった店づくり、そしてオンラインショップでの商品販売などを運営しています。また独自の収益モデルを確立し、地方都市への出店や「ネオ大衆酒場」の注力業態展開を行っている企業です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は2月と8月の年2回行われます。保有している株数に応じて、1枚1000円の優待食事券が贈呈されます。
例えば100株を保有している場合、2月末には4000円相当、8月末は4000円相当の年間8000円分の優待食事券が送られます。保有区分は500株と1000株でも優待の金額が変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご覧ください。
SFPホールディングスの株主優待はいつ届く?
確定月が2月末の場合は6月上旬頃で、8月末の場合は11月中旬に届く予定になっています。税込金額で1枚1000円分となっていますのでご注意ください。またオンラインショップでは使用不可となっています。
SFPホールディングス(3198)
2024年1月現在の株価は約2100円になっています。前期の同時期は1800円台で推移していましたが、9月の2400円台をピークに株価が底上げされています。今期全体の売上高は280億円と前期の229億円の実績より約50億円も上回る計画がなされており、半期進捗も58%とほぼ目標を達成する見込みが立てられています。
配当は2月と8月の年2回実施されます。前期の年間配当は20円となっていました。そして今期の中間配当は11円、期末配当も11円の予定で年間22円が見込まれています。
例えば、100株購入すると投資金額は約21万円が必要になります。配当金は年間2200円の見込みになり、配当のみの利回りは約1.0%となります。100株以上の保有で贈呈される8000円相当の株主優待を含めた総利回りでは約4.9%となり、高い水準となっています。
クリエイト・レストランツ・ホールディングスの株主優待
株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス(CRH)は、1999年に設立されたレストランチェーンの企業です。カジュアルなフードコートからディナータイプまで様々な飲食店の企画、開発、運営を行っています。CRHは国内で1000店舗以上展開し、海外でも54店舗を展開しています。ゴルフ場やレジャー施設内のレストラン運営も手掛けるなど、受託運営事業にも力を入れています。
CRHの主な特徴は、顧客のニーズや立地条件に応じて展開する能力、そして集客力の高い立地での出店戦略が挙げられます。積極的なM&Aも行っており、従業員数は社員4000名以上と日本でも大手の飲食店経営の会社になります。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は2月と8月の年2回となっており、保有株と保有期間(1年以上継続保有)に応じて優待食事券が贈呈されます。
例えば、100株以上を1年間保有する場合、保有期間にかかわらず年間4000円相当(各2000円相当を2回)の食事券が送られてきます
400株以上になると1年以上継続保有で追加され、また保有区分でも内容が変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参考ください。
クリエイト・レストランツ・ホールディングスの株主優待はいつ届く?
確定月が2月の場合は、翌年5月中旬に発送される予定となっています。また8月の場合は、11月中旬となっています。
また1枚の額面は500円となっていますので、複数回に分けて使用することが可能です。有効期限は約6ヶ月間になっています。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)
クリエイト・レストランツ・ホールディングスの2024年1月現在の株価は約1150円になっています。前期の同時期は900円台で推移していましたので、現在の株価は若干値上がりした形になっています。
今期の売上高は前期から247億円増収した1430億円が計画されており、8月の中間報告でも56%達成と順調な進捗状況が発表されています。
配当金がもらえる基準月は2月と8月の年2回です。2023年の前期2月の中間配当は3円、期末は3円となり年間6円の実績でした。そして今期8月の中間配当は3.5円の実績となり、期末も3.5円で年間で7円の配当見込みとなっています。
例えば、100株購入すると投資金額は約11.5万円が必要となり、配当金は年間700円となる見込みで、利回りは約0.6%になります。
また100株を保有した場合ですと、株主優待を含めた総利回りでは約4.1%となります。
「SFPホールディングス」と「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」は潰れるのか?
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まった2020年1月頃から株価は大きく下落しました。飲食業界に大きな打撃を与えることになりますが、両銘柄とも業績も大きく落ち込み、特に「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」は2021年2月期には純損失が138.7億円に達しました。財務基盤が弱い企業は倒産することもある水準でした。
しかしながら、前期は売上が1182億円、純利益が33億円とコロナ禍前の状態を上回る内容を実現しています。コロナ禍が明けた現状、他の要因がない限り「潰れる」という状態は決算内容からも回避できる印象です。
まとめ
今回は普段の食事や飲み会でも使用できる株主優待券がついた「SFPホールディングス」と「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
両銘柄とも関連企業ですが、「SFPホールディングス」は「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」と比べ最低投資額が2倍ほど必要になりますが、若干利回りではアドバンテージがあります。いずれも数値の面では4%を超えていますので、少額投資から検討してみてはいかがでしょうか?