様々な商品の支払いで利用できるクオカードは、株主優待として贈呈される商品やサービスの中でも、特に人気の高い品です。今回は、そんなクオカードがもらえる「グリーンエナジー」と「マーチャント・バンカーズ」の2銘柄についてご紹介します。
グリーンエナジー&カンパニー(1436)
グリーンエナジー&カンパニー(以下、グリーンエナジー)とは、主に太陽光発電システムを利用した再生可能エネルギーに関する事業を行う企業です。太陽光発電投資や蓄電池の販売、太陽光発電を搭載したゼロエネルギー住宅の建設、バイオマス発電を利用した農業など、さまざまなサービスを展開しています。
グリーンエナジーの株価と配当
2024年9月時点の株価は約2400円です。2024年4月までは1株約1000円前後で推移していましたが、5月に入ってから1000円以上急騰し、最高値を更新し続けています。
2025年度の配当金は1株当たり13円となる予想です。2018年度の配当金は26円、2019年度から2022年度までは10円、2023年度と2024年度は12円の実績で、2019年度以降6期連続で増配もしくは維持が続いています。
グリーンエナジーの株主優待
グリーンエナジーの株主優待は、毎年4月末と10月末の権利確定日に、300株以上保有する株主に対して、クオカード15000円分が一律で贈呈されます。
2024年10月贈呈分の株主優待から、贈呈回数と株式の保有数に対するクオカードの贈呈金額が変更されることになりました。贈呈回数は、従来の4月末の権利確定日の年1回から、4月末と10月末の年2回に増加しています。
また、株式の保有数に対するクオカードの贈呈金額は、変更前は細かく区分されていましたが、変更後は300株以上の保有で一律贈呈に変更されました。一律贈呈にはなったものの、贈呈金額は大幅に増額され、今回の変更は株主優待内容の拡充となっています。
グリーンエナジーの利回り
1株2400円で300株購入した場合、投資金額は72万円になります。配当金は1株当たり13円のため、配当金額は3900円で配当利回りは約0.5%です。
なお、株主優待として年間30000円分のクオカードが贈呈されるので、優待利回りは約4.2%、配当と優待を合わせた利回りは約4.7%となります。
マーチャント・バンカーズ(3121)
マーチャント・バンカーズとは、不動産投資や企業投資などの投資事業をメインに行っている企業です。また、暗号資産やテック事業、ホテルや店舗の運営など投資以外にも様々な事業を展開しています。
マーチャント・バンカーズの株価と配当
2024年9月時点の株価は約300円です。株価変動が小さく、200円から300円台を推移しています。2021年頃に一時800円台まで急騰しましたが、その後すぐに急下落しており、この時以外で大きな変動波は起こっていません。
2025年度の配当金は1株当たり2円となる予想です。2022年度の配当金は2円、2023年度は0円、2024年度は1円の実績でした。
マーチャント・バンカーズの株主優待
マーチャント・バンカーズの株主優待は、毎年10月末の権利確定日に、300株以上保有する株主に対して、クオカード3000円分が一律で贈呈されます。なお、マーチャント・バンカーズの株主優待は、2024年10月からの実施です。
また、1000株以上保有する株主には、ショッピングサイト「LaFan(ラファン)」の商品10000円相当の品がもらえます。さらに、2024年10月から2025年10月まで1年以上継続して300株以上の株式を保有すると、長期保有特典としてクオカード5000円分が追加で贈呈されます。
マーチャント・バンカーズの利回り
1株300円で300株購入した場合、投資金額は9万円になります。配当金は1株当たり2円のため、配当金額は600円で配当利回りは約0.7%です。
初年度は株主優待として年間3000円分のクオカードが贈呈されるので、優待利回りは約3.3%、配当と優待を合わせた利回りは約4.0%となります。なお、1年以上継続して保有した場合の配当と優待を合わせた利回りは、約9.6%です。
株式の保有数と継続年数に応じた利回りの一覧は、下記の表をご参考ください。最も利回りが高くなるのは、1年以上継続して300株を保有した時です。
まとめ
「グリーンエナジー」と「マーチャント・バンカーズ」についてご紹介しました。どちらの銘柄も、配当金はそれほど高くありませんが、株主優待として贈呈されるクオカードの金額が多く、優待利回りが高い特徴があります。
グリーンエナジーは株主優待の拡充によって、優待利回りが4%を超える高利回りとなっています。ただし、株主優待拡充の影響からか、株価が高騰していますので、今後の株価変動に注意が必要です。
マーチャント・バンカーズは、グリーンエナジーよりも初年度の利回りは低いものの、10万円以下から投資可能な株価である点と、長期保有特典によって1年以上継続するとかなり高い利回りの株主優待を受け取れる点が大きな魅力となっています。