子育て世帯は何かとお金がかかりますよね。そこで今回は、子どもが楽しめる株主優待を提供している、子どもの教育などのサービスを提供するベネッセとおもちゃ販売企業のタカラトミーの株主優待についてご紹介します。
ベネッセ(9783)の株主優待
株式会社ベネッセホールディングスの2022年の株価は約2100~2200円程度で、ここ10年ほど最大約2000円から約4500円ほどの大きな変動を繰り返しています。配当金は2019年から大幅に下がり、2022年度実績は1株当たり50円でした。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2022年現在、権利確定日は3月と9月の年2回です。それぞれ届いたギフトカタログの中から1つの商品を選んでもらうことができ、カタログの内容は毎回変化します。100株以上購入すればもらえますが、100株以上は何株保有していてももらえる内容は同じです。
例えば、100株購入すると投資金額は約21万~22万円ほどで、もらえる株主優待券は1年間に約2000円相当分です。配当金は5000円なので、1年間で約7000円分の利益が出ます。仮に100株を21万円で購入した場合、配当と優待で得られる利回りは3.33%とかなり高利回りな銘柄です。
カタログの内容
カタログの内容は毎回変化しますが、2022年9月末にもらうことのできたラインナップは、大きく分けて6種類でした。
①「ベネッセアートサイト直島」関連商品
②子供向け教材
③親向け商品
④「たまひよの内祝い」関連商品
⑤寄附
⑥ベネッセカードポイント
ここ数回の内容をみても、このラインナップに大きな変化はありません。もらえる商品の相当金額は約2000円前後の商品が多く、2022年9月対象商品の中で相当金額が高いものは①「ベネッセアートサイト直島」のベネッセハウス宿泊優待券です。ベネッセハウスに宿泊しないのであれば、②でもらえる小学国語辞典もしくは⑥ベネッセカードポイントが高相当金額の商品となっています。
ベネッセアートサイト直島とは?
ベネッセアートサイト直島とは、香川県の直島と豊島、岡山県の犬島という瀬戸内海に浮かぶ離島で、ベネッセが運営している複合施設のことです。島で美術館や建築物などのアートに触れながらホテルでゆっくりとした時間を過ごすことができます。
株主優待を利用すると、このホテル「ベネッセハウス」1泊あたりの金額が30~50%割引されます。宿泊金額は、子ども連れで宿泊するとなると、最低9万円以上です。観光と宿泊を予定しているのであればこの優待券が最もお得ですが、お得さだけで選んでしまうとその他負担する金額もかなり大きくなるため注意が必要です。
ベネッセカードポイントとは?
ベネッセカードとは、利用金額に応じてポイントが貯まるクレジットカードのことです。貯まったベネッセカードポイントは、ベネッセが展開している子ども向け教材「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」の受講費、その他雑誌「たまひよ」、「いぬのきもち」などの商品を購入する際に1ポイント1円として100ポイント単位で利用できます。
株主優待でベネッセカードポイントをもらう場合、ご自身以外に譲渡することが可能です。つまり、家族複数人でベネッセの株主になっている場合、ベネッセカードが1枚あればポイントをそこに集約することができます。ポイントを利用するためにはポイント利用申請をする必要があり、一度利用申請したポイントはキャンセルができません。
タカラトミー(7867)の株主優待
株式会社タカラトミーの2022年の株価は約1200~1300円程度で、ここ10年ほど最大約400円から約1600円ほどの大きな変動を繰り返しています。配当金は、2022年度実績は1株当たり32.5円でした。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2022年現在、権利確定日は3月と9月の年2回です。3月末の株主優待は、非売品のオリジナル商品である「トミカ」もしくは「リカちゃん人形」が届き、3月と9月の年2回タカラトミーモールで利用できる最大10万円相当の割引券が届きます。
例えば、100株購入すると投資金額は約12万~13万円ほどで、もらえる株主優待券は1年間に約2000円相当+α(割引券利用で引かれた金額)です。配当金は3250円なので、1年間で約5250円分の利益が出ます。仮に100株を12万円で購入した場合、配当と優待で得られる利回りは4.38%とかなり高利回りな銘柄です。
割引優待券の内容
3月と9月の年2回トミカやリカちゃん人形とは別に届く割引優待券を利用すると、保有期間に応じてタカラトミーモールでの購入金額が割引されます。利用期間は手元に優待券が届いてから約半年間で、利用上限はそれぞれ最大10万円分です。
保有期間が1年未満だと10%割引にしかならないので、送料が無料になったり、使いやすいポイントが貯まったりするショッピングサイトで購入する方が安く手に入ることが多いです。保有期間が3年以上経過すると40%割引になるので、ほとんどの商品が他のサイトよりも安く購入することができるようになります。
タカラトミーで販売されているおもちゃをよく購入するのであれば、割引優待券だけでも十分価値のある優待内容だと言えます。ただし、商品によっては最大割引上限が30%のものや、クリスマスセットや記念商品など割引対象外のものもあるので注意してください。
まとめ
ベネッセは、カタログギフトから自分の気に入った商品を選ぶことができ、ベネッセポイントを選択すれば進研ゼミなどの通信教育を毎年5000円以上安く受講することが可能です。タカラトミーは非売品のトミカがもらえたり、半年間で最大10万円分の割引優待券がもらえたりと、子どもだけでなく大人もコレクションしたくなる素敵な株主優待をもらうことができます。どちらも高利回りなおすすめ銘柄なので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。