株主優待のすすめ

「サムティ」と「東急不動産」株主優待はホテル宿泊券？2銘柄の特徴を解説

#銘柄選び #日本株 #株主優待

2023年3月23日

「いまから」編集部

「サムティ」と「東急不動産」の企業を知っていますか？聞きなじみのない人もいるかと思いますが、どちらもホテル宿泊券がもらえる、非常に魅力的な株主優待を実施している不動産企業です。2銘柄の特徴について、詳しく解説します。

サムティとは

1982年に設立された不動産事業をメインに行う企業です。一般顧客向けの不動産開発・販売やマンションの賃貸、住宅分譲の他、一般企業や投資先企業への不動産ソリューション・管理事業、海外での不動産投資、ホテル賃貸・管理などを行っています。2021年度の売上高は約900億、経常利益は約80億円です。

サムティの株主優待

11月末の権利確定日時点で200株以上の株式を保有している株主を対象に、株式の保有数に応じて株主優待が贈呈されます。株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年2月現在の優待内容は、サムティが運営する全国18箇所のホテルで利用できる無料宿泊券です。

優待券は、「株主優待カード」に記載されている二次元コードを読み取る形式の電子チケットです。また、株主優待とは別に、「決議権行使書」を送ると1000円分のクオカードが贈呈されるサービスも行っています。

株主優待利用時の注意点

優待券を利用すると、1泊1名分の素泊まり宿泊料金が無料になります。宿泊ホテルによって優待券の必要枚数が異なり、例えば、センターホテル東京には優待券1枚で宿泊できますが、天橋立ホテルに宿泊するには優待券3枚が必要です。

宿泊予約は毎年3月1日から受け付けており、宿泊可能日は3月7日から翌年2月末日までです。予約の際は必ず電話で申し込みをし、株主優待券を利用する旨を伝えておく必要があります。なお、優待券の転売は禁止です。

サムティ（3244）

2023年2月現在の株価は約2000円です。不動産株は景気により株価が変動しやすく、景気や物価が上がると株価も上がる傾向にあります。物価高が続いている現在、株価は毎年少しずつ右肩上がりになっています。

2021年度の配当金は、1株あたり90円の実績でした。株価が上がっている影響から、毎年増配が続いており、2022年度の配当金も90円となる予想です。配当性向も毎年30％以上の高配当を維持しています。

例えば、1株2000円で100株購入した場合、投資資金は20万円で配当金による年間の利益は9000円、決議権行使を行うと1000円分のクオカードがもらえるため、年間の利益は合わせて10000円となり、利回りは約5％です。

最も利回りが高くなるのは300株購入した場合で、投資資金は60万円かかります。配当金として27000円、株主優待券として約10000円相当、決議権行使を行って1000円分のクオカードをもらうと年間の利益は約38000円相当となり、利回りは約6.3％とかなりの高利回りです。

東急不動産とは

国内外に255の施設をもつ不動産企業で、賃貸マンションや商業施設の開発などを行う都市開発事業、不動産投資などを行う戦略投資事業、マンション管理やホテル運営などを行う管理運営事業、不動産販売・ソリューションを行う不動産流通事業を行っています。2021年度の営業収益は約1兆円、経常利益は約700億円です。