商業施設の開発に強みを持つラックランドの株主優待は、東北の名産品が年2回受け取れます。しかし、業績の悪化を受けて2023年からクーポン券の一部が廃止されました。
本記事では、ラックランドの株主優待を徹底解説し、購入の指針となるように企業の業績や株価を調査しています。ぜひ今後の参考にしてみてください。
ラックランドの株主優待
ラックランドの株主優待は「頑張ろう東北」をテーマにした、東北の名産品(年2回3,500円相当)が受け取れます。種類も豊富であり、過去には以下の食材が選べました。
・三陸産 冷凍ホタテ
・三陸産 冷凍カキ
・イワシの佃煮
・銀鮭塩麹漬
・茎わかめの佃煮
・真鱈フライ
商品の申し込みには「株主優待申込サイト『頑張ろう東北』」もしくは、コールセンターから電話で申し込む必要があります。人気の商品は、数量が限定されているため申込期間になったら早めに連絡しなければいけません。
株主優待の権利確定日は年に2回あり、2024年は2月末と8月末日が該当します。いずれも申し込みから2~3ヶ月後に到着する予定です。
優待を受け取るには1単元(100株)保有が条件であり、2024年11月時点の株価は2,000円を超えているので、元手20万円を準備する必要があります。
ラックランドの株主優待は廃止されるのか?
ラックランドの株主優待は廃止されていませんが、2022年まで年4回あった商品の受け取りが年2回に減少しています。具体的には「ご当地こわけ」サイトにて利用可能な2500円分クーポン券が廃止されました。
詳細は以下のグラフにまとめています。
【変更前・優待情報(2022年まで)】
【変更後・優待情報(2023年以降)】
休止の理由は財務体制の健全化であり、コロナ禍の影響から業績回復させるまで優待の一部を停止する発表がありました。
今後業績が回復していけば、またクーポン券は復活するかもしれません。
ラックランド【9612】の会社情報
ラックランドは、主に商業施設における企画・デザイン・設計・施工管理・保守メンテナンスを総合的に行う建築会社です。
店舗や商業施設の空間づくりのプロフェッショナル会社であり、内装・厨房・冷凍設備などの企画設計→工事監督→完成後のメンテナンスを請け負っています。
主な取引先にはスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ホテル、ショッピングモール、レストランや飲食店などがあり、外食業界向けが主力です。
協力会社には、以下の企業があります。
・小僧寿し
・プロネクサス
・ヤマザキ
・アズ計画設計
ラックランドの株価と業績推移
ラックランドの直近5年間における株価推移と業績は、以下のとおりです。
参照:Traging View
2019年には営業利益が過去最高を記録しましたが、翌年から2年間は新型コロナウイルスの影響もあり、工事数の減少にともない売上は低下。しかしながら、翌2023年12月期には営業利益も黒字化しました。
2023年の株価を見ると6月に急落しています。原因としては不適切会計を開示した関係で、投資家から売りに出されたことが挙げられます。2024年に入ってから日経平均の上昇にともない値上がりしましたが、2023年の最高値には届いていません。
ラックランドの配当
直近5年間における一株あたりの配当金推移は、以下のとおりです。
・2020年:25円
・2021年:25円
・2022年:25円
・2023年:0円
・2024年:15円(予想)
ラックランドの配当は業績にかかわらず25円の一定額を支給するのが一般的でした。しかし、昨年の配当は0円であり2024年度も15円の予測です。2022年までの配当利回りは1%前後でしたので、配当だけを考えるなら他の高配当銘柄のほうが利回りは大きいといえます。
まとめ
ラックランドは商業施設の企画・設計から施工管理までを手がける建築会社で、株主優待として東北の名産品(年2回3,500円相当)を提供しています。
2022年まで年4回あった優待が、財務体制の健全化のため2500円分(年2回)のクーポン券が廃止されました。2023年には不適切会計の問題があり株価は減少しており、12月の決算の発表を持ってどのように動くか注視する必要があります。
優待目的でラックランドの株式取得を考えている方は、今後の動向に注目してみてください。