今回は投資家に大人気のマクドナルドの株主優待について解説していこうと思います。著者の私も仕事先や家族で利用することが多く、とても使い勝手がいい優待になっています。また株主限定だけに提供される裏メニューについても検証してみました。どんな内容なのか、本当にその存在はあるのか、注文の仕方はどうすればいいのか、調べてみましたので参考にしていただければと思います。
日本マクドナルドホールディングス(2702)
言わずと知れた、日本マクドナルドホールディングス株式会社ですが、ファストフード業界のリーダーとして、ハンバーガーチェーン業界の最大手で日本では2900店舗以上を展開する企業になります。また本部のアメリカを中心に世界では36000店以上を運営しています。
また2008年には国内外食産業で初めて全店売上高5000億円を達成しました。スケールメリットを活かし、原材料を安価かつ安定的に調達しており、提供の速さと価格の面で競合よりも優位性を持っており、ハンバーガー業界で60%の圧倒的なシェア率を誇っています。日本人の好みに合った消費者を飽きさせないメニューの開発力や人材育成力なども企業としての魅力の一つになっています。
日本マクドナルドホールディングスの株主優待
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は6月と12月の年2回行われます。100株以上を保有している株主に対して、保有株数に基づいて3種類の無料商品券が提供されます。
これらの券は「ハンバーガー類」「サイドメニュー」「ドリンク」の3カテゴリに分かれており、各カテゴリごとに6枚ずつ、合計18枚が1セットとなっています。たとえば、ハンバーガー券ではチーズバーガーやビッグマックなど、好きなアイテムを選ぶことが可能になっています。
1セットの券は100株の保有につき贈られますが、好きな商品を選べるため、注文した内容によって優待の価値(優待利回り)は変わってきますのでご注意ください。まずは贈呈される特典が保有区分で変わってきますので、以下のイラストをご参考ください。
マクドナルド株主優待の裏メニューとは?
本当にマクドナルドの株主優待限定の裏メニューがあるか調べてみました。実際は特別な裏メニューが存在しているわけではなく、株主優待の無料トッピングを利用したオリジナルオーダーの商品が可能ということなどで、詳しく解説していきます。
マクドナルドの株主優待券にはバーガー、サイドメニュー、ドリンクのカテゴリごとに6枚ずつの引換券が含まれており、これらは単独でもセットでも使用できます。ただし、限定販売のアイテムやマックフルーリー、特定のサイズのナゲットやポテト、マックカフェの商品、一部スイーツなどは対象外となっています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、マクドナルドで提供される商品には様々なトッピングを行うことが可能になっています。例えば、トマトは1枚40円で最大3枚追加が可能で、オニオンやピクルスも無料で「多め」にて注文することができます。こういった追加オプションを利用すれば、通常のメニューを自分好みにカスタマイズして、裏メニューのようなハンバーガーを食べることが可能になります。
特に、株主優待券を使用すると、トマトの追加が3枚無料になりますので、トマト好きの方は利用しない手はありません。これだけで1枚40円、計120円のお得感を得ることができます。
また、ハンバーガーのカスタマイズは、パティやオニオン、ソース、ケチャップ、マスタード、ピクルス、チーズ、トマトなど、元々含まれている具材を逆に抜くこともできます。これにより、好みやアレルギーに応じた個別メニューを作ることが可能になります。ただし食材が減ることで、お得感も少なくなるかもしれません。
ハンバーガーのトッピングやサイドメニュー、ドリンクを好きな形で注文することで、あなただけの裏メニューを作ることができますので、ぜひ株主優待券を活用してみてはいかがでしょうか?
マクドナルド株主優待はいつ届く?
確定月が6月末の場合は9月下旬で、12月末の場合は翌年3月下旬に届く予定になっています。マックカフェなど店舗は一部、株主優待が使用できない場合がありますので、事前にお店へご確認いただければと思います。
また利用期限は約9か月間になっています。詳しくは株主優待券の表面に期限が記載されていますので、ご確認ください。
日本マクドナルドホールディングスと日本マクドナルドの違いとは?
まず「日本マクドナルドホールディングス」と「日本マクドナルド」は、別の会社になります。2002年に「日本マクドナルドホールディングス」の持株会社として設立されたのが、「日本マクドナルド」になり、「日本マクドナルドホールディングス」が全株式を保有しています。
なぜこのような形態になっているかと言うと、メインの事業であるハンバーガーの会社「日本マクドナルド」を、他社による買収から守るためです。つまり、100%の株式保有によって、日本マクドナルドが他の企業に取り込まれることを防いでいる形になります。
実際の運営や事業活動は「日本マクドナルド」が行っており、「日本マクドナルドホールディングス」はグループ企業の経営戦略策定と実行、不動産賃貸などの役割を担っています。
ちなみに2023年11月現在、会長「サラ・カサノバ氏」と社長「日色保氏」が両社ともに同じポジションにて兼任しています。
日本マクドナルドホールディングスの利回りは?
2023年11月現在の株価は約6350円になっています。前期の同時期は5100円台で推移していましたが、年間を通じて右肩上がりになっています。
通年の連結最終利益は、好調な業績を受け320億円になっています。前期の266億円から大きく増益を達成したことが発表されました。また最終的な純利益も当初の199億円の計画から250億円へと増益の見込みとなっています。
配当は12月の年1回実施されます。前期の年間配当は39円となっていました。そして今期も同額の39円の見込みとなっています。これで2期連続の配当維持となります。
例えば、100株購入すると投資金額は約63.5万円が必要になります。配当金は年間3900円の見込みになり、配当のみの利回りは約0.6%となります。株主優待を含めた総利回りは、選択する商品によって相当額が変わってくるため割愛させていただきます。
まとめ
今回は株主優待の裏メニューから投資先としてのマクドナルドの内容について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
利回りだけで考えるとそれほど数字がいい内容ではありませんが、投資家にマクドナルドが人気の理由は、株主優待の使い勝手の良さなどの魅力にあることが伺えます。
また直近では業績が好調で株価がかなりの高値になっていることから、株価分割の期待値が投資家に広がっている事実もあります。発表される前にぜひ仕込みたい銘柄ですが、最低投資金額も高くなっていますので、慎重に検討してみてはいかがでしょうか?