今回は20万円以下から投資ができる「ブックオフグループ」と「銚子丸」について紹介していこうと思います。「銚子丸」は関東拠点ですが、「ブックオフグループ」と共に使い勝手のいい株主優待の内容になっていますので、参考にしていただければと思います。
ブックオフグループの株主優待
ブックオフグループホールディングス株式会社(以降、ブックオフ)は、中古書店の「BOOKOFF」を中心に、本やCD、DVD、ゲームソフト、さらにはアパレルや家電、古着、雑貨まで幅広い商品を扱う会社です。従業員とパートアルバイトスタッフを合わせると約15000名が在籍している、この業界でのパイオニア的な存在になっています。
国内外に分けた事業展開では、国内ブックオフ事業、プレミアムサービス事業、海外事業の3つが主軸となり、リユース業界における高い認知度と書籍在庫数が同社の大きな強みになっています。全国に展開する「BOOKOFF SUPER BAZAAR」では、豊富な商品を一堂に扱っており、事業を通じて社会貢献と従業員の幸福を追求する経営理念を掲げている企業です。
株主優待の内容は変更される可能性がありますが、2024年3月現在、権利確定月は5月の年1回行われます。100株以上保有している株主に対して、買物優待券が保有期間に応じて贈呈される内容となっています。更に書籍買取金額20%アップクーポンが2枚送られてきます。
例えば優待券の場合は、100株を3年未満保有すると、2000円相当となり、3年以上になると2500円相当になります。保有区分と期間によって額面が変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参考ください。
ブックオフの株主優待の使い方
ブックオフの株主優待券は、対象の店舗で現金と組み合わせても、または優待券だけでも使用可能ですが、優待券だけでの支払い時にはおつりは出ませんので注意が必要です。またオンラインでの使用はできません。
買取価格が20%増しになるクーポンは、出張や宅配での買取サービスでは利用できず店舗のみで利用できます。1回の買取につき優待券は1枚のみ使え、他のクーポンとの同時使用は不可ですので、こちらもご注意ください。
ブックオフ(9278)
2024年3月現在の株価は約1300円になっています。前期の同時期は1200円前後で推移していましたので、ほぼ同水準になっています。
今期の売上高目標は1060億円と前期の実績より約41億円を上回る計画がなされています。第2四半期累計(6月-11月)の経常利益は前年同期と比べて3.6%増の12.6億円に増収しています。
配当は5月の年1回実施され、前期の年間配当は25円に対して、今期の年間配当も25円と配当維持になる予定となっています。
例えば、100株購入すると投資金額は約13万円が必要になります。配当金は年間2500円の見込みになり、配当利回りは約1.9%となります。100株を3年未満保有で贈呈される優待券(2000円相当)を含めた場合の総利回りでは約3.5%となります。また3年以上保有ですと、約3.8%となります。
銚子丸の株主優待
株式会社銚子丸は1977年創業の千葉県に本社を置く寿司グループ企業で、グルメ回転寿司「すし銚子丸」を含む複数の寿司店を運営しています。産地直送の新鮮な食材を使用し、寿司職人が本物の江戸前寿司を提供することにこだわっており、食のエンターテイメントとしての店舗運営を行っています。
「真心を提供し、お客様の感謝と喜びをいただく」を経営理念に掲げて、対面販売で積極的な接客、セントラルキッチンを持たず各店舗での鮮度管理、マグロの解体ショーなど特色あるサービスを提供しています。また寿司業界における顧客目線のサービスのために、デジタル変革(DX)にも積極的に取り組みながら、特別養護老人ホームでの「出張回転寿司」などの地域社会への貢献も行なっている会社です。
株主優待の内容は変更される可能性がありますが、2024年3月現在、権利確定月は5月と11月の年2回となっています。
100株以上を保有している株主に対し、食事優待券が保有数に応じて贈呈される内容となっています。
例えば100株保有すると、年間1000円分の優待食事券が送られてきます。保有数によって食事券の額面は変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参考ください。
銚子丸の株主優待はいつ届く?
確定月が5月の場合は、翌年8月頃に発送される予定となっています。11月の場合は、翌年の2月頃となっています。
また500株以上保有の株主は、優待食事券全てと自社特選品との引き換えもできますので、近くに店舗がない方は検討してみてはいかがでしょう。
銚子丸(3075)
銚子丸の2024年3月現在の株価は約1900円になっています。前期の同時期は1100円台で推移していましたので、大きく上昇した形となっています。
今期の売上高は前期から約18億円高い211億円の計画がされています。第2四半期累計(6月-11月)の経常利益は前年同期と比べて5.2倍の9.2億円に増益しています。
配当金がもらえる権利確定月は5月の年1回です。前期の年間配当は12円の実績でした。そして今期の年間配当は6円の見込みとなり減配の予定です。
例えば、100株購入すると投資金額は約19万円が必要となり、配当金は年間600円となる見込みで、利回りは約0.3%になります。また100株保有した場合の優待券1000円の株主優待を含めた総利回りでは約0.8%となります。
まとめ
今回は20万円以下の投資金額から、株主優待で人気の「ブックオフ」と「銚子丸」を紹介させていただきました。
「ブックオフ」は買取金額が20%アップするなど、よく利用される方には嬉しい特典になっています。また「銚子丸」は今期は減配予定ですが、ヘビーユーザーには使い勝手のいい優待内容になっています。20万円以下から投資できる銘柄なので、検討してみてはいかがでしょうか?