12月に決算を迎える「AI CROSS」と「JIA」について、どんな会社かご存知でしょうか?2銘柄とも、株主優待として絶大な人気を誇るクオカードがもらえます。さらに、優待利回りが非常に高いおすすめ銘柄です。
AI CROSS(4476)
AI CROSSは、AIテクノロジー技術を用いた、企業の業務効率を上げたり従業員の働き方改革を進めたりするサービスを提供する企業です。また、AI技術を活用したマーケティングや広告戦略などのサービス提供も行っています。
AI CROSSの株価と配当
2024年11月時点の株価は約1800円です。2019年度に上場した比較的若い銘柄ですが、株価変動が激しく、800円から2400円ほどの間で何度も大きな変動が発生しています。2024年度の株価は、5月に約1000円ほどまで下落しましたが、その後11月までの約半年間で約1800円まで急上昇しています。
2024年度の配当金は0円の予想です。AI CROSSは上場してから一度も配当金は出ていません。
AI CROSSの株主優待
AI CROSSの株主優待は、毎年6月末と12月末の権利確定日に、300株以上の株式を保有する株主に対して、15000円分のクオカードが一律に贈呈されます。
AI CROSSはこれまで株主優待制度を行っていませんでしたが、2024年12月から株主優待制度が導入されました。株主優待制度が導入されたことで業績への影響が懸念される場合、株主優待が廃止される可能性があります。
AI CROSSの利回り
1株1800円で300株購入した場合、投資金額は54万円が必要です。配当金はありませんが、株主優待として年間3万円分のクオカードが贈呈されるので、優待利回りは約5.6%になります。
株主優待として使い勝手の良いクオカードが贈呈されるだけでなく、優待利回りが約5.6%と高水準である点は魅力的です。
ただし、2024年8月に株主優待制度が導入される情報が公開されて以降、株価が右肩上がりに上昇中です。今後株価が高くなれば、利回りは低くなることが予想されます。
また、AI CROSSは株価変動が激しいことと現時点まで無配当であることから、株主優待制度が今後廃止された場合、株価が大きく下落する可能性がある点には十分注意が必要です。
ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)
ジャパンインベストメントアドバイザー(以下、JIA)は、企業向けに資金調達や投資戦略などのアドバイスを行う企業です。その他にも、不動産投資の運用や太陽光発電所の開発・運営、企業への上場支援や事業継承などのコンサルサービスなども行っています。
また、多数のグループ会社、子会社を持ち、証券事業や保険代理店事業、信託事業、投資運用事業、航空運送事業、クラウドファンディング事業など、多岐に渡る事業を展開しています。
JIAの株価と配当
2024年11月時点の株価は約1100円です。2014年度に上場し、2018年までの約4年間で株価が約800円から約5500円まで右肩当たりに上昇しました。しかし、2020年までの約2年間で約600円まで暴落します。
2020年から現在まで約900円から約1800円ほどの間で何度も株価変動を繰り返しており、長い目で見ると横ばいですが、短期間で見ると株価変動が比較的大きく頻発しているのが特徴です。
2024年度の配当金は、6月末の中間配当で12円、12月末の期末配当で12円の、年間1株当たり24円の予想です。この配当金額は、2020年度から2023年度まで4期連続の配当金である32円から、やや減配となっています。
JIAの株主優待
JIAの株主優待は、毎年12月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、株式の保有数と保有年数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、クオカードと「日本証券新聞デジタル版」の無料購読券です。
株式の保有数と保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。
JIAの利回り
1株1100円で100株購入した場合、投資金額は11万円になります。配当金は1株当たり24円なので2400円となり、配当利回りは約2.2%です。
また、初年度は株主優待として日本証券新聞の無料購読券9000円相当が贈呈されるため、優待利回りは約8.2%、配当と優待を合わせた利回りは約10.4%となります。
株式の保有数と継続年数に応じた配当と優待を合わせた利回りの一覧は、下記の表をご参考ください。最も利回りが高くなるのは、3年以上継続して100株を保有した時です。
まとめ
AI CROSSとJIAの株主優待について詳しく解説しました。
AI CROSSは、使い勝手のよいクオカードが高利回りで贈呈されるものの株価変動が激しいリスクがあり、JIAは、株価変動が比較的緩やかで配当金も受け取れるものの、株主優待の内容が特定の利用者層に向けたものである点が特徴です。
どのような投資を行いたいかを十分考えた上で、それぞれの銘柄を投資先として検討してみてはいかがでしょうか?