株主優待を目当てに株式を購入している人の中には、「投資金額を増やしてでもたくさんの株主優待をもらいたい!」と考えている人もいるかもしれません。しかし、たくさんの株式を購入したからといって、必ずしもたくさん株主優待がもらえるわけではないことをご存知ですか?今回は、子育て世帯が大活躍できる、株主優待がたくさんもらえる節約裏技をご紹介します!
投資金額と株主優待相当額の比較
株主優待を目当てに株式投資を行っている人や子育て世帯など、株主優待で日々の生活を豊かにしたい、株主優待を家計の足しにしたい、と考えている人は多いのではないでしょうか。しかし、優待株を購入する時の投資金額と、もらえる株主優待の相当額の関係は、比例しない企業が多くあります。
株主優待は、100株保有すれば1000円分の株主優待がもらえる企業で、200株保有したとしても2000円分もらえるようになるわけではありません。多くの場合、500株、1000株などの節目でもらえる株主優待の量が少し変化します。例えば、100株で1000円分、500株で2000円分、1000株で3000円分…といった具合です。
比較例:イオン
食料品から日用品まで数多くの商品を取り扱っているイオンの株主優待は、買い物金額がキャッシュバックされるオーナーズカードや自社のギフトカードがもらえるとあって、子育て世帯をはじめ、とても人気のある銘柄です。株主優待の内容は変化することがありますが、今回は2022年度の株主優待内容を例に比較してみましょう。
100株以上で3%キャッシュバックオーナーズカード、500株以上で4%キャッシュバックオーナーズカードと、投資金額と株主優待の相当額は比例しません。また、長期保有者限定で、1000株以上で2000円分のギフトカード、2000株で4000円分のギフトカードがもらえます。こちらは一見比例しているように見えますが、1900株保有しても、2000円分のギフトカードしかもらえません。つまり、イオンの優待株はたくさんの株式を購入してもたくさんの株主優待がもらえるわけではないということです。
株主優待がたくさんもらえる裏技
投資金額と株主優待の相当額が比例しないことが多いことはお分かりいただけたかと思います。では、株主優待をたくさんもらいたい時はどうすればよいのでしょうか?
①株主優待がたくさんもらえる企業を探す
1つ目の方法は、投資金額と株主優待相当額が比例する企業や、最初からたくさんの株主優待を出している企業を探すことです。しかし、該当する企業を見つけたからといって、優待内容が変化する可能性はありますし、優待内容に魅力を感じない場合も考えられます。
②たくさんの人数が投資に参加する
2つ目の方法は、家族みんなで投資に参加する方法です。例えば、100株で1000円分、500株で2000円分の株主優待がもらえる企業に投資をする場合、1人で200株を投資しても1000円分の株主優待しかもらえません。しかし、夫婦2人で100株ずつ投資すれば、それぞれが1000円分ずつもらえるので、合わせて2000円分の株主優待をもらうことができます。
この2つ目の方法は、株主優待を目当てに株式投資をしている人の間では、最も効率的にたくさんの株主優待がもらえる裏技として非常に有名です。また、投資をすることに年齢制限はありません。未成年の子供がいる家庭であっても、家族の人数分投資することができるので、家族人数の多い子育て世帯などは特に恩恵を受けられるかと思います。
子育てに有効活用できる理由
子育て世帯など家族が多い家庭は、たくさんの人数で投資に参加することにより、たくさんの株主優待をもらうことが可能です。しかし、1点重要な注意点があります。それは、家族の誰かが、家族の名前を借りて複数名義で投資をすることは、法律上禁止されている、という点です。
例えば、父親が小学生の子どもの代わりに、子どもの名前を借りて口座を開設したり、株式を購入したりすることはできません。子育て世帯が家族みんなで投資したいと思った場合、未成年の子どもであっても、必ず本人が口座を開設したり株式を購入したりする必要があります。
難しい手順は大人が手を貸してあげる分には大丈夫です。苦労して手続きをすることを経験した後、投資で利益が出たり株主優待などの特典がもらえたりするとそれが喜びに繋がり、投資に興味を持ったり、お金の勉強になったりと、お金に関する子育てに有効活用できるでしょう。
まとめ
魅力的な株主優待を行っている企業を見つけたら、たくさん株式を購入してでもたくさん株主優待をもらいたいですよね。たくさんの人数で投資に参加することにより、たくさんの株主優待をもらうことが可能です。さらに、子育て世帯で家族みんなで投資することで、もらえる株主優待の相当額が多くなるだけでなく、子どものお金に関する子育てにもよい影響を与えることができます。