今回は旅行やホテルで使用できる株主優待が付いた「日神グループホールディングス」と「サン・ライフホールディング」を紹介していこうと思います。
両銘柄ともに優待だけでなく、配当利回りも3%や4%を超える内容になっていますので、投資の参考にしていただければと思います。
日神グループホールディングスの株主優待
株式会社日神グループホールディングスは、分譲マンションの運営管理、賃貸マンションの賃貸管理、売買仲介、賃貸仲介、リフォーム事業などを展開している不動産会社です。2020年に日神不動産株式会社から「株式会社日神グループホールディングス」に商号を変更しました。
用地の仕入れから企画、建設、販売、物件完成後の管理に至るまで、グループ内でトータルサポートを提供することが強みで、更にリノベーション提案など、グループ各社の専門性を活かしたシナジー効果を生み出しています。
また、賃貸マンションの不動産証券化市場への事業展開も行っており、居住者向けのマンション開発・販売と投資家向けの不動産開発の両方に強みを持っている会社です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は3月の年1回行われます。100株以上保有している株主に対しては、新築マンションの購入契約額が1%割引される特典や、「平川カントリークラブ」での平日プレー代4000円割引券が贈呈されます。
500株以上保有している場合、プレミアム優待倶楽部で使用できるポイントは初年度3000ポイント(1ポイント1円相当)、2年目以降3300ポイントが付与されます。
プレミアム優待倶楽部ポイントは、ギフトや家電、旅行券などに交換できる内容になっており、保有区分で付与ポイントが変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参考ください。
日神グループホールディングスの株主優待改悪について
日神グループホールディングス株主優待制度の内容が2020年度から変更されています。以前は100株保有でQUOカード1000円分が贈呈されていましたが、500株以上保有が条件となり「プレミアム優待倶楽部」に変わっています。
500株以上の保有が新たな条件となったため、一部の既存株主からは改悪との声があるようです。さらに初年度と2年目以降でポイント数が異なる点も、不満を増加させていると考えられます。
日神グループホールディングス(8881)
2024年1月現在の株価は約510円になっています。前期の同時期は450円台で推移していましたが、1年間を通して若干上昇傾向になっています。
今期の売上高目標は860億円と前期の実績より約36億円を上回る計画がされています。第2四半期(4-9月)の経常利益は5.9億円の赤字の発表がされていますが、下期(10-3月)の経常利益は前年同期比14.4%増の42.9億円になる見込みとなっております。
配当は3月の年1回実施され、前期の年間配当は22円となっていました。そして今期の年間配当も同額の22円の予定となっています。
例えば、100株購入すると投資金額は約5.1万円が必要になります。配当金は年間2200円の見込みになり、配当利回りは約4.3%となります。100株保有で贈呈されるゴルフ割引券4000円の株主優待を含めた総利回りでは約12.2%となります。
また500株を1年未満保有している場合では、総利回りは約7.1%となります。
サン・ライフホールディングの株主優待
株式会社サン・ライフホールディングは、昭和8年に創業したホテル・ブライダル、式典、訪問介護、メンバーズシステム、シニアライフ、ペットセレモニー、霊園事業などの幅広い事業を展開する企業です。
ホテル・ブライダル事業で培った上質なホスピタリティが強みであり、1996年からは介護・福祉分野にも進出しています。基本経営理念は「ライフステージ全般の事柄について、地域の皆様が充実した生活を送れるよう貢献すること」としており、地域社会への貢献を重視しています。
また若手が活躍できる職場環境があり、各セクションで責任を持った仕事を積極的に任せる風土を持ち合わせている点も特徴になっています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は3月の年1回となっています。
1000株以上保有している株主に対し、グループ施設の利用券3000円相当、またはスパークリングワインが贈呈されます。
更に宿泊料金が50%割引、飲食代が10%割引される優待券のほか、介護福祉用品の10%割引優待券や婚礼や葬儀割引優待など複数の特典がついてきます。保有区分で内容も変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参考ください。
サン・ライフホールディングの株主優待はいつ届く?
サン・ライフホールディングは確定月が3月末なので、こちらも6月下旬に届く予定になっています。株主優待の内容が複数に渡りますので、使用方法は各施設にお問い合わせください。
サン・ライフホールディング(7040)
サン・ライフホールディングの2024年1月現在の株価は約920円になっています。前期の同時期は820円台で推移していましたので、若干の上昇傾向になっています。
今期の売上高は前期比で5億円増の131億円を計画しています。2四半期累計(4-9月)の発表では、経常利益は前年53%増加し5.2億円の見込みになっています。またこの好調の影響を受け、通期の経常利益を従来予想の10億円から11.7億円へ上昇させています。
配当金がもらえる権利確定月は3月と9月の年2回です。前期の年間配当は33円の実績でした。そして今期の年間配当も同額の33円の見込みとなります。
例えば、100株購入すると投資金額は約9.2万円が必要となり、配当金は年間3300円となる見込みで、利回りは約3.6%になります。
また100株を保有した場合、施設優待券の株主優待3000円を含めた総利回りでは約6.8%となります。
まとめ
今回は旅行やホテルで使用できる株主優待が付いた銘柄「日神グループホールディングス」と「サン・ライフホールディング」を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「日神グループホールディングス」は旅行やプレミアム優待倶楽部ポイントがもらえる条件は500株保有からになりますが、100株保有でもゴルフ割引券が贈呈されます。一方「サン・ライフホールディング」は使用できるホテルは系列に限られますが、半額で泊まれたりレストランが10%割引になるなど多くの特典がついてきます。
更に両銘柄ともに3%を大きく超える内容なので、長期保有として検討してみるのもいいかもしれませんので、ご参考ください。