普段の生活の中で、著者が一番利用するお店はスーパー、その次はコンビニです。皆さんもコンビニに立ち寄る頻度は、多いのではないでしょうか?株主優待がこのコンビニで使用できるQUOカードだと、利便性がとても高いかと思います。今回は株主優待にQUOカードが贈呈される「トーセイ」と「北恵」の2つの銘柄について、紹介していこうと思います。両銘柄とも株主優待だけでなく、配当も期待できますので、ご参考ください。
トーセイの株主優待
トーセイ株式会社は6つの事業体を持ち、「不動産再生」「開発」「賃貸」「ファンド・コンサルティング」「ホテル管理」で構成されている企業です。これらの事業は高収益と安定収益のバランスが良く、安定したポートフォリオ経営を行っています。特に、東京都内を中心にマンションブランドの「THEパームス」を展開し、「不動産と金融の融合」をキャッチフレーズにして幅広い事業を進めています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年10月現在、権利確定月は11月の年1回になります。株主名簿に記録された保有する株式の保有数と期間によって、内容が変わってきます。100株を1年以上保有している場合、オリジナルのQUOカード1000円相当が贈呈されます。また2年以上保有すると2000円相当になり、5年以上になると3000円相当となるため、長期で保有すれば株主還元率が大きくなる形になります。
またQUOカードとは別に、100株以上保有していると、グループ会社が運営する3000円相当の宿泊割引券も贈呈されます。こちらは保有期間は関係ありません。詳しくは以下のイラストをご参照ください。
トーセイ(8923)
2023年10月現在の株価は約1850円になっています。2期前の2021年後半から徐々に、株価は上昇し現在は過去数年間でも高値圏に位置しています。前期は11月決算後も、ほぼ下落することなく上昇が続いていることが特徴です。
配当は11月の年1回のみの実施となります。2022年の前期は年間で51円となっていました。それに対して、今期は60円の見込みで、前期に比べて9円の増配予定になり、これで増配は3期連続になります。
例えば、100株購入すると投資金額は約18.5万円が必要になります。配当金は年間6000円の見込みになり、配当のみの利回りは約3.2%となります。100株を1年以上保有で年間1000円相当の株主優待特典と合わせると、総利回りでは約3.8%となります。
トーセイはやばい?その噂は?
一部ネット上では、トーセイはブラック企業でやばいと噂されているようです。調べていくと、平均年収が803万円と同業種では非常に高い水準になっています。そのため、給与が高い、イコール過重労働の印象が元でそのような言葉が出てきたようです。一方でトーセイはホワイト企業という言葉も出てきています。
なお、主任になると約800万円、課長だと1000万円超え、部長で1200万円、更に取締役だと2億円を超えると言われています。
北恵の株主優待
北恵株式会社は大阪に本社を置く、60年以上の歴史を持つ住宅資材の専門商社です。業界でもトップ5の位置にあり、商品調達力やPB商品の開発を行い、販売の営業スタイルが強みの企業です。
主な商品はエクステリア建材、換気扇などあらゆる住宅設備機器、内装資材、システムキッチン、ユニットバスなどで全国の約2900社のビルダー、工務店、ハウスメーカー、リフォーム会社に提供しています。国内には27カ所の営業拠点を持ち建材に関するトータルサプライヤーとして活動している会社です。
変更される可能性もありますが、2023年10月現在、権利確定月は11月の年1回になります。株主優待の内容は株主名簿に記録された100株以上保有する株主に対し、500円相当のQUOカードが贈呈されます。500株以上保有すると1000円相当分となり、さらに1000株以上の保有になると、3000円相当の郵便局の選べるギフトが贈呈されます。
北恵(9872)
北恵の2023年10月現在の株価は約980円になっています。今期の年初は600円台半ばで推移していましたが、徐々に上昇しています。
これは2022年12月から2023年8月までの第3四半期累計の経常利益が、前年同期に比べて15.3%増加して8.4億円となりました。この数字は、通期予定の10.1億円の83.6%に相当し、過去5年の平均である72.0%よりも高い進捗を示したことを、市場が反応した形になっています。
配当金がもらえる基準月は11月の年1回です。2022年の前期の年間配当は24円でした。今期は30.5円の見込みとなり、6.5円の増配が予定されています。
例えば、100株購入すると投資金額は約9.8万円が必要で、配当金は年間3050円となる見込みで、利回りは約3.1%になります。100株保有の500円のQUOカードの株主優待と合わせると総利回りでは約3.6%となります。
まとめ
今回は、株主優待にQUOカードが付いてくる2つの銘柄を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?「トーセイ」は保有する期間が長くなればなるほど、贈呈金額が増えてくる楽しみがあります。また3期連続増配もポイントです。
一方、「北恵」は初期投資が10万円程度で可能で、利回りも3%超えてきます。確実に使用できる株主優待と高い利回りの両銘柄を一度検討してみてはいかがでしょうか?